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これも伝えて!地震直後、熊本で被災した私たちが現場で知りたかったこととは
2016.04.25
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 こんにちは、熊本市在住の主婦兼ライター(33歳)です。現在も平成28年熊本地震の渦中にいます。先日、熊本地震に被災してわかった「地震直後にしておけばよかった5つのこと」を紹介しました。今回は、情報源であるテレビを見ているだけではわからなかったこと。ぜひ知らせてほしかった「少しでも普段どおりに暮らすためにすぐに役立つこと」をお伝えします。

地震直後、テレビのテロップで伝えてほしかったこと

 

地割れ テレビ画面の端と下にL字で流れる災害テロップは、本震から一週間が経ったいま、ライフラインの復旧、小中学校の休校やスーパーや温泉の営業など、様々な情報を伝えてくれてとても役立っています。地震直後、被災エリアの状況、亡くなった方のお名前などのテロップは、親族や友人の安否確認が取れていない人や遠く離れた人にとって、とても大切なもの。避難している私たちは情報を得るために1日中テレビをつけっぱなしにしており、知らずのうちに心が擦り減っている状況で、被災状況を目にして心を痛めています。

 そんな中で、それでも私たちは、前を見て“今できること”を実践して助け合い、生きていかねばなりません。そのために、今、現時点で、前に進むために必要な情報が欲しいのも確かです。

 おもに私がSNSや知人から教えてもらって役立った情報になりますが、テレビのL字テロップでも教えてくれたらうれしいことをお伝えします。

1 かなり使える!食品用ラップフィルムの活用法といった裏ワザ

ラップお皿 私は地震対策への知識がほとんどなく、前震直後に、友人が裏ワザを教えてくれて本当に助かりました。中でも水が出ない状況下での食用品ラップフィルムは大活躍。紙皿に巻いて食事をし終わった際、ラップフィルムってこんなにも便利なの!?と衝撃でした。ほかにも、一時的な止血に使ったり、こよりのように、ねじって簡易ひもにしたり、まだまだ使い道がありそうです。

アルミホイル アルミ箔も同様に使えます。私は、フライパンで使えるアルミホイルを持っていたので、電気が通ってIH調理器が使えた際にフライパンを洗わずに調理ができました。ファスナーつき保存袋も、深めの紙皿と組み合わせて炊き出しを入れてもらったり、そのまま保存したりできます。

 水道が復旧しても飲み水には使えない状態が続いたので、避難所や開店したスーパーで意外と手に入りやすかったラップ類の便利な使い方は、早めに知ることができると助かる、と実感しています。

2 段ボール&新聞紙の活用法

段ボール&新聞紙の活用法
私は段ボールをベランダに置いていたため雨に濡れてしまうことに…。玄関近くに置きたい
 避難所での段ボールベッドが、床に布団を敷くよりも快適に寝られることが話題になっています。この段ボール、一時的に近くの駐車場や空き地に避難した際も使えます。ひとりで暮らしている義理の母が、本震のあと家の前の空き地で、ご近所さんたちと一晩過ごした際。ブルーシートにゴザと毛布、座布団を敷いたら、地面の上でも思ったよりやわらく冷たさも感じなかったそう。ゴザがなくても段ボールで十分代用ができそうです。

 新聞紙は猫砂と合わせて(最悪新聞紙のみでも)簡易トイレになりますし、ゴミのニオイを抑えるのにも役立ちます。ペーパータオルもラップなどとの合わせワザで、一時的な止血などに一役買いそうです。私はSNSやメールで友人から情報を得ましたが、TVやラジオでしか情報が得られない方も多いので、ぜひ流れると助かるなと思いました。

3 エコノミー症候群の意味と対策法

 先日、車中泊が続いたことによるエコノミー症候群の疑いで亡くなられた方が出てしまいました。地震による直接的な被害からは逃れられたのに、とても残念です。家が無事でも、部屋で寝るのは不安で車中泊で夜を過ごす人がとても多くいます。さらに、知人の両親がそうだったらしいですが、年配の方には「エコノミー症候群」という言葉が身近でなく、ちらっと気をつけた方がいいと耳に入っただけではピンとこなかった方も多くいます。

 いまは、避難所などでも運動の促進などあるようですが、車中泊が多いとわかったときからエコノミー症候群を注意喚起してくれたら、予防策となる運動方法(軽いストレッチ、足踏み運動をする、ラジオ体操など)を伝えていてくれたら…。もっと早くに回避できたんじゃないかという思いでいっぱいです。

 もし、小さなことでも被災時に役立つことなら、地震直後でもL字テロップで伝えてくれたらいいな、と思います。そして、すぐに使える情報は家族や近所でも共有していけたらと思います。

 本震から10日目。支援物資が到着したりボランティアの方々が来てくれたりし、とても心強いです。職場復帰も徐々に始まっていますが、復興はまだこれから。引き続き、熊本地震で気づいたことをお伝えしたいと思います。

<取材・文/松野久美>