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洋服を処分する前にできること。寄付やリメイク、再活用アイデア<今日からできる!暮らしのSDGs>

2021.01.17

持続可能な社会をつくるための「SDGs」という言葉が注目されています。一見難しそうに感じますが、じつは私たちの暮らしのなかに取り入れられることがたくさんあります。
SDGsに詳しいフジテレビの木幡美子さんに、身近にできる工夫についてつづってもらいました。

端切れでつくったミニチュアの洋服
端切れでつくったミニチュアの洋服

ステイホーム期間は洋服の整理にぴったり。捨てるだけじゃなく、再活用もできます

移動や人が集まることが制限されたこの年末年始、皆さんはどのように過ごされましたか? 私はいつもより自宅にいる時間が多かったため、これまで手をつけられなかった古い服を整理しました。

私はそんなに服を多く買う方ではありませんが、しまい込んでいた衣類の量にビックリ。もう絶対に着ないだろうと思われる若かりし頃のビビッドカラーの服や、アメフト選手並みに肩パッドが入ったジャケット(いくらなんでも保管しすぎだろ…)などなど。
いつかまたこういう服が流行る日が来るかも…と思っていましたが、さすがにない! と思い本格的に“さよなら”することに。

また、不要になった子ども服もこれを機に一掃を決意。いつかやろうと思いつつ、忙しさを理由についつい後回しになっていたのでいい機会でした。

●洋服を処分するときは、再活用を考えて

さて、手放すことは決まったものの、仕事柄、SDGsの目標12「つくる責任・つかう責任」が頭をよぎります。ただ捨てるのではなく、なんとか再活用できないか。そう、ものたちのセカンドライフです。

・買い取りに出したり、フリマアプリで売る

比較的状態がいいもの、ブランドものは、メルカリや買い取りのブランディアなどを活用することに。すると、意外と高く売れました!
リサイクルショップに持ち込んで買い取ってもらう手もありますね。

・寄付する

フジテレビ社内にもある「ふくのわプロジェクト」のボックスへ投入(宅配キットもあります)しました。

ふくのわと書かれたボックスこのプロジェクトでは、回収された衣類がパラスポーツの支援に充てられるんです!

・最近増えている、お店の古着回収ボックスを利用

お買物券に交換してくれるところもあります。

・服の生地を使ってリメイクを楽しむ

ビフォーアフターミニバッグ、クルミボタン、ミニチュア等に変身!
派手めの赤のジャケットのツイード素材がかわいかったので、スマホバッグにリメイク! 捨てる服から取ったボタンもつけてみました。

・子ども服は、希望してくれた人に譲る

今回は、会社の同僚ママのお子さんたちへGO♪

・ボロボロのものは小さく切ってお掃除や靴みがきに

これが結構便利なんです。

●日本では10億着の服が毎年捨てられている

そもそも日本だけでどのくらいの衣類が毎年捨てられているかというと、なんと約10億着だそうです!
安くて機能的なファストファッションの登場で、洋服の生産量は2000年~2014年の15年間で倍増。気軽に買って、気軽に捨てる風潮が根づいてしまったのでしょうか。

その大量生産の背景には、低賃金の労働に頼り、より多くつくった方が単価が下がるため、必要以上に生産し、その結果売れ残りもたくさん出てしまう…そんな悪循環が常態化しているんだそう。

また、服の「生い立ち」の部分にもいろいろと問題があります。つくられる過程で地球温暖化の原因となる二酸化炭素を多く出しています。「えっ! 服も?」と思うかもしれませんが、環境問題に詳しい人に聞くとファッション産業のCO2排出量は世界全体の約1割を占め、さらに製造過程で出る汚染水の量も全世界の2割に相当するとか。「ファッション業界は石油業界に次いで環境破壊を生んでいる」とまで言われているそうです。

●ファッション業界でも改善の動きが

でも、そんなファッション業界にも新型コロナウイルスの感染拡大で変化が。イタリアのデザイナージョルジオ・アルマーニ氏が「衣料品の過剰生産などの状況について、業界の現状をリセットしてスローダウンする貴重な機会」と提言したのをきっかけに、これまでの慣習を見直すようになったのです。
業界内で長年疑問視されていたコレクションの回数や販売サイクルを減らすことで、環境負荷を削減する動きが出てきています。

ファッションは“人生の彩り”とも言え、私自身、楽しみな予定があると、どんな服を着ていこうか考える時間がとても好きです。ファッション界が持続可能になるためには、私たちの意識も変わる必要があります。

【皆さんにもできること~衣類編~】

・いいものを買って1着の服を長く大事に着る
・フェアトレード品や古着を利用する
・どこでだれによってつくられたか、ラベルに書かれている情報を見て選ぶ
・なるべく化学繊維ではなくウールや綿など天然素材のものを選ぶ(結果的に長持ち&環境にやさしい)
・捨てる服の量を減らす

「その服、ずいぶん長く着てるよね?」が恥ずかしいことではなく、むしろほめ言葉になる、そんな価値観がもっと広がったらいいなぁと思います。

【フジテレビ『フューチャーランナーズ』放送中】

SDGsを推進するため、ゴールに向かって奮闘している人たちを取り上げる番組。
毎週水曜22:54~23:00放送(関東ローカル)
公式サイトですべての放送回を見ることができます。

【木幡美子(こばたよしこ)さん】

(株)フジテレビジョン CSR推進部所属。フジテレビにアナウンサーとして入社し、おもにニュース番組を担当。2011年よりCSRの部署へ。2018年にSDGsをテーマにしたレギュラー番組『フューチャーランナーズ』を発案。内閣府男女共同参画会議・女性に対する暴力に関する専門調査会委員等、政府の審議会の委員も多数務める。

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