なんの役にも立たないけど笑える!あるあるを楽しむ国語辞典
ESSEonline編集部
2019.07.01

コピーライターの野澤幸司さんが出版した『妄想国語辞典』(扶桑社刊)がSNSやテレビ番組で話題を集めています。同書は、世の中にはまだない日本語を野澤さんが「勝手に」開発し、勝手に紹介していくという妄想の集大成。

著者の野澤幸司さんに、ESSE読者向けの“妄想国語”を厳選してもらいました。

俳優の濱津隆之さん
俳優の濱津隆之さんがグラビアを飾っていることでも話題!

なんの役にも立たないけど、「あるある」すぎる言葉に共感の声が!

「この言葉たちは、生きていくうえでなんの役にも立たないでしょう。なんの根拠もない、完全なる独断と偏見によるものです」と語る野澤さん。
「でも、もし『あるある』ってなったり、クスッとしてもらえたらとてもうれしく思います」

●家で育てたバジルを使っています

【意味】生活レベルが高いこと。
【例文】あの学習塾、評判はいいけど高いのよね。家で育てたバジルを使っていますっていう人じゃないと、とても通わせられないわ。

●冷蔵庫閉め忘れて海外旅行

【意味】恐ろしい結末が待っていること。
【例文】次週、ついに出会った2人に立ちはだかる、冷蔵庫閉め忘れて海外旅行。あなたはこの謎、とけますか?

●夕方以降のパン屋

【意味】求めるものがない状態。
【例文】友人に誘われるままに合コンに参加したけど、やっぱり今回も夕方以降のパン屋でした。

●だれのおかげで食えてると思ってんだ

【意味】とんだ勘違い。
【例文】あの逸材と呼ばれた若手アスリートは、だれのおかげで食えてると思ってんだを繰り返した結果、自分の才能を潰してしまった。

●人の家の世帯年収

【意味】どうしても気になってしまうこと。
【例文】最近目の下に小じわができちゃって、気にしすぎかもだけど、人の家の世帯年収なんだよね。

●食べる前から塩をたされる

【意味】相手を信頼していないこと。
【例文】卓球の男女ダブルス。二人とも個人戦では敵なしなのに、なぜか初戦敗退。食べる前から塩をたされていたのでしょう。

●二日酔いの夫

【意味】使い物にならないこと。
【例文】そのジーパンをいくら気に入ってても、ポケットに穴があいちゃったらさすがにもう二日酔いの夫だよ。

「だれのおかげで食えると思ってるんだ」ともし夫に言われてしまったら…

上で紹介したなかでも、強烈なのが「だれのおかげで食えると思ってるんだ」という言葉です。
「以前よりは聞く機会が減ったかもしれませんが、夫が妻に向かって言う、地球上で最も人をイラつかせる言葉ですよね」と語る野澤さん。なぜ男性はこんな言葉を生み出してしまうのでしょうか?

野澤さんは以前、生物学にまつわる取材で「女性は生命体として完成度が高く病気などにも強い。一方、男性は病気にも弱ければ成長も遅く、基本的にすべて女性に劣っている。生命として未熟らしいが、ただ、その未完成さがゆえに、なにかの間違いで遺伝子に突然変異が起き、まぐれで進化をもたらすことがある」という話を聞いたことがあるそうです。

「でも、そんなまぐれを連れてくる男性なんてきっと何百億分の一とか何千億分の一とか、あるいはもっと天文学的な確率なわけで、たいていの場合は女性に劣っているわけです。そんな生き物ですから、奥さんが日々当たり前に気づき、当たり前にこなしていることに、感謝するどころか気づいてすらいないかもしれません。やれと言われるまで気づかないし、いざやってみても足手まといになるケースの方が多いのではないでしょうか」

「そんなのんきな生き物から『だれのおかげで食えてると思ってるんだ』とか言われたら、そりゃだれもがもれなく絶句しますよね」と笑う野澤さん。

「こういう勘違い発言をしてしまうところからして、やはり男性は生命体として劣っているのかもしれません…」

『妄想国語辞典』には、これ以外にも、あらゆるシーンでのクスッとさせられる「あるある」言葉を紹介しています。自分がハッとした言葉を選んで話のタネにするのもおもしろいかもしれませんよ。

<取材・文/ESSEonline編集部>

【野澤幸司さん】
茨城県牛久市出身。青山学院大学法学部卒業。ハガキ職人を経てコピーライターに。普段はいろいろな広告のコピーやCMを考える仕事をしている。新刊『妄想国語辞典』(扶桑社刊)が発売中

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