パリジェンヌ気分になれるワイン、ソーヴィニヨン・ブラン
2019.05.29
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ソムリエの福村真弓さんに、基本のワイン品種を紹介していただくシリーズ。今回のテーマは、初夏に飲みたいソーヴィニヨン・ブランです。

初夏はソーヴィニヨン・ブランとシェーブルチーズでパリジェンヌ気分!

ワインを選ぶ際に知っておきたい基本の品種をご紹介します。世界的に需要が高く、世界じゅうのメジャーなワイン産地にて栽培されている「国際品種」と呼ばれる品種に注目して、おすすめの1本をご紹介。

今回は、初夏に飲みたいフランス・ロワール地方のソーヴィニヨン・ブランです。

ソーヴィニヨン・ブラン●ソーヴィニヨン・ブランはさまざまな香りが楽しめる品種

ソーヴィニヨン・ブランはさわやかなハーブやスグリ、柑橘系の香りからトロピカルフルーツ系のパッションフルーツなどの幅広い香り楽しめるのが特徴です。

とくに冷涼な気候や、早めに収穫されたソーヴィニヨン・ブランからはハーブのさわやかな香りと比較的高い酸が感じられます。初夏におすすめの爽快な白ワインです。

●フランスでもっとも栽培されています

ソーヴィニヨン・ブランの栽培ははフランスがもっとも多く、ニュージーランド、チリ、アメリカ、イタリア、スペインなど世界じゅうで栽培されています。
ソーヴィニヨン・ブランは樹勢が強く、13世紀のフランスではもっとも栽培されていた品種のひとつでした。また、ソーヴィニヨン・ブランの起源はフランスのロワール地方と言われています。

●ソーヴィニヨン・ブランのベンチマークの産地サンセール

産地サンセール
丘陵地帯にブドウ畑が広がるサンセール
ロワール川上流の左岸に位置するサンセールは古代ローマ時代からこの地方でブドウ栽培が行われており、歴史あるソーヴィニヨン・ブランを代表するワイン産地のひとつです。

1980年代、世界じゅうから観光客が訪れるパリのビストロでサンセールのソーヴィニヨン・ブランがサーブされ、人気を博したことをきっかけに、世界的に知られるワインとなりました。サンセールは現在でもソーヴィニヨン・ブランのベンチマークとなる産地のひとつです。

●初夏に飲みたい!絶対おすすめのテール・ブランシュのアルシミー

テール・ブランシュのアルシミー・ドメーヌ・ド・テール・ブランシュ アルシミー 生産国:フランス 希望小売価格2600円(税別) 輸入元:フィラディス

◆香り

グラスに顔を近づけるとフレッシュなハーブの香りが立ち上ってきます。レモンバームやレモングラス、タラゴンなどのハーブのさわやかな香りが感じられます。ハーブの香りにライムやグレープフレーツなどのシトラスの香りが続き、香りだけで涼やかな気分になれます。

◆味わい

ドライでみずみずしい酸が感じられます。新鮮なライムやグレープフルーツのフレーバーが口中に広がり、余韻にレモンバームなどのハーブの余韻が残ります。しっかりと感じらるイキイキとした酸によって口中も気分もリフレッシュできます。

◆飲むシチュエーションと合わせるお料理

6~8℃にしっかりと冷やして、お昼からテラスで楽しみたい白ワインです。合わせるお料理は初夏が旬のシェーブルチーズがおすすめ。シェーブルチーズはヤギのミルクでつくられたチーズで、ワインと同じフランスのロワール地方で有名なチーズです。

ロワール地方で有名なチーズ
初夏が旬のヤギのミルクから作られるクロタン・ド・シャヴィニヨル
ヤギは初夏に乳を出すため、初夏が旬のチーズと言われています。おいしいのは、サンセール地方の近くのシャヴィニヨル村の「クロタン・ド・シャヴィニヨル」。とくにドゥミ・セックと呼ばれる熟成期間の短いフレッシュな酸味が感じられるチーズは、ソーヴィニヨン・ブランにとてもよく合います。

今年の初夏はロワール地方のソーヴィニヨン・ブランとシェーブルチーズでぜひ、パリジェンヌ気分を味わってみてください。

●教えてくれた人
【福村真弓さん】

ワイン・コラムニスト、イタリア大使館認定ソムリエ、Italian Wine Ambassador 2019 (The Vinitaly International Academy)。イタリアワイン・マスターズにおいて、2011年ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノ大使に任命。2012年にはイタリアワイン・ベストソムリエコンクールで優勝。世界最大のワイン教育機関Wine & Spirit Education Trust (WSET)認定 Level 3 Advancedを取得。イタリアワインの教育機関The Vinitaly International Academy主催の試験にて、2019年日本人で初のイタリア・ワイン・アンバサダーの称号を取得しイタリアワインの啓蒙活動に貢献を続けている。