<古泉智浩の養子縁組やってみた>泣いている妹をあやした!うーちゃんの成長
2019.04.15
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50歳の漫画家・古泉智浩さん。古泉さん夫婦と母(おばあちゃん)、里子から養子縁組した長男・うーちゃん、里子の長女という家族5人で暮らしています。

今回は、この春に年中組に上がったうーちゃんに見えた変化についてです。

泣き叫ぶ妹にお兄ちゃんな一面を見せたうーちゃん

この春にうーちゃんは年中組に進級し、ぽんこちゃんは同じ保育園の1歳児クラスに入園しました。

朝はおもに僕がうーちゃんの世話をしていて、妻がぽんこちゃんの世話をしています。子どもがリビングに2人いるととてもバタバタしていて、妻が一時的にリビングから離れるときは僕がうーちゃんとぽんこちゃんの両方を世話しなければなりません。

着替えぽんこちゃんのオムツからうんちの匂いがしているときなどは、ほかのことをすべて中断してその処理をする必要があります。そんなこんなでうーちゃんに手が回らずにいたら、うーちゃんが自分でパジャマの上を脱いで、あとで着せるために床においていた長袖シャツに自分で着替えていたので驚きました。

これは暖かくなったせいではなく、なにかこう自力でやるのだという意思が芽生えたのでしょう。きっとそうです。

2人に共通して言えることは、服を着せようとすると逃げることです。

逃げるうーちゃんが自分でパジャマを着替えてくれたと言ったばかりですが、風呂上がりに全身に保湿クリームを塗ってから肌着とパジャマを着せる際、保湿クリームの時点で逃げて、素っ裸のままオモチャで遊んでいることがしばしばあります。
クリームを塗ったら逃げて、肌着を着たら逃げて、パジャマをなかなか着てくれません。
そんな兄の様子を見ているせいか、ぽんこちゃんも逃げるようになってしまいました。機嫌がいいときは、かざしたオムツに自分から足をつっ込んでくれることもありますが、大抵の場合は足をばたつかせて無理やり押さえつけて履かせます。ムダな苦労でしかありません。

怒るぽんこちゃんはキッチンで作業をしていると、「なにかおいしそうなものをつくっているぞ」と思うようで、すかさず寄ってきて上を見上げて奇声を発します。
その声は鬼気迫るものがあり、単に洗い物をしているときには「私に寄こさないつもりか!」と怒り始め、最終的には泣き出します。声をからさんばかりの全力の大絶叫で涙を流す本気泣きです。

うーちゃんが泣いているぽんこちゃんに『げんこつやまのたぬきさん』を手ぶりをつけて歌いだすと、ぽんこちゃんもつられて、げんこつを胸の前で上下にとんとんしはじめました。うーちゃんが、歌で泣いているぽんこちゃんをあやしてくれたのです。

あやすうーちゃんうーちゃんは、泣いているぽんこちゃんにお尻を向けて、おしりの歌を歌ってあやすこともあります。最初は赤ん坊が泣いているのになにをふざけているのかと思っていました。

「ドレミかソラシド~、お相撲さん!」
と言って、両手を左右に広げる力士のポーズをすることもあります。どこがおもしろいのかさっぱりわかりませんが、「あはあは」とぽんこちゃんにはウケています。

保育園では友達の輪に入らず、オモチャの棚に向かって座り、床でブロックで遊んでいる場面をよく見るうーちゃんですが、妹がいて本当によかったと思います。

【古泉智浩さん】
漫画家。1969年、新潟県生まれ。93年にヤングマガジンちばてつや賞大賞を受賞してデビュー。里子を受け入れて生活する日々をつづったエッセイ『うちの子になりなよ ある漫画家の里親入門』、その里子と特別養子縁組制度をめぐるエピソードをまとめたコミックエッセイ『うちの子になりなよ 里子を特別養子縁組しました』など著書多数。古泉さんの最新情報はツイッター(@koizumi69)をチェック!

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