<古泉智浩の養子縁組やってみた>すごいぞ!どんどん歩く1歳児
古泉智浩
2019.03.04
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50歳の漫画家・古泉智浩さん。古泉さん夫婦と母(ばあちゃん)、里子から養子縁組した長男・うーちゃん、里子の長女という家族5人で暮らしています。

今回は長女・ぽんこちゃんがどんどん歩くようになった様子をレポートしてもらいました。

あいさつは「ばあ!」。行きたいところには自分の足で行くぽんこちゃんです

1歳のぽんこちゃんの歩きがどんどん上達して、どこまでもどこまでも歩いていくようになりました。

歩くぼくの自宅は商店街にあるため、船のように前後に細長い間取りになっています。

リビングが前寄りの中央にあるのですが、朝、リビングでくつろいでいると「ばあ!」と言って戸を勢いよくあけ放ちぽんこちゃんが入ってきました。
ぽんこちゃんが寝ている妻の部屋は後ろの方の間取りで、けっこうな距離があるためびっくりしました。それ以前は、妻にだっこされてやって来ていたのに、です。
ちなみにぽんこちゃんには、人と出会ったときに発するあいさつは「ばあ!」である、という誤解があるようです。

物干しは、自宅では最後方にあります。ぼくがそこで洗濯物を干していると「あー!」というぽんこちゃんの声がしたので「こっちだよ!」と大声で教えると、トコトコという足音が次第に近づいてきて「ばあ!」と言ってぽんこちゃんが現れました。

ばあリビングからはかなりの距離で、廊下を全部歩いてきたようです。

ぽんこちゃんの歩行はとどまることを知らず、近所のスーパーにも店員さん(編集部注:古泉さん家は和菓子屋さんです!)に手を繋いでもらって歩いて行って来たそうです。
ぽんこちゃんがはいているのはピンクのウサギの靴で、歩くたびにピヨピヨと音がします。

ぼくが少し前に一緒に外を歩いていたときは、しばらく歩いているうちに足がもつれてゴロンと転がるように転んでしまいました。
片手はぼくが握っていたので、強く地面に体を打ったわけではないのですが、声をあげて泣き出しました。とりあえずかまってほしくて泣いているのでは…? 実際その通りで、抱き上げて背中をなでなですると一瞬で泣き止みました。

ごろりん本当に痛いときはなかなか泣き止みません。
家族でレストランに食事に行ったとき、帰りに会計しているとぽんこちゃんが歩いて近づいてきました。すると急に前に体が倒れたのです。
手を床につくことはできましたが、おでこを床にぶつけてしまいました。腕が短くて、頭が重いからそんなことになってしまったのでしょうか。

このときは、だっこしてけっこうな時間ゆすっていても、ずっと泣いていました。
それにしても、前屈をしているような変な倒れ方でした。ぼくにはゆっくりと前に倒れていく様子がスローモーションのように見えました。

でも、ぽんこちゃんは歩くのが上手なようで、転ぶ回数は少ないし、転んでもめったに頭を打ちません。
うーちゃんはけっこうゴツンと音を響かせて、脳にダメージがないかハラハラしたこともありましたが、ぽんこちゃんは体幹と首が強いようで、頭を地面にぶつけないように首が支えていることが多いようです。
まだハイハイを覚えていない時期に、頭と両手両足をぐいっとそらして持ち上げる動作をよくしていたので、鍛えられているのかもしれません。

柔らかいさらに、体がとてもやわらかく、お風呂で体が熱くなると自分で湯船から出ようとして、湯船の縁に足をぐいっと持ち上げてかけます。もしかしてと思って、膝を伸ばしたまま足を持ち上げ恐る恐る顔のほうに近づけてみると、簡単にくっつきました。

うーちゃんも、赤ん坊のときは体のやわらかさをキープすべく、開脚など柔軟体操をしていたのですが、いつの間にかやらなくなり、すっかり体の硬い子どもになってしまいました。
ぽんこちゃんには、できればやわらかいままでいてほしいです。

【古泉智浩さん】
漫画家。1969年、新潟県生まれ。93年にヤングマガジンちばてつや賞大賞を受賞してデビュー。里子を受け入れて生活する日々をつづったエッセイ『うちの子になりなよ ある漫画家の里親入門』、その里子と特別養子縁組制度をめぐるエピソードをまとめたコミックエッセイ『うちの子になりなよ 里子を特別養子縁組しました』など著書多数。古泉さんの最新情報はツイッター(@koizumi69)をチェック!

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