<養子縁組やってみた>1歳児の歩くところが見たいのに…
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2019.01.08

49歳の漫画家・古泉智浩さん。古泉さん夫婦と母(ばあちゃん)、里子から養子縁組した長男・うーちゃん、里子の長女という家族5人で暮らしています。

今回は古泉さんの家の長女、ぽんこちゃんのお話。兄であるうーちゃんとは対照的に、食べるのが大好きなようですが…。

子どもが初めて歩いたとき、成長を実感しますよね!

もうすぐ1歳のぽんこちゃんはつかまり立ちや伝い歩きはもうずいぶん前からしていて、両手を持ってあげて立たせて、つかんでいた手を離すとその場でゆらゆらと立っています。長ければ10秒くらい立ったままでいます。

それがあるとき、自力で立ち上がってしゃがんだり立ったりを繰り返すようになって驚きました。そんな様子に興奮していると、うーちゃんが言いました。

さびしい気持ち「大人がみんなぽんこちゃんに話しかけるんだ」

注目が赤ん坊に集まっていることにさびしさを感じているようでした。このことがあってからは極力ぽんこちゃんに注目しすぎないように気使いをするようにしています。

先日のことです。妻が実家にぽんこちゃんを連れて行って、帰ってきたときに言いました。
「さっき実家で1歩半、歩いたよ」

!!! うちでも歩いてもらいたい。

「ぽんこちゃん、おいで」
椅子の足につかまって立っていたぽんこちゃんに、少し離れたところから呼びかけました。

ハイハイぽんこちゃんがこっちを振り向いて歩いて来る…! と思ったらその場に手をついて馬のようなハイハイでやってきました。それじゃないよ~。

「お店で遊んでいて2歩、歩いた」など、その後も歩行の目撃情報が耳に入ってきましたが、ぼくはまだ一度も見られていません。
タイミングの悪いことに風邪をこじらせてしまい、用心のためぽんこちゃんに近寄るのを自粛していて、そのせいもあります。

ハイタッチまた妻の話によると、妻の実家や店員さんに求められるとハイタッチもするそうなのです。

ぼくはあまり人とハイタッチをする習慣がないためこちらから求めていませんでした。アメリカのブラザーがドラム缶の焚き火を囲んでハイタッチをして楽しげにしている光景が頭をよぎってしまい、なんだか気恥ずかしく感じてしまっていたのも理由のひとつです。そのため、まだ一度もぽんこちゃんとハイタッチをしたことがありません。

歩くところも見れない、ハイタッチも見れない…。

にぎにぎさらに、妻の話によると最近のぽんこちゃんはバイバイもするようなのです。
バイバイくらいなら難しくないしできるだろう! と思い、ぽんこちゃんに向かってバイバイをしてみましたが、手を左右に振ることはなく、手のひらをにぎにぎしているだけでした。

【古泉智浩さん】
漫画家。1969年、新潟県生まれ。93年にヤングマガジンちばてつや賞大賞を受賞してデビュー。里子を受け入れて生活する日々をつづったエッセイ『うちの子になりなよ ある漫画家の里親入門』、その里子と特別養子縁組制度をめぐるエピソードをまとめたコミックエッセイ『うちの子になりなよ 里子を特別養子縁組しました』など著書多数。古泉さんの最新情報はツイッター(@koizumi69)をチェック!

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