<養子縁組やってみた>魚釣りのはずが、獲れたのは虫!?
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2018.11.26

49歳の漫画家・古泉智浩さん。古泉さん夫婦と母(ばあちゃん)、里子から養子縁組した長男・うーちゃん、里子の長女という家族5人で暮らしています。

今回は古泉さんとうーちゃんで近所の池に釣り行ったときのお話。池の近くで虫をつかまえ、魚を釣り上げようとする古泉さんでしたが…。

魚を釣り上げてうーちゃんを喜ばせる、はずだったのに

週末はレンタルビデオ屋にDVDを借りに行きます。目当ての『仮面ライダーW』や『仮面ライダードライブ』の続きを借りて帰宅しようとすると、うーちゃんがもう少しどこかに行きたいと言いました。

僕は今足を痛めているため、公園に寄るのもあまり気が進まず、ショッピングセンターになんて行こうものならあれ欲しいこれ欲しいの乱れ打ちで、買ってあげてもよくないし、買わないのもかわいそうで、ひとつもいいことがありません。

海に釣りに行くには遅い時間だけど、公園で淡水魚を釣るなら歩かなくていいし、時間もかかりません。そこで、近所の大きな池に行ってみました。

クルマのなか僕の住んでいる市の公園の池では、ルアーなどのリールを使った「投げ釣り」が禁止されています。
うーちゃんはまだリールを使えないということもあり、「延べ竿」(竿の先に糸を結んで使う釣り竿のこと)を使うことにしました。

●エサとなる虫を捕まえるのに夢中のうーちゃん

昔はミミズをエサにしてフナを釣って遊んだものですが、今この池でミミズでよく釣れる魚はブルーギルやブラックバスといった外来種。

ミミズは釣具店で買わずとも、池の近くの土を熊手でほじればすぐ捕まえることができます。そう思ってまずは、エサ箱を持ってうーちゃんとミミズを捕まえることにしました。

ところがなぜかこの日はミミズがまったく見当たりません。あちこち掘り返してみたのですが、いるのは白い甲虫の幼虫やダンゴムシばかり。

虫しかしうーちゃんはそんな幼虫やダンゴムシを捕まえるのが楽しいようで、見つけては興奮してどんどんエサ箱に入れていました。

ものは試しで、ミミズがいないのなら幼虫を使って魚を釣ってみることにしました。

釣り竿延べ竿の先にナイロンの糸を結び、ゴム管を通して玉ウキを取りつけ、糸の先端に輪っかをつくって、そこに針を結ぶシンプルな仕かけです。ミミズなら重いのでそれでいいのですが、幼虫は軽いのでなかなか沈まずウキが横を向いたままなので、重りをつけました。

しかしやっぱり幼虫ではなにも食いつかず、無反応のまま。そのうちうーちゃんも飽きてしまい帰ることに。

釣り大成功うーちゃんは目当ての魚釣りが不発に終わってしまい、不満だったのかと思うとそうではなくて、虫取りが相当楽しかった様子。帰宅して母や妻にうれしそうに語っていました。
僕は魚を見事に釣り上げる姿をうーちゃんに見せることができず、残念でした。

それにしても、ミミズがまったくいなかったのはどうしたことでしょう。なにか農薬的なもののせいなら、幼虫やダンゴムシもいなくなっているはずです。
ミミズだけがいなくなってしまうなんて、天変地異の前触れではないかと不安です。

【古泉智浩さん】
漫画家。1969年、新潟県生まれ。93年にヤングマガジンちばてつや賞大賞を受賞してデビュー。里子を受け入れて生活する日々をつづったエッセイ『うちの子になりなよ ある漫画家の里親入門』、その里子と特別養子縁組制度をめぐるエピソードをまとめたコミックエッセイ『うちの子になりなよ 里子を特別養子縁組しました』など著書多数。古泉さんの最新情報はツイッター(@koizumi69)をチェック!

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