<養子縁組やってみた>うーちゃんの抽象画がまさかの入選!?初めての表彰台
古泉智浩
2018.09.17
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49歳の漫画家・古泉智浩さん。妻と母(ばあちゃん)、そして里子から養子縁組した長男・うーちゃんと、里子の長女という家族5人で暮らしています。

先日、うーちゃんが描いた絵がコンクールに入選したそう。大喜びするうーちゃんを横目に、古泉さんは結果を素直には受け止めていないようで…?

絵を描く喜びが爆発!3歳児の渾身の力作を見よ!

うーちゃんが3歳のときに描いた絵が、保険会社の絵画コンテストで努力賞を受賞しました。

0~4歳児部門での努力賞で、ほかの賞をとった2歳児の絵はすでに目・鼻・口・輪郭・髪の毛でしっかりと人の顔を表現しているのに、うーちゃんのは緑のペンでぐるぐると線を引いただけで、明らかにレベルが低いです。

線路にしよっかほかの受賞を逃した子どもの作品も見たのですが、同じ抽象絵画でも、うーちゃんのよりカラフルだったり、エネルギッシュな作品がたくさんありました。母がうーちゃんの絵に適当につけた「線路」というタイトルが審査員の心に刺さったのでしょうか。

もしくは、0歳から4歳までのごちゃまぜ部門なので、年齢を見ずに1歳児の描いた絵だと思って選ばれた可能性もあります。
それより、僕がその生命保険に加入しているから、といった政治的な配慮による受賞がいちばん濃厚です。

●賞状よりも、筒状の黒いケースにテンションが上がるうーちゃん

賞状授賞式の日、司会の方に名前を呼ばれると、うーちゃんは元気に「はい!」と返事をして壇上に上がり、役員さんから表彰状を立派に受け取っていました。
堂々たる受賞ぶりは、ほかの受賞者をはるかに圧倒していました。

筒うーちゃんは賞状よりも、賞状を入れる筒状の黒いケースにテンションが上がって、フタを外してはつけを繰り返し、うれしそうにふり回しています。「人に当たるからダメ! 危ないでしょ」と叱りました。

ただ、ほかの展示作品では明らかに大人の手が入ったと見られるものがありましたが、うーちゃんのは正真正銘、本人の力で描いた作品です。
受賞作には、緑色が大好きで、緑のペンで思いきり線を引いた喜びがあふれていたのかもしれません。

お絵かきうーちゃんは今日も元気に絵を描いています!

【古泉智浩さん】
漫画家。1969年、新潟県生まれ。93年にヤングマガジンちばてつや賞大賞を受賞してデビュー。里子を受け入れて生活する日々をつづったエッセイ『うちの子になりなよ ある漫画家の里親入門』、その里子と特別養子縁組制度をめぐるエピソードをまとめたコミックエッセイ『うちの子になりなよ 里子を特別養子縁組しました』など著書多数。古泉さんの最新情報はツイッター(@koizumi69)をチェック!

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