<養子縁組やってみた>ばあちゃんと寝たい!4歳児の交渉術に唖然
2018.09.03
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49歳の漫画家・古泉智浩さん。妻と母(ばあちゃん)、そして里子から養子縁組した長男・うーちゃんと、里子の長女という家族5人で暮らしています。

うーちゃんはばあちゃんと寝るのが大好き。でも、そのためにばあちゃんは体調を崩してしまいました。それでもあきらめきれないうーちゃんの交渉が始まります。

ばあちゃんと離ればなれになってしまったうーちゃん。あきらめない気持ちで交渉に挑む!

うーちゃんは母と寝たがるのですが、母はダブルベッドの横の床にふとんを敷いて、うーちゃんが眠るのを見届けると、こっそりふとんに移動して寝ていました。
ところが、夜中にうーちゃんが目をさますと「ばあちゃん! こっちに来てよ!」と呼び戻されてしまいます。

うーちゃんのお願いまた、寝汗をかけば「タオルでふいて」、背中がかゆいと「背中をがりがりして」、のどが渇けば「氷を一個だけ入れた水!」などなど数々の注文を出されてしまいます。

そのせいか、母はよく眠れなくなってしまい、先日とうとう体調を崩してしまいました。それからしばらくは、うーちゃんは妻と一緒に寝ることに。妻は夜、スポーツジムに行くので、寝かしつけは僕が担当します。

母の体調がようやく回復すると、うーちゃんは再び一緒に寝たいと言いだしました。もちろん、それはきっぱりと断りました。

先日、うーちゃんと一緒にベッドに入って、そろそろ寝たかなと思い顔を見ると、なんと目が開いています。

ばあちゃんと寝たいうーちゃん「ばあちゃんと寝たくなってきちゃった…」
僕「ダメだよ、ばあちゃん具合悪くなるでしょ」
うーちゃん「今日で最後、お願い」
僕「昨日、最後って言ったじゃない。昨日が最後だったから今日はもうダメ」

じつはその前日、母がついうーちゃんの求めに応じて一緒に寝てしまっていたのでした。

約束前の日に最後と約束してばあちゃんと寝たのに、よく約束などと言えたものです。
僕のきっぱりとした態度にしおれるうーちゃん、これでもうあきらめて寝てくれる、そう思ったときでした。

じゃんけんうーちゃん「じゃんけんしよっか! 僕が勝ったらばあちゃんと寝て、パパが勝ったらパパと寝る!」
僕「…じゃんけんしないよ」

こんな感じでうーちゃんはお願いごとがあると手を変え品を変え、交渉してきます。ねばり強い交渉術で、うっかり同意しそうになります。

将来は外交官や立てこもり犯の説得、地上げ屋など、タフなネゴシエーターとして活躍するのでは、と思わされます。

結局、これ以上拒否すると興奮してますます寝なくなってしまうため、「うーちゃん、ばあちゃんとは別々のお布団で寝るんだよ、できる?」と条件をつけて母の部屋に連れて行きました。

ごきげんこのように、ゴネれば要求が通るという学習をさせてしまったことが悔やまれます…。

【古泉智浩さん】
漫画家。1969年、新潟県生まれ。93年にヤングマガジンちばてつや賞大賞を受賞してデビュー。里子を受け入れて生活する日々をつづったエッセイ『うちの子になりなよ ある漫画家の里親入門』、その里子と特別養子縁組制度をめぐるエピソードをまとめたコミックエッセイ『うちの子になりなよ 里子を特別養子縁組しました』など著書多数。古泉さんの最新情報はツイッター(@koizumi69)をチェック!

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