8年間レスだったモラハラ夫との夫婦生活が復活。信じられないその理由とは?

警視庁が発表した、昨年1年間のドメスティックバイオレンスに関する相談件数は、7万2455件と、DV防止法施行後、過去最多となりました。配偶者からの暴力事案に悩む人は、年々増加しています。配偶者からの暴力は肉体的なものだけではなく、精神的なものも問題となっています。

現在はシングルマザーとして娘を育てるヨシダテルミーさんも、離婚した元夫からの精神的な虐待や暴力、モラルハラスメントに悩まされていました。

元夫との間では、長いこと、セックスレスにも悩んでいたというテルミーさん。当時を振り返って、あのときに必死にがんばっていたという自分に伝えたいことをうかがいました。

8年間セックスレスで傷つく日々。その後、復活するもひどい言葉が…

23歳で同棲を始めてから、8年間くらいずっと、元夫から拒否されてセックスレスでした。

イラストその間、雑誌のセックスレス特集を読みあさってみたり、彼が喜びそうな下着を新調したり、環境を変えようと旅行をしたり、真剣に話し合いをもちかけてみたり、彼にいっさい裸を見せなかったり、逆に一日中全裸で過ごしたり、もう考えつくこと、ネットや雑誌に載ってることをすべて試しました。

グーグー寝る彼の横でひとり泣いて眠れなかったことはしょっちゅうだし、お願いだから抱いてくれと泣きながら土下座したことも、泣いて怒って彼を責めたこともありました。
性欲が人一倍強いわけじゃなくて、女として、私の存在自体を否定されているかのような悲しみから、毎日誘っては断られ、傷つく日々を送っていました。わざわざ、平均的な夫婦生活の回数を検索したり、周りの話を聞いて自分と比較して落ち込むことも。今にして思えば、なんて非生産的なんでしょう。

やがて、体外受精で子どもを授かり、レスだろうがなんだろうが、「セックスなにそれおいしいの?」状態になったとき、気がつけば月に1、2回ほどセックスをするようになりました。しかし、8年間の拒否で傷つきまくった私の心にはとくに喜びもなく、体もまったく反応しなくなっていました。

そしてその数か月後、元夫が離婚話を持ち出してきます。「愛も情もない。おまえが生きてても死んでてもどうでもいい」と言う元夫。

「じゃあ、どうして先月私を抱いたの?」と聞くと、「義務だと思った」と答えました。
おいおい義務を放棄した8年間はどこいったんだよ。私がボロボロになった8年間は一体なんだったんだよと、最後の最後まで傷つき、なんだか逆に笑っちゃいたくなりました。
今思うと、離婚の数か月前から急に私を抱くようになったのも、自分が不倫してるからその罪悪感かなにかで誘ってきたのかなと思います。

セックスレス=悪いこと?呪縛から解放されるには

結局、私の結婚生活ではセックスレス解消方法は見つけられませんでした。

セックスレスは離婚事由になったり、セックスレス解消やらなんやら、さも悪いことのように雑誌などで特集が組まれたり、いろんなものが目に入ってくるので、夫から拒否されて悩む人がいるのも仕方ないと思います。

自分の存在を否定されるあの感じ。当事者の人には、「今はつらいだろうけど大丈夫! 5年もたてば心の底からどうでもよくなるんだよ」って、抱きしめてあげたくなります。

今振り返れば「セックスレス=悪いこと」では決してないのですが、当時は、その呪縛から抜け出せませんでした。

けれども、わかったことは、他人や世間と比較してもいいことなどひとつもないなということです。

不妊治療をしているときにも同じことを思いましたが、不妊治療もセックスレスも、当事者にとっては出口の見えない暗闇のようなもの。そんなときは余計な情報を頭に入れないのがいちばんです。

めざせ、「セックスなにそれおいしいの」状態!
病むくらい悩んじゃうときはネットも絶つべきです。でも待って。私のこれは毎回読んで。

【ヨシダテルミーさん】
地方在住の主婦。19歳で初めてつき合った男性と28歳で結婚し、33歳で離婚。現在はワーキングマザーとして、6歳の娘と2人暮らし。インスタグラム(@teruminoyoshida)で発信する、モラハラ夫との生活をつづった手書き投稿が注目を集める

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