離婚を切り出す私に、夫がすまなそうに語った「したくないワケ」
2018.04.04

パートナーとのセックスレスに悩む女性が増えています。他人に相談できない、女性から言い出すのが難しい…など、苦しむ当事者も多数。日本はセックスレス社会化している、ともいわれるように。
現実の家庭では、どのような経緯でセックスレスになるのか? 当事者の胸のうちは? 二女の出産以来、夫とはいっさいセックスをしていないという主婦に、実体験を語っていただきました。

※写真はイメージです
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夜の生活は「週3回」!?ママ友の発言に驚愕

<語ってくれた人のデータ>
ポア子さん(仮名)42歳、広島県在住
夫は10歳年下。夫の学生時代から同棲を始め、今年で結婚10年目。小学生と幼稚園児の娘2人を育てている

娘の通う幼稚園のママ友3人でランチをしていたときのこと。ママ友A子が突然、「夜の生活ってどれくらいある?」と聞いてきました。「ちなみに、うちは週3だけど」と続けるA子に、もうひとりのママ友B子も「私も週3くらいかな」と、当然のように返したことに驚愕。
「は? 私、2年は確実にしてないよ」と答えると、「2年も!?」と逆に驚かれました。

それにしても、週3とはびっくり。たしかにA子もB子も私より10歳若いものの、つき合いたてのカップルじゃあるまいし、みんな2人以上も子どもがいて、どこにそんな場所や時間の余裕があるの…?
そのあともA子には「下着買ったら?」「コスプレ衣装着るとか」「破れそうなストッキング活用するといいよ」と、まるで見当違いのアドバイスをされました。うちはもはやそういう問題ではないのです。

二女を産んで落ち着いた頃だったでしょうか。人並みの性欲のもち主である私は、夫がひとりで眠る寝室(子どもの寝かしつけのため、夫のみ寝室が別)に行き、さりげなくベッドに近づいたところ、さっと背中を向けられました。

気のせいかと思い、直接的にお誘いをするも「うーん、まだいいや」と。それは普通産後の母親側のセリフでは? と思いつつ、日をあらためることに。
しかし、幾日幾月たてども「まだいいや」と言われるばかり。一体、いつまで「まだ」なのか…。

それならよそでするよ!と脅すも、夫の返事は「…別にいいよ」

一般の家庭では、まず夫の浮気を疑うところでしょうが、夫の場合はそれはちょっと考えにくいのです。人生で、私以外のだれともつき合ったことがなく、2次元3次元問わず、女性への関心は少なめ。
職場は男性ばかりで趣味もなく、仕事以外は常に自宅にいて、出かけることもありません。女性が苦手という以前に、接する機会が皆無です。そういうお店に行くほどのお金もおそらくないはず。

そのあとも、誘う→避けられる→突入→逃げられる…などを繰り返したあと、夫が深い眠りについているのを確認して布団にもぐりこんだところ、足で蹴り飛ばされたこともあります。無意識下でも拒絶…!

そんな攻防戦を繰り広げる日々が続き、精神的にも疲れはてたわたしは、とうとう最後の手段に出ました。
「そんなにいやならよそでするよ! いいんだね!?」と、試しに言ってみたところ、なんと夫は「…別にいいよ」とあっさり返答。

女性としての自分を否定された気がして、言葉どおり、目の前が真っ暗に。ショックのあまり、これはもう外注するしかないと決心しました。夫の了承も得たことだし、なにが起ころうと知ったことではない、と。

とはいえ、気軽にそんなことを頼める異性の知人友人などいるはずもなく、この歳になってセックスをしようと思うと、もうお金を払って解決するしか道はないのか…と、半ば絶望を感じながら徹底的に検索しました。
でも、「40代主婦、ホテルで絞殺。出会い系サイトで接触か」「違法マッサージ店摘発。顧客の主婦ら現行犯逮捕」といった新聞の見出し(※もちろん実在の事件ではありません)、泣き叫ぶ娘たちの姿が脳裏をちらつき、結局、なにひとつ手を出すことができなかったチキンっぷり。

離婚をきり出す私に夫が語ったセックスレスの理由とは

限界に達したある日、夫の胸ぐらをつかんで「セックスレスはアメリカなら即離婚! もう離婚だ、離婚!」と脅して、セックスを拒む理由を問いつめたところ、申し訳なさそうにこう答えました。

「ごめん、おまえへの愛情がすべて娘たちに移ってしまった…。あと太りすぎ」

前者は、まあ仕方がないと思いました。娘たちはかわいいし、「家族」になったことでセックスが汚いものに感じるようになってしまったという夫の主張もわからなくはないです。そもそも、結婚してから2年間子どもを授からず、セックス=子づくりのように義務化してしまったことも、わが家の場合は原因のひとつかもしれません。

問題は後者です。
たしかに結婚当初から、体重は15kg増え、見た目の印象は大幅に変わりました。では、ここで死にもの狂いの努力をして体重を減らすべきか。

私は、諦めることを選びました。

より正確に言えば、ダイエットよりも自分のなかの欲求と戦う道を選んだのです。欲を捨て、みずからを無我の境地へと導けば、煩悩から解放された次のステージが待っているはず…!

というわけで、今のところ常におだやかなほほ笑みを浮かべ、平安な日々を送っています。なんの解決にもなってはいませんが。

ちなみに、週3のママ友・B子は、この度5人目の子どもを妊娠したようです。おめでとう。

<取材・文/岡田繭子>