6割の夫婦が陥るセックスレス。夫に断られ続けて心が折れたとき、妻は…
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2018.03.25
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「セックスレス」という言葉を聞くようになってずいぶん経ちました。“ある一定の期間、パートナーとの性交渉がない状態”を指しますが、その実情はさまざま。他人と気軽に話せる話題ではないだけに、人知れず悩みを抱えている女性も多いようです。

実際、「夫婦愛に関する調査」(2016年・アンファー調べ)によると、じつに30代で47.0%、40代で59.0%、50代では71.3%がセックスレス夫婦。年代が上がるにつれその割合が高くなっていることがわかります。

そこで、ESSEonlineではアンケート調査を実施。173人もの方々にご協力いただき、ESSE世代のセックスレス事情を探ってみました。今回はとくに、「夫が原因のセックスレス」という事態に注目!

弓子さん(仮名・30代前半)の場合:「誘ったこともありましたが、今は心が折れました」

「このままセックスレスで生涯を終えるのかと、考えてしまうこともしばしばあります」と、まさに今悩んでいる弓子さん。

弓子さんは、小学生と幼稚園児の2人の子どもをもつ、30代前半の女性。結婚12年目を迎える夫とは、気がついたらセックスレスの関係に。「どんどん回数が減り、私から誘っても気まずい顔をされて…。なんだかんだ理由をつけて、断られ続けました」と告白してくれました。
じつは、幼稚園児の二女を授かるために、EDの薬に頼ったそう。

セックスレス(※写真はイメージです)

そんな弓子さんの夫ですが、第1子の出産前までは夫が淡白だとか、セックスを嫌っているというような印象はなかったと言います。しかし、子育てに追われるなか、「あれっ、私たちってセックスレス?」と、じわじわと焦り始めたのだそう。
もう女性ではなく母親としてしか見られないのだろうか…と自問自答する日々を送りました。

「家でもジャージじゃなくて、おしゃれをしたらいいのにと、夫から言われましたが、実際育児に追われてそれどころではなくて。それに、“そっちからスキンシップをしてきたら?”とも提案されましたが、私から夫に近づくと、あからさまにいやな顔をされたりもしました」

弓子さんなりに努力して、寂しいと素直に伝えたものの、応じてもらえないことが積み重なり、自然と弓子さんからも誘わず、もちろん夫からも誘われることもなくなって今に至ります。
弓子さんにとっては、はっきりとした原因はわからず、だからこそ解消することもできず、宙ぶらりんの状態が続いていると言えます。

「浮気を考えたことは?」という問いには、「セックスレスになってから、よその男性に走る女性の気持ちも、正直理解できます。私も夫に女性として見られていないかもしれないという不安を感じている今、もし男性に誘われたら、うれしくて流されてしまうかもと思わないでもありません。でも、子どものことを考えたら、裏切るマネはできません」と即答。

「ただ一方で、自分もとうに夫を男性として見られないけど、でも、もし今夫から誘われたら…たぶん応じると思います」という弓子さんの言葉が印象的でした。

さゆりさん(仮名・40代後半)の場合:「もともと性欲が弱い夫が、仕事のストレスからセックスレスに」

「もしできるなら、子どもを連れて自分の力で生きていきたい」と、気持ちを吐露してくれたさゆりさん。

アラフィフのさゆりさんは、同年代の夫と小学生の子どもと3人家族。結婚前から夫は、「セックスに意欲的ではなかった」のだそう。
「自分もそれほど積極的ではありませんでしたが、子どもをつくろうとなったとき、事態の深刻さを実感しました。いざセックスとなっても、彼の機能が働かなかったのです。正直、泣きました」というさゆりさん。

悩み(※写真はイメージです)

さゆりさん自身も、結婚後間もない時期に夫の家族からの心ない言葉に傷つき、性的な欲求が薄くなっていったといいます。「田舎のせいか、『子どもはまだ?』攻撃がすごくて。そもそも夫ができないのに、私ばかりを責められても…という気持ちが募りました」。
なんとか子どもを授かったものの、そのとき受けた心の傷はふさがっていません。

また、夫は結婚当初から仕事がうまくいっておらず、そのせいで過度のストレスを抱えていたことも、セックスレスを加速させた原因のひとつ。
「正直、生活が大変すぎて、お互いいかに生きていくかで精一杯でした」と、さゆりさんは夫婦関係を振り返ります。そして、夫が失業からやっと転職したばかりの現在も、その状況は変わっていないのだそう。

さゆりさんのケースは、夫の性欲の弱さに加えて、環境や生活のストレスによってさゆりさん自身も望まなくなり、セックスレスに突入したような印象を受けます。

「夫に愛情はあるか?」という問いには、「愛情とかセックスとかは、生活にゆとりがないと向き合えないものですね。若いうちはセックスだけでもなんとかなるかもしれませんが、家庭なら生活と子育てをきちんとするのが第一。それができていない今、私と夫の間に愛情があるかどうかというと…“空気のような関係”としか言えません」と、言葉を慎重に選びながら答えてくれました。

「寒い日に夫と2人でふとんに入っていても、寒いから寄り添っているだけで、まったく夫からは性的なアクションはありません」とさゆりさん。「夫の生活力のなさを、しみじみ実感した結婚生活でした」。

今回のアンケートでは、回答者から「年齢を重ねていくと、自然と夫婦生活も少なくなっていくのでは」という声も多く聞かれました。ただし、そのタイミングが夫婦で違うとふたりの関係にもきしみが出るのではないでしょうか。
セックスどころかスキンシップもなくなったとき、愛情を保ったままでいられる夫婦はいるのでしょうか。いろいろと考えさせられる取材でした。

<取材・文/松崎祐子>

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