今年もまたやってきました。そう、ボジョレー・ヌーボーの季節です。
毎年11月の第3木曜日に解禁されるボジョレーは、もはや秋の風物詩。その年のできばえを評する「100年に1度のでき、近年にないいいでき」「並外れて素晴らしい年」など、独特な言い回しのキャッチコピーもあわせて楽しみにしていた人も多いのではないでしょうか。ちなみに今年は「豊満でほがらか、絹のようにしなやか、しかもフレッシュで輝かしいワインに仕上がった」とのこと。聞いただけで、ワイン好き女子としては心をワッとわしづかみされてしまいました!
そんなボジョレー解禁イベントがGINZA SIXではなやかに行われるということで、ESSE編集部がお邪魔してきました!

ボジョレー

今年のボジョレーは天候の苦難を乗り越えた良作!新しもの好きにはロゼがおすすめ

そもそもボジョレー・ヌーボーとは、フランス南部ブルゴーニュ地方のボジョレー地区で、その年に収穫された「ガメイ種」というぶどうからつくられる新酒のことです。一般的な赤ワインに比べてフレッシュな果実味が持ち味で、しかも渋味が少ないので、普段あまりワインを飲み慣れない人でも飲みやすいのが特徴。フレッシュさを楽しむワインなので、購入後はできるだけ早めに飲んだ方がいいですが、開栓後も再び栓をして冷蔵庫に入れれば、数日はおいしく飲めるそうです。

今回飲ませていただいたのは、1888年の創業以来、上質なボジョレーワインをつくり続ける「アンリ・フェッシ社」のヌーボー。ワイン専門家や醸造家が審査し、数百の出品ワインの中から賞を決定する、フランス最大のボジョレー・ヌーボーのワインコンクール「トロフィー・リヨン」で、2年連続で最高金賞・金賞を受賞した伝統あるブランドです。

アンリ・フェッシ社のヌーボー

今年は春に霜が降りたり、7月にヒョウが降ったりと、フランスは異常気象が続きました。一時はブドウの状態も心配されたそうですが、8月以降は日照がよく、最終的にはとてもいいできのボジョレーに。同社を代表するボジョレー「アンリ・フェッシ ボージョレ・ヌーヴォ 2017」を試飲したところ、すーっと軽い飲み口に、イチゴやベリーの香りを感じました。どこかヨーグルトのような後味も。

ちょっと目新しいボジョレーが飲みたい! そんな人は「アンリ・フェッシ ボージョレ・ヌーヴォ・ロゼ 2017」を試してみては。そう、ご覧のとおりロゼワインです。

ボージョレ・ヌーヴォ・ロゼ

ボジョレーといえば赤ワインというイメージですが、じつはロゼも立派なボジョレー・ヌーボー。今年の「トロフィー・リヨン」金賞を受賞したこちら、まずなんと言っても、桜を思わせるような薄いピンク色がきれい! 一方、味はクリアでフレッシュ。甘くなくさっぱりしているので、お刺身やお豆腐料理、酢の物など、和食にも合いそうだなと感じました。食前酒のように楽しむのもよいですね。

SNS映え

SNS映え間違いなしのロゼ。グラスを持つだけでロマンチックな気分になれます。女子会で「ボジョレーをあけよう」と言ってこれが出てきたら、歓声があがりそうですね。

甘めの味が好きという人には、「アンリ・フェッシ ルージュ・バブルス・ヌーヴォ 2017」を。こちらは赤のスパークリングワイン。シュワシュワとした泡が気持ちよく、さわやかな甘みが口の中に広がります。アルコール度数も7~8%と一般的なワインより低く、ジュース感覚で飲めますよ。ちなみに、こちらはフランスのワイン法では、ボジョレー・ヌーボーには該当しません。

最後にご紹介するのは、「オマージュ・ア・アンリ・ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォ」。

一般的なボジョレー・ヌーボーは2000~3000円台が主流ですが、こちらのボジョレーのお値段は、なんと6000円! というのも、貴重な古木からできるブドウを厳選して使っているから。

6000円

若い木の方がおいしそうなイメージがありますが、ブドウの古木は1本あたりの収穫量が少なく、根が土壌深く伸びていることから、その味わいは濃厚で複雑味を帯びたものとなります。ブドウは樹齢を重ねるごとに木になる果実の量が減少しはじめ、結果として収穫量は低下します。その代わり、少ない果実に太陽の光が十分に当たり、栄養も行き渡るため、品質はむしろ高くなるのです。

このボジョレーに使われている古木は、平均樹齢80年。なかには100年ものも含まれるというから驚き。100年前といえば1917年、大正6年ですよ~! 100年前のフランスの田園風景に思いをはせながら飲むのも、また一興。試飲したところ、深みとぎゅっとした甘みがあり、とてもおいしかったです。ギフトボックス入りなので、ちょっと豪華なプレゼントにもぴったりですね。

ボジョレー・ヌーボー

食欲の秋の真打ちともいえる、ボジョレー・ヌーボー。「ボジョレーあけよう」が、みんなで集まる口実になるのもうれしいですよね。ぜひおうちで、女子会で、深まる秋に乾杯してください!