やさしい甘みに上品な風味。「てん菜糖」は、料理やお菓子のおいしさを下支えする、頼れるお砂糖です。料理家の吉田愛さんが、国産てん菜糖でつくる「手羽先と新ジャガのうま照り煮」の献立レシピを考案してくれました。

献立レシピ

国産てん菜糖の穏やかな甘みは、やさしい味に仕上げたい和食にぴったり!

てん菜糖の原料となる「てん菜」。その正体をご存知でしょうか?

てん菜

カブに似ていて「ビート」や「サトウダイコン」とも呼ばれますが、じつはホウレンソウの仲間なんです。

根を煮出して不純物を取り除き、煮詰めて結晶化させて、砂糖をつくります。さらにてん菜糖蜜を加えたのが国産てん菜糖です。

国産てん菜糖は砂糖と同じ分量で、置き換えて使えます。その特徴は、大きく以下の3つ。

・コクがある
・やさしい甘さ
・とけやすい

「てん菜糖は煮物にも、お菓子づくりにもおいしく使えます」というのは、料理家の吉田愛さん。
「とくに和食との相性は抜群です。角があるような鋭い甘みではなく、やわらかな丸みのある甘さがとても好きです。コクのある香りもいいし、溶けやすいので便利」

吉田さんの考案した、国産てん菜糖を使った料理をご紹介します。

●手羽先と新ジャガのうま照り煮

手羽先と新ジャガのうま照り煮

「てん菜糖は、甘みをきちんと加えつつも、素材のうま味を壊すことがありません。合わせる食材の持ち味を生かすのが、とても上手なお砂糖だなと感じました」(吉田さん)

鶏のうま味に、国産てん菜糖で仕上げたやさしい甘辛味が食欲を誘います。

【材料(4人分)】
・鶏手羽先 8本
・新ジャガイモ 小8〜10個(約500g)
・半熟卵 4個
・絹さや(塩ゆでしたもの)  10本
・A[国産てん菜糖大さじ1 水1と1/2カップ しょうゆ、酒各大さじ2 ショウガの薄切り1/2片分]
・サラダ油 小さじ1
【つくり方】

(1)手羽先は関節で2つに切り分ける。新ジャガイモはよく洗い、大きければ半分に切る。絹さやはせん切りにする。

(2)フライパンにサラダ油を熱し、手羽先を入れて両面焼き色がつくまで中火で焼く。新ジャガイモを加えてさっと炒め、Aを加える。煮立ったらフタをしてジャガイモに火が通るまで弱めの中火で約15分煮る。

(3)フタをとり、強火にして煮絡める。煮汁がすべてなくなる前に半熟卵を加えてさっと絡め、火を止める。

(4)半熟卵は半分に切って器に盛り、絹さやをのせる。

●春ニンジンのゴマみそあえ

春ニンジンのゴマみそあえ

副菜のみそあえは、柔らかくて甘みが強い春ニンジンの、その繊細な香りと味わいを生かすべく、てん菜糖はほんの少しだけ。甘みを助ける感覚で加えています。

「てん菜糖がニンジンの持つ甘みを消してしまうことがないので、春ニンジンらしい風味もしっかり感じられると思いますよ。豊かな香りはみそとの相性もいいですね」(吉田さん)

【材料(4人分)】
・ニンジン 小2本(約200g)
・A[国産てん菜糖、水各大さじ1/2 白すりゴマ大さじ2 みそ大さじ1]
【つくり方】

(1)ニンジンは皮をむき、4cm長さの細切りにする。熱湯で約1分ゆでて、ザルに上げて冷まし、水けをよく絞る。

(2)ボウルにAを合わせ、1を加えてよく混ぜる。

●フレッシュイチゴソースの牛乳プリン

フレッシュイチゴソースの牛乳プリン

フレッシュイチゴソースの牛乳プリン。生地にもソースにもてん菜糖を使い、食後のお腹にもするりとおさまる、おだやかな味です。

「てん菜糖がイチゴ本来の酸味を引き立たせてくれるので、あえるだけで上質な甘酸っぱいソースになりました」(吉田さん)

【材料(4〜5人分)】
・牛乳 2カップ
・国産てん菜糖 大さじ3+大さじ1
・ゼラチン 5g
・イチゴ 6〜8個(約130g)
・あればミント 適宜
【つくり方】

(1) ゼラチンは少量の水(分量外)でふやかしておく。鍋に牛乳を入れて火にかけ、煮立つ直前に国産てん菜糖大さじ3を加えてよく混ぜ、火を止めてゼラチンをとかす。器に均等に流し入れ、冷蔵庫で冷やし固める。

(2)イチゴは1〜1.5cm角に切ってボウルに入れ、国産てん菜糖大さじ1を加えてあえ、冷蔵庫に入れておく。

(3)(1)に(2)をかけ、ミントを飾る。

北海道で育ったてん菜由来原料100%のお砂糖「国産てん菜糖」の詳細はこちら

環境にやさしいてん菜。やさしい甘さが、普段の料理やお菓子づくりに最適です

てん菜をつくっている北海道の農家

てん菜糖のおいしさにすっかり魅せられた吉田さん。てん菜をつくっている北海道の農家を訪ねました。

初めててん菜を見る吉田さん

初めててん菜を見る吉田さん。さっそくその場でかじらせてもらうと、ぽりぽりと心地よい食感に「甘い!」とびっくり。

国産てん菜糖

「昔の人は、漬物にしていたみたい。お砂糖と言ったらてん菜糖。スイーツも料理もなんでもおいしくなりますよ」と、てん菜を育てる假屋智博さんが教えてくれました。

てん菜畑では収穫後、砂糖の原料にはならない葉の部分も、畑に埋めて戻すことで肥料として活躍しています。糖分を抽出したあとの根の搾りかすも、ビートパルプとして家畜の餌に再利用。てん菜のすべてを、無駄なく使いきっています。

環境に優しく、やさしい甘さの国産てん菜糖。ぜひ普段のお料理に使ってみてくださいね。

●国産てん菜糖について

北海道の広大な大地でのびのびと育ったてん菜が100%原材料の、安心の国産砂糖。てん菜から糖分を煮出して精製したものに、さらにてん菜の糖蜜を加えることで、特有の上品なコクのある風味をプラス。主張しすぎないおだやか甘みとまろやかな香りが特徴。

国産てん菜糖

さらに環境にやさしい、紙のパッケージ(クラフト)版も登場!

三井製糖 国産てん菜糖

・三井製糖 国産てん菜糖 250g 490円(税込み)

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