「収納しきれないもので部屋がぐちゃぐちゃ」「収納したものが迷子になってなかなか見つからない」など、収納の悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
今回は、整理収納アドバイザーの大木聖美さんが、スッキリとした見た目と暮らしやすさの両方を実現する収納アイデアを考案。新築マンションのモデルルームの収納スペースを使い、すぐに実践できる具体的な方法を教えてくれました。

収納を見直すと、家事がグンとラクになります

グラフ
※ESSE読者会員約3200名に対しての家族時間アンケート

ESSE読者へのアンケートによると、多くの人が「家族と一緒に過ごす時間」を大切にしていて、その時間をもっと長くしたいと考えており、逆に料理や掃除といった家事にかける時間を短くしたいと思っています。

今回は、京阪電鉄不動産の新築分譲マンション「ファインシティ新越谷」の収納プランをESSEと大木さんが考案し、それをモデルルームで再現しました。そのコンセプトを大木さんはこう説明します。
「みなさんが望むように家事にかける時間を減らし自由な時間を増やすには、家事を効率的に短時間で済ませる“ラク家事”を目指すのがいちばん。その“ラク家事”は、じつは収納から見直すのが手っ取り早いんです。モノを貯めこみすぎず適量にし、見やすく取り出しやすい収納を心がけるだけで、暮らしはグンと快適になります。そんな収納を考えました」
毎日の家事をちょっとラクにしてゆとりをくれるプロの技、さっそく見てみましょう。

ごちゃつきがちなキッチンは「使う場所に使うものを」をルールに

「使う場所に使うものを」をルールに
ファインシティ新越谷モデルルーム 2019年2月撮影

たとえキッチンに十分な収納スペースが用意されていても、気づくとシンクやコンロの周辺や作業スペースはごちゃごちゃになりがち。
「出しっぱなしを防ぐには、使う場所の近くに使うものを収納することが大切。モノを探す時間のロスもなくなりますよ」

●フライパンや鍋はコンロ下、「1軍」のキッチンツールは引き出しの一番上に

コンロ下
ファインシティ新越谷モデルルーム 2019年2月撮影

フライパンや鍋などの調理器具はコンロ下、ザルなど水回りで使うものはシンク下というふうに、使う場所のそばに使うものがあると作業がスムーズに。
「調理器具を見やすく取り出しやすくするため、収納の際はフライパンラックを使用するのがおすすめです」

キッチンツール
ファインシティ新越谷モデルルーム 2019年2月撮影

キッチンツールは調理スペースに近い引き出しの一番上にしまうと取り出しやすいですが、すべてをしまうと必要なものが探しにくくなってしまうので要注意。
「まずは使用頻度で“1軍”と“2軍”に分類を。そして1軍のみを引き出しにしまい、2軍はコンロ下の空きスペースにしまいましょう」
引き出しの2段目にはよく使う調味料を、ちょっと取り出しにくいいちばん下には保存容器のように使用頻度のあまり高くないものを収納して。
「シンク下の空きスペースには、ポリ袋や保存袋、スポンジや洗剤といった水回りのストックなどをまとめて収納しておくと便利です」

使いやすいキッチン収納がある ファインシティ新越谷はこちら

●食器やカトラリーは使う人や使用頻度に合わせて場所を調整

使用頻度に合わせて場所を調整
ファインシティ新越谷モデルルーム 2019年2月撮影

シンク背面に収納棚や吊戸棚がある場合、よく使う食器は大人がちょうど出し入れしやすい吊戸棚の下の段に収納します。
「平皿やプレートはディッシュスタンド、丼など深さのあるお皿はコの字ラックを使用して収納すると、空間を有効活用できるうえに取り出しやすくなります」
手が届きにくい吊戸棚の上の段は、出番の少ないお弁当箱や水筒、紙皿&紙ナプキンといったパーティ用品などの定位置に。
「ケースにまとめてラベルを貼っておけば何がどこに入っているか一目瞭然で、必要なときに見つけやすくなります。さらに、収納ケースに両面テープで貼りつけられるタイプのフックをつけておけば、高い場所でも踏み台なしでモノを取り出せますよ」
この“ケースにラベルを貼る”と“フックをつける”は本当に便利なので、ぜひほかの場所でも応用してみてください。

ケースにラベルを貼る
ファインシティ新越谷モデルルーム 2019年2月撮影

背面収納棚の引き出しは、もっともモノを出し入れしやすい場所。毎日使うグラスやお椀、カトラリーなどをしまうのにぴったりです。
「引き出しの中にインテリアショップやネットショップで購入できるすべり止めシートを敷いておくと、開け閉めのときの振動で食器が破損してしてしまうのを防げます」
また、カトラリーは出入り口に近い、廊下側の引き出しにしまうのがベスト。
「すぐ取れる場所にあると、食事やおやつのときに子どもが自分でお箸やスプーンを取るようになり、親のひと手間が省けます。仕切りケースを使って小分け収納しておけば、必要なものが一目で見つかるのでより使い勝手がよくなりますよ」

使いやすいキッチン収納がある ファインシティ新越谷はこちら

洗面所は「家族別収納」で使い勝手もアップ!

家族みんなが毎日使う洗面所は、放っておけばすぐに荒れ放題。「自分のコレはここ」とすぐにわかるようモノの位置をしっかり決めておくことが、キレイをキープして片づけの手間を減らすポイントです。バタバタな朝の準備もスムーズに!

バタバタな朝の準備もスムーズに
ファインシティ新越谷モデルルーム 2019年2月撮影

●三面鏡内には身だしなみアイテムを家族別に

「三面鏡内が整理整頓されていれば、洗面台への出しっぱなしがグッと減ります。家族みんなが使う歯みがきグッズやヘアブラシなどは真ん中の棚、パパのものは右の棚、ママのものは左の棚…というふうに、家族別に身だしなみアイテムを収納するのがわかりやすくおすすめです」
家族別になっていると、混みあう朝の洗面台でモノを取り出すときのバッテングがなくなるメリットも。
「上段の空きスペースにはスキンケアなどのストックを。『ここに入るだけ』と決めて適量にし、ためがちな試供品などは早めに処分しましょう」

洗面台下
ファインシティ新越谷モデルルーム 2019年2月撮影

洗面台下にはストック類をまとめて収納。コの字ラックを使えば高さを有効活用できます。
「さらにジャンル別にケースに入れておけば、必要なものを探しやすいうえに、排水管などのトラブルがあったときにサッとどかすことができます」
洗面台下の引き出し収納は奥行きがあるので、出しっぱなしだと見た目もいまいちなドライヤー収納におすすめ。空きスペースに小さなゴミ箱も入れておくと、洗面台の散らかり防止にひと役買ってくれます。

家族が頻繁に通る廊下の収納には「リビングで散らかりがちなモノ」を

家族みんなが毎日通る動線上にある廊下収納は、家族みんなが出し入れしやすい場所ということ。なんとなく置き場が決まらずリビングに散らかりがちなモノを、まとめて収納してしまいましょう。
「ラベリングして整理整頓しておけば、『お母さんがいないとどこにあるかわからない』がなくなり、移動のついでに収納場所に戻す習慣をつけてもらえば、片付けもラクに。いいことづくめです」

●生活・体・住まいのメンテナンス品を全部入れ!

生活・体・住まいのメンテナンス品を全部入れ
ファインシティ新越谷モデルルーム 2019年2月撮影

上段には、契約書や保険証書、取扱説明書など、めったに使わないけれどいざというときに見つからないと困る書類関係を。探しやすいよう分類して集中管理します。
「中段はもっともモノが取り出しやすい“ゴールデンゾーン”。家族みんながときどき必要になる、薬や湿布、カイロなどの健康用品一式と、電池やドライバーなどのDIY・工具一式を収納します。誰が見てもわかりやすいよう、ジャンルや使い方ごとにケースを用意して分類しましょう。ひとつのケースに詰め込まないと、使用期限のチェックもしやすくなります」
下段には、使用頻度の低い防災袋、古新聞、紙袋などを収納。
「防災袋は緊急時にすぐ出せる動線上に置いておくべきなので、廊下収納はうってつけ。しょっちゅうあけ閉めする場所に置いておくことで、非常食の消費期限チェックといったメンテナンスも忘れなくなりますよ」

散らかりがちなものの収納は ファインシティ新越谷で確認!

ファミリーウォールは家族の情報共有&モノの定位置づくりに大活躍

リビングやキッチンなどに、家族みんなで情報を共有できる専用の場所があるととっても便利。「ファインシティ新越谷」のリビングに装備されている“ファミリーウォール”はマグネットがつくようになっているので、カレンダーや書類、メモなどを気軽に貼ることができます。
中段はコンセントつきの携帯充電スペース、下段は大判の雑誌や本、新聞も収まるマガジンラックになっているので、リビングが散らかるのも防げます。上手に活用しましょう。

●スケジュールや伝言はここですべて管理!

スケジュールや伝言はここですべて管理
ファインシティ新越谷モデルルーム 2019年2月撮影

家族の予定を書き込むカレンダーや子どもの時間割のほか、書類や伝言メモもここで管理すれば情報共有はバッチリ。
「家族のスケジュールがわかると自分のスケジュールも立てやすくなりますし、伝言メモなどを通じてコミュにケーションも増えますよね」
ファイルと一体になったマグネット式ホワイトボードは、ホワイトボードの裏側に汚く見えがちな書類をスッキリ収められるのでおすすめ。
「請求書など人に見られたくない個人情報も隠せるので、来客の多い家庭でも安心です。また、最近はデザイン豊富なマグネットのフックやピンチが売られているので、それらを使って子どもの作品を展示するのもひとつのアイデアです」

アイデアいっぱいの家事ラク収納術が、京阪電鉄不動産の新築分譲マンションモデルルームで体験できる!

外観

このように、ちょっとしたアイデアで“ラク家事”につながるキレイで使いやすい収納はつくれるのです。

大木さんとESSEが家事ラク収納術を提案した「ファインシティ新越谷」は、都心直通の東武スカイツリーライン、急行停車駅「新越谷」駅とJR武蔵野線「南越谷」駅の2駅2路線を利用できる総戸数179戸の大規模マンション。

モデルルームも大好評公開中です。 

ここでは紹介しきれなかった収納アイデアや収納設備の機能などがまだたくさんあるので、気になる人はぜひ足を運んでチェックしてみてください。

収納アイデアいっぱいの ファインシティ新越谷の詳細はこちら!

●モデルルームの収納を監修したのは 【大木聖美さん】

整理収納アドバイザー、整理収納アドバイザー2級認定講師、ハウスキーピングコーディネーター、アロマテラピー検定1級。「とにかくラクがしたい!」「生活をシンプルに、楽しく!」そんな暮らしに繋がる整理収納のノウハウをテーマに、資格認定講座・片づけセミナー・片づけ作業・コラム執筆を行う。ブログ「我が道ライフ」

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※掲載の写真はファインシティ新越谷モデルルームの写真です。形状・色彩・仕様等は実際とは異なる場合がありますのであらかじめご了承ください。また、有償オプション品などが含まれており、家具・植栽・調度品・造作家具などは販売価格には含まれておりません。