<家計診断>クルマの維持費が家計を圧迫。手放さずにどう貯金する?
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2018.01.22
所要時間: 1
生涯3000万円以上ともいわれているクルマの購入や維持にかかるお金。コスパが悪くとも、仕事や住まいの地域によっては手放すことができず、クルマが悩みのタネになっている人は多いのではないでしょうか。今回登場する相談者もそうしたケースです。とはいえ、やりようによってはクルマにまつわるお金も、なんとか削れそうな予感も…。

ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんが、クルマのせいで貯金ができないと“思い込んでいる”相談者の家計にメスを入れます! はたして、畠中さんが下した家計診断の内容とは?

クルマの維持費

マイホームが欲しいのですが、クルマの維持費がかさんで、貯金ができません

【相談者】
佐川真由さん(仮名) 群馬県・28歳(会社員)
夫29歳(トラック運転手)、長女7歳

【お悩み】
夫婦ともクルマ好き。自動車ローンがあるうえ、通勤用のガソリン代に修理代、寝坊したときに使う高速代などで負担が大きく、貯金が全然できません。いずれ夫のクルマの買い替えも必要なうえ、マイホームも欲しいのですが…。

【佐川さんの家計収支】

<収入>
夫の月収(手取り) ¥300,000
妻の月収(手取り) ¥150,000
児童手当 ¥10,000
収入合計 ¥460,000

<支出>
住居費 ¥79,500
食費 ¥50,000
外食費 ¥20,000
電気料金 ¥6,700
ガス料金 ¥7,500
水道料金 ¥4,500
通信費(携帯電話2台分) ¥22,000
   (プロバイダー) ¥5,000
   (衛星放送) ¥4,100
   (NHK受信料) ¥2,300
日用雑費 ¥7,000
レジャー・交際費 ¥10,000
子ども費(学校教育費) ¥4,500
    (習い事) ¥7,500
    (そのほか) ¥2,000
クルマ費(ガソリン代2台分) ¥50,000 ←check1
    (修理代・雑費2台分) ¥20,000 ←check1
    (駐車場代2台分) ¥7,300
自動車ローン ¥25,000
自動車保険(2台分) ¥15,000
高速代 ¥50,000 ←check2
こづかい(夫) ¥30,000
    (妻) ¥3,000
生命保険料 ¥0 ←check3
貯蓄 ¥0

支出合計 ¥432,900
収支 +¥27,100
ボーナス収入 ¥50,000
現在の貯蓄 ¥100,000 ←check3

ムダな高速代はカット!次のクルマは現金購入を

自動車ローンや駐車場代、ガソリン代、修理代、高速代、保険料などで、佐川家のクルマ費は月約17万円! 共働きで45万円の収入があるのに、貯蓄ができない元凶となっています。

ローンの悪循環から抜け出すために、夫の次のクルマは現金で買うのが鉄則。新車で買って、13年乗りましょう。13年あれば、住宅資金や教育資金を貯めつつ、時間をかけて次のクルマの買い替え費用も貯められるからです。ちなみに、最近は環境に優しく燃費のいいクルマが推奨されていて、13年以上乗ると自動車税、重量税とも割増になります。 
クルマの買い替え費用ですが、高速代のうち4万5000円は、夫が寝坊したときに使っていて、本来なら不要。こづかいから出してもらい、その分を貯蓄しましょう。

買い替え後は、貯蓄目的を住宅資金にシフトして! また、子どもが小さく貯蓄がない家庭で、無保険は危険。割安なかけ捨ての保険で、備えることをおすすめします。

●【check1】夫のクルマを買い替えるなら燃費のいいクルマを現金で

夫婦ともクルマ通勤で、ガソリン代が5万円。勤務先から交通費が夫2万円、妻7000円出ているものの、たりなくて家計費から出しているそう。

ほかにもクルマ関係の雑費が1万円。さらに、夫のクルマは燃費が悪いうえ、古いので月1万円の修理代が必要とのこと。好きなクルマだそうですが、維持費がかかりすぎて家計を圧迫。買い替え資金を早急に貯め、次は燃費のいいクルマを選んで。

●【check2】高速代はこづかいでまかない、その分は貯蓄に回して

高速代のうち、4万5000円は夫が寝坊したときの通勤用。こづかいから出すようにすれば家計の負担が減り、高速を使う回数も減らせます。
4万5000円は貯蓄し、まず夫のクルマの買い替え、実現したら、次にマイホーム資金へ。将来家を買うときは妻が電車で通勤できる場所を選び、クルマは1台にしてクルマ費を半減。教育資金を貯めましょう。

●【check3】貯蓄がないからこそ保障が必要! 当面は死亡保障の確保を

夫婦に万一の場合、貯蓄が10万円しかないと残された子どもが大変! 最低でも、死亡保障だけは確保しておきましょう。かけ捨ての割安な保険なら、夫の死亡保障3000万円で保険料が2790円、妻の死亡保障1000万円で保険料が1000円※。予定どおり高速代が減って貯金ができるようになったら、医療保険に入るとなお安心です。
※保険料は、いずれもメットライフ生命「スーパー割引定期保険」で10年満期、男性29歳、女性28歳、中肉中背、過去2年間非喫煙、高血圧ではない場合で試算

●教えてくれた人
【畠中雅子さん】

ファイナンシャルプランナー。新聞・雑誌・ウェブなどに連載をもち、全国でセミナーや講演を行う。著書に『覚えておきたい!お金と節約の基本88』(扶桑社刊)など

<イラスト/平井きわ 取材・文/ESSE編集部>

覚えておきたい!お金と節約の基本88


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