たかが口グセとあなどるなかれ。貯まらない口グセは封印、貯まる口グセを常に心がけて、貯まる家計へ変わるよう意識しましょう!
お金が貯まる口グセとは?自然に出てくるように意識改革を
まずはお金が貯まる口グセからご紹介します。自然に口から出てくるように意識を変えて、ぜひ取り入れてみてみましょう。
●「今回はパス!」
友人からのランチのお誘いに、「断ると悪いなあ」と毎回出かけていませんか? 貯蓄できる人は、予算が厳しいとき「今回はパス」と断る勇気をもっている人。「行きたいけれど、用があって」と残念な気持ちを伝えれば、相手もわかってくれるはずです。
●「ウチはウチ、よそはよそ」
「友達も行くから」と習い事に通わせたり、私立中学を受験させたり、「みんなと同じ」にこだわると、将来の教育資金が貯められません。「ウチはウチ」と割りきって、家計から出せる予算を決めて習い事や進路を選べば、自然とムリなく貯まる家計になります。
●「とりあえず、やってみよう」
貯められる人は、雑誌で見た節約ワザや貯蓄術など、いいと思ったものは即実行。効果が出ればOK、ダメならまた新しいものにチャレンジします。逆に貯められない人は、「また今度」「ふーん(でも、私にはムリ)」など疑ってかかり、腰が重い人が多い傾向があります。
●(夫に対して)「ねえねえ、ちょっといい?」
夫に気軽に声をかけられるのは、お互いの関係がフラットで良好な証拠。お金の話もしやすく、やりくりにも協力的です。お金の管理は、夫だけ、妻だけではできません。夫婦それぞれの得意分野を生かして、たとえば妻が現状を把握、夫がライフプランを考えるなどと役割分担してみてもいいでしょう。
お金が貯まらない口グセとは?無意識にムダ使いを認めている証拠かも?
続いてお金が貯まらない口グセはこちら。無意識に言ってしまっている人は要注意! 声に出してしまっているということは、心のどこかでムダ使いを認めているからかもしれませんよ。
●「せっかくだし…」
外出先や旅行先で、「せっかくだし…」がつい口に出てしまう人は要注意。「せっかく」が言いわけになって、予算以上にリッチな外食をしたり、お土産を買いすぎたりしてしまいがちです。財布に余分なお金は入れず、気のゆるみと口グセをシャットアウトしましょう。
●「パパのお給料が安いから」
「貯蓄できないのはお給料が安いから」「消費税が上がったから」など人のせいにする人ほど、自分ではなにもしない人。貯めたいなら、まずはアクションを起こして。家計簿をつける、底値を覚えるなど、なにかひとつ実行して効果が出たら貯蓄に弾みがつきます。
●「これぐらいならいいよね」
節約を気にする人ほど使いがちなのがこの言葉。「いつもは底値買いだから、たまには」を言いわけに、少し背伸びした買い物をします。とくに、住宅や教育費などの大きな出費にこの考えは禁物。息抜き程度ならいいですが、常態化すると、どんどん出費がふくらむ原因になります。
●「いつか使うかも」
家の中のものは、お金が姿を変えたもの。お金の使い方がゆるい人は、なんとなく買って「いつか使うかも」と捨てられないため、部屋にものがあふれがちです。定期的に部屋を総点検して、必要なものだけ残すようにしましょう。判断基準が明確になります。
【監修/横山光昭さん】
家計再生コンサルタント、ファイナンシャルプランナー、マイエフピー代表取締役社長。独自に生み出した「横山式90日家計再生プログラム」に基づき、これまで1万人以上の赤字家計を再生。借金、ローンを中心に盲点を探りながら、抜本的な解決、確実な再生をめざすアドバイスを行う。著書に『定年後の暮らしとお金の基礎知識2018』(扶桑社刊)など多数
<イラスト/柏屋コッコ 取材・文/ESSE編集部>
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