「結婚6年目に新居を購入し引っ越したのですが、荷物が多すぎてトラックに入らなかったほど。その後8万円のタンスを売却したのですが、買取価格は格安で愕然…。ものがあふれた生活はムダが多い生活と痛感しました」。
ひと目でわかる収納で、ものを循環させ、手もちのものだけで上手にやりくり
この経験をもとに収納を工夫してシンプルな暮らしにシフトしたところ、ムダ買いが減り、家事も時短化し、やりくり上手に。貯蓄が順調に増え、現在は年間150万円を貯金できています。ESSE編集部が、収納や貯蓄のコツを小松さんに詳しく伺いました。
食器類は必要なものだけ、管理できる量をキープ。「引き出しにしまい込むと使い忘れる食器が出てくるので、あえて出しっぱなし収納に。常に目にすることで記憶に残るので、セールで似た食器を買ってしまって、あとでがっかり…ということもありません」。
すっきりさせて家事を時短化。浮いた時間で稼ぐ!
すっきり片づいていると、ものを探す時間もイライラも減りました。ものをどけることも、管理の手間も減って、家事の効率までぐんとよく小松さん。あいた時間を仕事にあてられるようになり、見事収入もアップするようになりました。
食品ストックはこれだけ。冷蔵庫や収納庫にもムダな食材はありません。じつは、料理は苦手という小松さん。「特売でまとめ買いして使い回す器用さはないから、“必要なものだけ買って使いきる”シンプル調理を徹底しています」。まとめ買いやつくりおきは定番の節約術ですが、自分に合わない方法を無理して行うと、続かなくなってしまうもの。自分に合う方法をみつけるのも、貯蓄への道です。
余計なものがなく、きれいに片づいたキッチンカウンター。「いちいちものをどかすことがないから動きがスムーズで、作業時間短縮に。水道・光熱費もぐっと減りました!」。料理が快適にできると、外食の回数も自然に減るようになるので、結果的に節約にも。
子どもが使う絵本や小物は、ダイニングからリビングへの動線上のカラーボックスへと、テーブルの上に置かれがちなものの行き先を決めています。
「いちいち片づけに迷わないので、常にすっきり。必要な参考資料がさっと手に取れるうえに、仕事にもすぐにとりかかれます」。きれいだと気持ちよく仕事に集中でき、ONとOFFの切り替えもすっきり。
夫婦で収納スペースやマネー情報をシェアして、貯める意識を高める
節約と貯金は、誰かひとりだけががんばるのではなく、家族みんなで協力すると成功しやすくなります。そこで小松さんは、やりくりに役立つ情報は収納や整理する場所を決めて、夫婦で共有。こうすると、お互いのペースで確認できて、行動にも移しやすい!
買い替え予定の省エネ家電のカタログや安売りのチラシなどは、ダイニングの棚に置いた書類入れへ。「目につく場所だから、たまってくると気になって目をとおしたくなります」。
生活費の合計や口座残高、年内の出費予定などを小松さんがエクセルに記入。ファイルを共有のフォルダに入れています。夫は時間があるときにこまめにチェック。「家計の状況がお互いわかっているので、お金の相談がスムーズになりました」。また、共有フォルダには、格安スマホの比較サイトなど、夫がネットで見つけたおトクなサイトのURL集を入れておくことも。「耳で聞いてもすぐ忘れますが、これなら確実に記録に残って役立てられます」。
●教えてくれた人
【小松ゆみさん】
ブログ「イマココライフ.」で毎月の生活費や貯金額、家計簿、貯めるノウハウを公開。著書に『「循環ライフ」で、こんなにキレイ! ゆるい片付け』(大和出版)がある。
<撮影/山川修一 取材・文/ESSE編集部>
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『「循環ライフ」で、こんなにキレイ! ゆるい片付け』
持たない暮らし、ミニマリストetc.何もないお部屋は素敵だけど「私には無理」というあなたへ。 ![]() |