子どもの金銭感覚を育てるおこづかいの管理術、アドバイスは月に1回で!【FPが指南】
2017.03.24
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 新学期ももうすぐ。これを機会に、「子どもにそろそろおこづかいをあげてみようかな」と考えている人も多いのではないでしょうか。おこづかいをあげるときは、子どもへの金銭教育の絶好の機会です。ちなみに、100円玉、500円玉、1000円札、1万円札を見せて、どれが好きか聞いてみてください。お金のことをまだよく知らない子どもは、大きくてピカピカの500円玉を選ぶことが多いそう。これをきっかけに、お金についての正しい教育をしてあげれば、子どもの金銭感覚が養われることにもつながるのではないでしょうか。

 今回は子どもの金銭教育について、ファイナンシャルプランナーの松山翠里さんにお話を伺いました。大人になってお金で苦労しないように、まずは、おこづかいの使い方を子どもと一緒に考えるところから始めてみましょう。
子どもの金銭教育はおこづかいの管理が第一歩

子どもの金銭教育はおこづかいの管理が第一歩

・お気に入りの財布をプレゼントすることからスタート

 まずは、子どもが大事にするような、お気に入りの財布をプレゼントしてあげましょう。大好きなキャラクターの財布や、好きな色の財布を一緒に選びに行ってもよいと思います。財布を大事にすることで、中に入っているお金も大事にすることができますし、財布を持ち歩いたり、使ったりすることが楽しみになってくると、自らすすんでお金を使うということの第一歩となります。ここで大事なのは、自分の財布からお金を出したり入れたりすることで、「お金は無制限にあるものではない」と感じてもらいます。

・レシート&付せんで、子どもはラクラクおこづかい管理

 おこづかいをあげるときに、おこづかい帳をつけるように教える人も多いのではないでしょうか。ただ、家計簿をつけるのは、大人ですら苦手だったり、大変だったりするもの。当然、子どもに毎回おこづかい帳をつけさせるのは、かなりハードルが高いといえます。

 そこで、最初のうちは、おこづかい帳はつけず、おこづかいを使ったときには必ずレシートをもらって、財布に入れるように教えるとよいでしょう。駄菓子屋さんや自動販売機でジュースを買ったときなど、レシートがもらえないときは、財布の中に小さな付せんを入れておき、お母さんが値段を書いてレシート代わりに財布の中に入れてあげてください。

 要するに、お財布に入っていた最初の金額と、残っているお金とレシートと付せんの合計金額が合ってさえいればよいのです。そうすれば、毎月、なににいくら使ったのか把握することができるようになりますよ。

・アドバイスは月に1回で、親もラクラクおこづかい管理

アドバイスは月に1回で、親もラクラクおこづかい管理 子どものおこづかいの使い方についてのアドバイスは、月末にまとめてしましょう。月に1回まとめてみてあげる方が親もラクですし、きちんと続けてあげることができます。

 それに途中でアドバイスをしてしまうと、失敗もしないので、本当の意味での「お金の学び」になりません。子どもが月初めにほとんどのおこづかい使ってお菓子を買っていると、つい、「そんなに買ったら、おこづかいがなくなっちゃうよ」と声をかけたくなりますが、そこはグッとガマンして見守りましょう。それに、もしかしたら、まとめて買って計画的に食べるつもりなのかもしれません。

 兄弟でそれぞれお金の使い方が違ったりするのもおもしろいので、少し楽しみながら観察してみましょう。子どもが目の前で失敗しそうになると、つい手を差しのべたくなるのが親心ですよね。でも、守りすぎてしまうと、お金の扱い方や怖さを知らずに、いきなり社会に出てしまう可能性だってあるのです。

まとめ

 海外では小さい頃から道端でレモネードを売ったり、ガールスカウトでクッキーを売ったりなどして、社会のお金の流れを学びます。それにならって、たとえば学校でひらかれるバザーやお祭りで、子どもと一緒に会計係をしたり、フリーマーケットに親子で出店してみたりして、お金を得たり、管理することを学ぶのもよいのではないでしょうか。お金はお金そのものに価値があるのではなく、「なにかと交換するためのツールのひとつである」ということを、実感として楽しみながら学べるのでおすすめですよ。

●教えてくれた人
【松山翠里さん】
AFP認定者/2級ファイナンシャル・プランニング技能士。不動産会社の店長等を経て、独立。家計のピンチを知恵と行動力で乗り越えた経験あり。モットーは「お金の知識で幸せに」。FP相談、執筆、セミナー講師などで活躍中