お金を使うと、ストレス解消になるタイプorたまるタイプ?双方の対策は?
2016.11.27

 お金を使うと、ストレス解消になる人、あるいは逆に、ストレスがたまる人がいます。ファイナンシャルプランナーで、お金のメンタリストとして活動している吹田朝子さんによると、じつはどちらもいいお金の使い方ではないそう。一体、どういうことなのでしょうか?使い方のよくない点と、ストレスのない賢いお金の使い方を聞きました。

お金を使うとストレス解消になる場合、心の中でなにが起きている?

賢いお金の使い方 不満やイライラ、不安などがあるときにお金を使うと、ストレス解消になることがあります。ストレス発散できていいように思えますが、じつはこの行為、よくないことなのだそう。

「ストレス解消になっているということは、つまり、本当に欲しいもののためにお金を使ったのではなく、“感情的・衝動的・無計画”に使ってしまっているということです。一時的には気分がスッキリするかもしれませんが、ふとわれに返ったとき、ほかの大事なことに向けて自分が使えるお金が減っていることに気づき、自己嫌悪になってしまう人も多いんです」

<対策>

「ストレスを感じる原因を正直に見つめることが大事です。ストレスの元から逃げていると、いつまでも自分を信じることができず、外からなにかを満たそうとしてお金を使い続けてしまいます。これでは、いつまでたっても本来の自分らしいお金の使い方ができず、悪循環に陥ります」

お金を使うとストレスを感じる場合、心の中でなにが起きている?

 一方、洋服を買ったり外食したりと、娯楽にお金を使った後、「こんなに使っちゃった…」という罪悪感でストレスになることがあります。これもよくないお金の使い方だそうです。

「親や学校で影響を受けた“節約が美徳”という考え方が背後にあるでしょう。親がまじめに働いてきた家庭で育った人ほど、お金を使うことに罪悪を感じてしまい、使ったあとになって自分を責めてしまう人も多いようです」

<対策>

「お金は、自分の人生を充実させるための道具。“お金を使ってはいけない”とか、“お金を使うのはよくないことだ”と思ってしまうと、自分を生かせるチャンスを見失いかねません。『自分にとって大切なことから大事にお金を使おう!』と視点を変え、大事にしていることに向けて、ひとつひとつお金を大切に使うことを意識していると、次第に、自分の優先順位が明確になってきます。

 洋服ひとつをとっても、自分にとって大事なシーンやTPOを考えて、自分をいかすために選んで買おうと思うと、『買ってよかった、自分に合うものが見つかってよかった』という思いが強くなってきます。お金は貯めるためにあるのではなく、最後は使うためにあるので、自分が喜び、人が喜ぶ使い方を意識して身につけたいものです」

買い物上手に!

賢いお金の使い方のコツとは?

 最後に吹田さんに、衝動的でもなく、罪悪も感じない、賢いお金の使い方を教えてもらいました。

「お金は、自分の人生を自分らしく生きるための道具であり、自分の人生の応援団です。ですから、ストレスのない、賢いお金の使い方を身につけるためには、“自分軸を知る”ことがなにより大切です。

“自分軸”というのは、自分の好みや自分らしさに自信をもちつつ、周囲との心地よさも共有できる基準のことです。明確になると、自然とストレスや迷いのないお金の使い方が習慣化されてきます。

“自分軸”は“自分とつながる関係性”のなかで育まれていくものです。まずは自分が人から受け取るお金の意味やありがたさをしっかりと認識すること。そして、自分が払ったり出したりするお金も、人に喜ばれたりしながら、世の中に循環させていくという自覚をもつこと。これらを意識しながら、お金の出し入れをすることが大切です。

 このように“自分軸”に基づいてお金を使っていけば、自然と、衝動的でもなく、罪悪感もない、賢い使い方ができるようになるでしょう」

ぜひ“自分軸”を イライラしたり、不安にかられたりしてお金を使ってしまったり、使ったあとに罪悪を感じたりした経験のある人は、ぜひ“自分軸”をしっかりもち、周囲との関係性のなかでお金の出し入れをすることを意識してみるのがよさそうです。

【監修・取材協力/吹田朝子(すいたともこ)さん】
お金のメンタリスト 一般社団法人円流塾 代表理事。一橋大学卒業後、生保会社で企画調査・予算管理部門を経て1994年よりFPとして独立。3300件以上のお金の相談を通して、円流塾で本人の在り方に沿った「美しいお金との付き合い方」を伝授。「愛あるお金さんの循環ゲーム」も企画・運営中。1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®
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