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子どもが将来お金に困らないために。プロが実践している教育法

2021.01.31

コロナ禍での仕事や収入減などにより、お金の不安はますます広がる時代に。今、お金に関する意識が急速に変化しています。この時代において、子どもが将来お金に困らないように生きられるためにどのように教育するべきか悩んでしまうもの。

そこで、節約アドバイザーでファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんが、お子さんに実践するお金の教育について教えてもらいました。

豚の貯金箱と女の子
子どもが将来お金に困らないため、親はどう伝えるのがいいのでしょうか(※写真はイメージです。以下同)

プロが実践するコロナ時代の子どもへのお金の教育

長引くコロナ禍で、人、もの、お金の考え方や価値観に変化があった方も多いかと思います。人との関わりにも濃淡が出たり、ものは今あるものですます、ものを増やさない、など、所有から共有やサブスクを使って、もたない選択が広がりつつあります。

そしてお金に関しても考え方に大きな変化や不安を感じている人も増えてきています。ただ不安に感じるだけではいつになっても、解決の糸口は見つからないでしょう。まずは、家計をしっかりと見つめ直すことと、今あるお金や貯蓄をどのように守り、増やしていくか、といったバランスのとり方が大切になってきます。

お金の選択肢はたくさんあり、それら情報はインターネットなどを通して受け取ることができます。そして膨大な情報をどれだけ受け取り、自分自身に落とし込めるかがカギになるでしょう。

お金を持つ様子私は、お金との上手なつき合い方として、投資運用にも目を向けることをおすすめしています。コツコツと節約をして貯蓄をすることも大切ですが、ただそれだけでは難しい時代となると考えています。つまり、今までのお金の貯め方だけでは不足する可能性が高いということです。

前置きが長くなりましたが、これだけお金の変化が起こっていて、大人でもその変化に追いつけずにいる人も多いなかで、これからの時代を生きる子どもへのお金の教育はさらに難しくなり、悩む親御さんも多いと思われます。

私の子育ての最終目標は、「精神的にも経済的にも自立させる」としています。小学校の高学年となった子どもに、日頃どのようにお金教育をしているのかをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

●子どもが「仕事」をしたら「お金」を得られるという仕組みを教える

子どもがお金に興味を持ったときがお金教育の始めどきだと考え、まずは働いたらお金を渡すということをしていました。

低学年の頃は、勉強がお仕事ということにして、「○時までにワークが終わったら100円」といったわかりやすいものにし、100点取ったら100円といった点数でのお小遣い制にはしませんでした。その理由は毎日コツコツとがんばった結果がテストの点数であって、コツコツと積み重ねる方が勉強の習慣をつけるには大切だと思ったので、点数をご褒美にするというお小遣いの渡し方はしませんでした。

また、「お手伝いをしたら○○円」といったお金の渡し方もしませんでした。その理由は、家事は生活をしていく上で当たり前のことなのに、それにお金を払ってしまうと、お金を払わないと動かない子どもになってしまうと私は考えたからです。

そしてあるとき、子どもが「クラスの○○くんは、お手伝いをしたらお金がもらえるんだって。だからぼくも○○したらお金が欲しい」と言ってきたことがありました。そのとき私は「じゃあ、お母さんがご飯をつくったり、お洗濯をしたらお金をくれるの? それならお母さん、お金持ちになれるねっ♪」と答えました。

現在もそれは貫いていますが、今ではお金を渡さなくても、積極的にお手伝いをしてくれていますし、外に出るときには「ついでにゴミ捨てとかある?」と聞いてくれるようになりました。そして日々私がする家事についても、いつも感謝の言葉と気持ちを表してくれています。

あくまで今ある自分の「仕事」の対価としてお金を得るという教育をしました。どういう行動でお金を得られるのか、を自ら考えてくれるようになってくれます。

●お金を得たら、その貯め方と使い方を教える

テーブルにお金そして、小学校の高学年となった現在では毎月1000円のお小遣い制に変更しました。月1000円を好きに使っていいよと言っています。

ゲームなど欲しいものがあれば、このお小遣いからお金を貯めて買ってねと伝えています。基本的にジュースやお菓子もお小遣いから出すルールですが、すでに家にある冷蔵庫の中の小分けをしたご飯やゆで卵、麦茶、牛乳、水はタダで飲食できることを伝えています。お金を貯めたいなら、まずは家にあるもので極力すまして「節約する」とヒントも教えました。

そのおかげか、お腹が空いたらコンビニに買いに行くのではなく、ご飯をレンジで温めたり、自らゆで卵の殻をむいて食べるようになっています。ときどき、「お小遣いで食べたいお菓子を買っていいんだよ」と伝えることもあるのですが、「家に食べるものや飲むものがあるのに、もったいないし、外に出るのが面倒くさい」と自分なりの考えを言うようになりました。そんな節約をすることで、欲しい本があれば自分で貯めたお小遣いを使うので、子どもなりのお金の貯め方、使い方を覚えつつあるのかなと思います。

ムダ遣いをせず、お金を貯めて、本当に欲しいものを買う。これは満足度の高いお金の使い方であり、我々大人にとっても基本です。大切なのはメリハリだと常々感じていますし、子どもにもそのように教えるようにしています。
子どもが買い物する際も子どもの気持ちを優先。まだ子どもなので失敗する経験もしてほしいので、あえてなにも言いいません。子どもの心の中で「これは今買わなくていいかも」と消化するのを待つこともありますし、買って後悔する経験も必要なことだと思います。

●今後チャレンジさせたいのは「お金を動かすこと」

パソコンの前に男女と子どもおかげで、お金を貯めて使うという考え方はある程度、子どもの中で完成されつつあるように思っています。

これからは、お金に働いてもらう方法を教えることがミッションだと考えています。証券会社には未成年口座があり、親権者が同意をすれば証券口座を開くことができるので、まずは証券口座を開設して投資運用をスタートさせたいと考えています。「長期、積立、分散」を教えながらも、あとは本人の意欲次第でスキルアップさせていけたらと思いますが、本人があまり投資運用に興味を持たなかったら、20歳になったらロボ投資やiDeCoに加入して自動的に運用させる仕組みづくりを教えたいと思っています。

もちろん、投資運用には元本割れのリスクがあることなども教えますが、まだ若く、たとえ投資に失敗したとしても、損切やリバランスの大切さなどそこからまた投資を学んでくれたらと思っています。

経済的に自立させるためには、収入を得る方法とお金を貯めて使う方法、投資運用など多くのことを教えたり気づかせたりする必要がありますが、どれも子どもにとって生きる上での財産になると信じて、日々の子どもとの対話を楽しみながら短い子育て生活を満喫しています。

今回の話はあくまでも私個人の子どもへのお金の教育方法で、どれが正解でどれが不正解といった話ではありません。子どもと一緒に大人の私たちも成長するつもりでお金の勉強をするのもとてもよいと思います。
少しでも話の中で、参考になる部分がありましたら、取り入れてみてくださいね。

●教えてくれた人
【丸山晴美さん】

節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。著書に『50代から知っておきたい! 年金生活の不安、解消します』(共著、幻冬舎刊)などがある。新しい家計簿『節約家計ノート2021』(東京新聞刊)、『シングルママのお金に困らない本』(徳間書店)も発売中

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