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食費が高い人がスーパーでやりがちな失敗。買い物の“罠”4つ

ESSE編集部
2021.04.06

食費の上限を決めているはずなのに予算オーバー…という経験はだれしもあるはず。なぜお金を使いすぎたり、ムダなものを買ってしまうのか?
その理由は「行動経済学という学問で説明ができます」と話すのは、経済学者の真壁昭夫先生。“あるある”な失敗の原因と対策を解説してもらいました。買い物のときにぜひ役立ててみて!

商品棚の前にボトルを持つ女性
“あるある”な買い物の失敗(写真はイメージです)

“あるある”な買い物の失敗は行動経済学を知れば回避できる!

「従来の経済学は、だれもが理論的、合理的な行動をとることが前提でした。ところが実際にはそうはいかないのが人間という生き物。揺れる心の動きを基調にし、より現実に即した理論が行動経済学なのです」と真壁先生。

行動経済学を知れば、「今、なぜこの商品を買おうとするのか」、その心のメカニズムがわかるそう。

「動機がわかれば、それが『経済的に合理的か』つまり、ムダづかいではないかを判断でき、その欲求を回避する対策も立てられます。自分の思い込みからくる買い物のクセや、売り手が買わせようとする論理を知りましょう」

節約とはなによりも、「知って、考える」のが重要です。

●あるある【慣性の法則】/安価なPB商品よりもよく知ったメーカー品を選ぶ

イラスト醤油
あなたならどちらを買いますか?

妥協したくない人はそれでもOK。節約したいなら冒険することも大切

力学の理論同様に、人も、同じものを買い続ける傾向に。慣れた習慣を続けたいという心の動きは身の安全を図る「セルフディフェンスメカニズム」に基づくもの。節約したいなら安価な商品を買ってみて。「問題がない」とわかれば、新たな習慣として定着するはず。

●あるある【ヒューリスティック】/見きり品はおトクに感じて手に取りがち

生鮮品の最大の価値は鮮度! 思い込みでだまされないように注意

見きり品を見て「間違いなく安い=おトク」と感じるのは、物事の細部を見ず、ざっくりと直感で捉える“ヒューリスティック”という心の働きによるものです。早とちりによる思い違いとなることもあるので、本当に必要か、よく考えてみて。

●あるある【ポイント効果】/ポイントアップやクーポンのあるお店に行きたくなる

イラストレジ

隣の店は10円安いかもしれない。視野を広げ、考える力が節約に

ポイントにおトク感を感じるのは当たり前の心の働き。でも、ある商品を100円で売って1%のポイントをつける店と、ポイントなしで90円の店とがあったらおトクなのは断然後者。視野を広くもちましょう。

●あるある【フレーミング効果】/レジ横のお菓子をつい手に取ってしまう

本当に必要? 陳列の“罠”にはまっているかも

同じお菓子でも陳列されている場所が違うと、私たちの認知は変化。レジ横に並べられたお菓子は「おすすめ品だ!」と瞬時に思い込んで買ってしまいがち。でもこれは思い込み(フレーミング)を突く販売方法と心得て。

さらに値段が高い=よいものと思い込み、同じような商品でも価格の高い方を選んでしまうというのも、この心の働きによるものです。閉店セール中の宝石店が、間違えて宝石の値段を1ケタ高く表示した結果、想定外に売れ行きが伸びた…なんてケースも。

●買い物で失敗しないための3つのルール

1:冷静になる

その商品が本当に自分や家族にとって必要なのか? まずは買い物の行為自体を冷静に捉え直しましょう。

2:ものをよく見る

品質、価格、鮮度などが劣っていないか? 購入に値するかどうか、商品自体をよく見る習慣をつけましょう。

3:売り手の意図を考える

お店側も行動経済学の知見を応用し購買意欲をあおっています。知識をしっかり身につけ売り手の思惑にのらない知性をもちましょう。

いかがでしたか? どれもこれもあてはまることばかり…と感じた人は、知らないうちにムダづかいの罠にはまっている可能性が。自分の買い物のクセを見極めて、ムダなお金を使わないように心がければ、食費は減らせるはず!

<イラスト/村澤綾香 取材・文/ESSE編集部>

●教えてくれた人
【真壁昭夫】さん

経済学者。法政大学大学院政策創造研究科教授。みずほ総合研究所主席研究員などを経て現職。著書に『知識ゼロでも今すぐ使える! 行動経済学見るだけノート』(宝島社刊)など

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