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電気代を抑えて部屋を冷やす。エアコンと一緒に使うべきものは?

2020.06.17
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すでに真夏日もあり、エアコンを稼働した方も多いのではないでしょうか? 在宅時間が長くなりそうな今年の夏は、電気代や水道代をできる限り抑えたいもの。

ここでは、さまざまな場合の電気代を比較。上手な使い方を節約アドバイザーの丸山晴美さんに教えてもらいました。

エアコンをつける様子
エアコンなど電気代がかさむ時期になりました(※写真はイメージです。以下同)

在宅ワークで夏に増えがちな水道光熱費。おトクに使う方法は?

緊急事態宣言も解除され、街には人が戻りつつあります。とはいえ、企業によっては、隔日出勤もしくは引き続き在宅勤務を推奨しているところも多いですし、例年に比べるとおうちにいることが多い夏になると思います。そこで気になるのが以下の電気代ですよね。

【夏の日中(14時頃)消費電力(在宅世帯平均)】

エアコン 58%
冷蔵庫 17%
照明 6%
テレビ 5%
温水洗浄便器 0.6%
待機電力 3%
その他 10%
(出所/資源エネルギー庁「家庭の節電対策メニュー」より)

日中、家にいる場合、大きなウェイトを占めるのがエアコンです。これらの気になる電気代や水道代の上手な使い方をご紹介します。

●エアコンは26℃運転と、28℃運転+扇風機どっちがおトク?

結論からお答えすると、後者。エアコンの冷房運転の設定温度を26℃から28℃へ2℃上げ、扇風機を併用すると、節電かつ快適さを保つことができます。

たとえば、エアコンのみを26℃で運転した場合を100とした場合、28℃設定にしただけでも約20%の節電になります。扇風機の弱~中相当(20~30W)を一日中使っても約13~20円。月あたり約390~600円です。

1日9時間の使用で1シーズン(冷房期間112日)で約1640円の節約に。これを、1日18時間運転した場合、1シーズン約3280円の節約。さらに扇風機の電気代が約1088~1633円/(1日あたり18時間使用)でも、併用運転の方が節電になります。

(参照/「家庭の省エネ徹底ガイド 春夏秋冬2017」などより筆者試算)

また古いエアコンは、最新式のものに比べると消費電力が高いため、購入から10年以上たっているものであれば、買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。

消費電力と電気代の表(参照/エネチェンジ)

リビングなど、利用時間や利用人数が多い場所のエアコンから買い替えると、節電効果が高くなります。また最新のエアコンは、消費電力だけではなく機能や性能も向上しているので、より快適に過ごすことができるでしょう。

●シーリングライトは蛍光灯とLEDどっちがお得?

シーリングライト在宅が長いと、照明を使う時間も増えますよね。照明としてシーリングライトを利用しているご家庭も多いかと思います。照明を使う時間が増えれば増えるほど、家計にやさしい方を使いたいですよね?

8~12畳用のシーリングライトで比較してみます。

・蛍光灯の場合 消費電力は約81W 1時間あたり約2.2円 1日18時間約39.6円
・LEDの場合 消費電力は約34.3W 1時間あたり約0.9円 1日18時間約16.2円

と、やはりLEDが半分以上もおトクでした。
1か月の差は約702円、1年で約8424円と大きな差になります。シーリングライトはLEDが主流となっており、値段も1~2万円くらいですので、長時間使う部屋から交換してみてはいかがでしょうか。

(金額は筆者が、1kWhあたり27円で試算)

●冷蔵庫小さい冷蔵庫と大きな冷蔵庫どっちがおトク?

大型冷蔵庫は電気代がかかってしまう…そんなイメージがありますよね。

パナソニックの冷蔵庫各サイズで比較した表
2020年パナソニックの冷蔵庫各サイズで比較した作者作表

この表でもわかるように、小さいから節電とはならず、むしろ大きいサイズの冷蔵庫の方が節電になります。冷蔵庫は設置スペースや価格との相談にはなりますが、大は小を兼ねるのが冷蔵庫の特徴です。

冷蔵庫は開閉回数を減らしたり、設置場所にすき間をあけるといったちょっとした工夫でも消費電力量を抑えることができます。在宅勤務で冷たいものを取るために冷蔵庫の開閉回数が多いときは朝、大きめのポットに氷とお茶を入れてリビングに置いておいて、飲み物はポットから注ぐと冷蔵庫の開閉回数を減らすことができます。

●食器洗いは手洗いと食洗機どっちがおトク?

食洗機さて、お次は水道代です。
在宅時間が長いと自宅で食事をする回数が増え、食器を洗う回数も増えます。少量の食器であればあまり気にならないかもしれませんが、家族の人数と食器の量が増えると負担に感じてしまうものです。
5人分の食器を手洗いと食洗機で比較した場合、手洗いの場合は約75L、食洗機は約11L(家庭により差があります)。

この水だけで見ると、圧倒的に食洗機が節水になりますが、食洗機は電気を使います。電気代を含めると、食洗機は1回あたり約23.6円。
一方手洗いは、ガス不使用で水だけで洗った場合は約18.9円で済みます。僅差ではありますが、手洗いに軍配があがります。

ただし、冬の場合はそこにガス代約28.2円が加わって、1回あたり約47.1円となるので、食洗機を使ったほうが節約になります(洗剤代は別途かかります)。つまり、夏場は水で手洗い、食洗機、温水で手洗い、この順番で節約になります。

とはいえ食洗機は節水だけではなく、時間も短縮できるので、在宅勤務の強い味方になることは間違いないようです。うまく使っていくのが節約になるでしょう。

(数字の参考/パナソニックHPより)

●トイレの流水、「大」と「小」どっちがおトク?

家にいるとトイレにいく回数も増えます。流すときの「大」と「小」を使い分けて節水している人も多いのではないでしょうか? 基本はそれが正解です。

ここで大きく変わってくるのは、トイレのモデルです。古い水洗トイレは水の使用量が多く、1987~2001年のモデルは大、小ともに13L。1999~2004年のモデルでは、大8L、小6L、最新モデルは大4.8L、小3.6Lです。つまり、古いモデルと最新モデルの大の水量差は11.2Lです。初期費用はかかるかもしれませんが、長い目で見るとトイレの交換も検討してみてもいいかもしれませんね。

(数字の参考/TOTO HPより)

在宅で電気や水道料金がかさみがちですが、上手に使って快適に過ごしながら節水、節電を心がけたいものです。
ただし、熱中症なども心配ですので、暑くて我慢しすぎにはくれぐれも注意してくださいね。

●教えてくれた人
【丸山晴美さん】

節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー。所持資格はFP技能士2級、宅地建物取扱主任士(登録)、調理師、消費生活アドバイザーなど。クックパッドニュースで「丸山晴美の食費節約レッスン」の連載を持つ。著書に『定年後に必要なお金「新・基本のキ」』『簡単! しっかり貯まるお金の基本』(共に宝島社刊)、新刊『50代から知っておきたい! 年金生活の不安、解消します』(幻冬舎刊)など多数

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