食費節約は、貯金するうえで避けては通れない問題。
いろんな方法がありますが、「1週間分の食料品をまとめて買う」と、「食材がなくなったり、必要なものがあるときにちょこちょこ買う」では、実際のところどちらがおトクなのでしょうか?
消費経済ジャーナリストの松崎のり子さんに教えてもらいました。

マネーの専門家がジャッジ!まとめ買いとちょこちょこ買い、どっちがおトク?
●ちょこちょこ買いで使いきった方が断然おトク!
大量パックの商品を選んでまとめ買いをすれば、割安でお買い得。自然とスーパーに行く回数も減って余計なものを買うこともなくなり…といいことづくめと思いがち。ところが、まとめ買いには落とし穴が潜んでいます。
まとめ買いで節約効果があるのは、1週間で消費できる“わが家の適量”をしっかりと把握できている場合です。
さらに、買った食材を1週間保存するには、肉や魚に下味をつける、小分け冷凍する、野菜は下ゆでするなど下ごしらえの手間もかかることに。買ってきたものを「そのまま冷蔵庫に入れておけばOK」というわけにはいきません。割安の大量パックを買っても、使いきれずに腐らせてしまったら、おトクどころか、お金のムダになってしまいます。
つまり、まとめ買いはやりくり上級者向きといえます。その点、必要なものを消費できる分だけちょこちょこ買う方が、やりくり初心者でも結果が出やすい堅実な方法です。
買い方で節約効果を出すなら、買い物の回数よりも、じつは、予算を決めることの方が大事。たとえば1日分の予算を決めて、1回の買い物を「1日分の予算×日数分」の金額内に収めるという方法もあります。
その日数分、買った食材で献立をやりくりするのがルール。2~3日分なら献立も考えやすいし、手間のかかる食材の下処理も必要ありません。
ということで、まとめ買いよりも、2~3日で食べきれる分をちょこちょこ買う方がムダが出ず、結局、おトクといえるでしょう。
●教えてくれた人
【松崎のり子さん】
消費経済ジャーナリスト。生活情報誌の編集者として20年以上にわたって、マネー記事を担当し、「貯まる人」と「貯まらない人」の秘密を分析。著書に『3足1000円の靴下を買う人は一生お金が貯まらない』(講談社刊)などがある
<イラスト/あべさん 取材・文/ESSE編集部>
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