書類の山を片づけたら!年間100万円の貯蓄が実現した家
ESSE編集部
2019.08.07

リビングが雑多なものであふれているお宅。その中には、要不要がごちゃ混ぜになった書類の山があったりしませんか?
「この書類の山こそ、じつは家計見直しの重要なカギなんです」と話すのは、片づけアドバイザーの石阪京子さん。

そして石阪さんは、「家じゅうのものを“7割”に減らす7割収納を実践すると、お金の管理力も養われて、これまでの7割の予算で生活できるようになります」とも言います。

その7割収納を実践し、さらに書類の山を見直すことで、家も家計もすっきりスリムに。結果、年間100万円の貯蓄ができるようになったNさんのケースを紹介します。

書類整理で家計全体を把握したら、貯め体質にスイッチ!

ダイニングで会話する親子の様子
ものがあふれていたマンションが7割収納で一変!
「片づけが苦手で、毎朝探しもの。イライラして子どもに当たったり、夫ともけんかばかりしていました」というNさん。「負のスパイラルから抜け出したい!」と、“7割収納”にトライしたそうです。

「チェスト2つ、洋服200着、子ども服500着…大量の不用品を思いきって処分したらすっきり。“必要なものって意外に少ない”とわかり、ムダ買いが減りました」

さらに、家じゅうの書類を分類しファイリングしたことで、家計全体がわかるようになり、固定費見直しのきっかけにもなったとか。

「引き出しに入れっぱなしだった通信費の明細や保険証券を落ち着いて見直すうち、ムダが多いことに気がついて。見直しで、4万円近く出費をカットできました」

【N家の家計表】

夫の月収(手取り) ¥298,000
妻の月収(手取り) ¥124,000
児童手当 ¥25,000
収入合計 ¥447,000

住居費 ¥81,600
食費 ¥30,000 → ※1
外食費 ¥5,000 → ※2
電気・ガス料金 ¥10,500
水道料金 ¥6,000
通信費(携帯電話2台分・プロバイダー) ¥7,900
 (NHK受信料) ¥1,200
日用雑費 ¥5,000 → ※3
レジャー・交際費 ¥5,000
子ども費(幼稚園、保育園代) ¥69,600
 (習い事) ¥1,700
 (オムツなど) ¥14,900
クルマ費(ガソリン代) ¥5,000
 (クルマローン) ¥20,000 → ※4
 (駐車場代) ¥7,000
こづかい(夫) ¥30,000
   (妻) ¥20,000
生命保険料(家族4人分) ¥43,400
学資保険料(2人分) ¥20,000
自動車保険・火災保険料 ¥9,500
貯蓄 ¥20,000 → ※5
支出合計 ¥413,300

収支 +¥33,700

●ここが変わった!

※1:献立を決めることで食材のムダがゼロに
宅配サービスをやめて、献立をつくり買い物に行くことを習慣に。食材を使い回すようになって食費が2万円減。

※2:料理が楽しくなり、外食や総菜が激減
キッチンがきれいになると、料理が苦でなくなり、自炊が増えて自然と外食費が半減。

※3:在庫管理がラクになり、重複買いが減った
バスルームの収納スペースの整理でストックが一目瞭然になり、日用雑費も半分に。

※4:ローンはクルマローンだけに
化粧品などのリボ払いでかかっていた月2万円を完済し、ローンはクルマだけに。

※5:黒字家計に変わり、年間100万円貯蓄
1日の予算を決め、専用財布を使ってやりくり。毎月2万円+ボーナスほぼ全額を貯蓄。

細かいジャンル分けが成功の秘訣!書類整理で家計も部屋もすっきり

書類の整理は、家じゅうを片づけきり、きれいになったリビングで行うのがポイント。落ち着いて、家計を見直す機会になります。

棚や引き出しに脈略なく書類を重ねて置いている様子
Before
棚や引き出しに脈略なく書類を重ねて置いていたため、必要な書類を取り出すのにひと苦労。
「書類の山が崩れて散らばったり、引き出しをひっくり返して見直すことがしょっちゅうでした」

●書類をジャンルごとにまとめ、家計の現状を見つめる→月36,700円減!

書類をボックスに分類した様子
After
保険証券や住宅ローンなどの書類を1つずつチェックして、ボックスに分類。
「おかげで家計全体の輪郭がわかるようになり、多すぎる通信費や保険料などの問題点にも気づきました」
ムダを見直して、出費カットに成功!

<石阪さんのアドバイス>

書類整理をとおして、家計全体を俯瞰し、細かな問題点に気がついたNさん。領収書や源泉徴収票なども保管しやすくなったので、確定申告も簡単にできますよ。

●「未処理ボックス」をつくり定期的に見直す

郵便物を仕分ける様子郵便物はいったん「未処理ボックス」へ。「毎晩、仕事や家事が終わってから取り出して夫と一緒に目をとおします。大事な書類を紛失したり、期限に遅れる失敗がなくなりました」

<石阪さんのアドバイス>

あわただしい朝に、郵便物に目をとおすのは大きなストレス。未処理ボックスをつくっておくと、時間があるときにゆっくり整理できます。金融機関からの大事なお知らせも、見逃しません。

●Nさん流・書類分類法

1:書類を5種類のジャンルに分ける

家じゅうの書類を集め、5つのファイルに分類した様子家じゅうの書類を集め、「暮らし(パスポートや公的書類、年賀状など)」「健康(保険証や診察券など)」「マネー(通帳やカードなど)」「教育(学校行事予定表など)」「取扱説明書/保証書(家電の保証書など)」の5つのファイルに分類します。

2:それぞれのジャンルをさらにフォルダで仕切る

書類をフォルダに収納した様子「マネー」のファイルなら、さらに「給与明細」「医療費」「住宅ローン」「クレジットカード」などに分け、リフィルに整理。「家族全員のリフィルもつくったので、それぞれの保険証券などがすぐ出せるようになりました」

ファイルボックスから書類を取り出す様子イケアで購入したファイルボックスは、頑丈なところと中身を取り出しやすいのが魅力。A4サイズのリフィルもグレーを選び、モノトーン系で統一。

忙しいから、めんどくさいから…と、理由をつけて後回しにしがちな書類の整理。ですが、一度分類の仕組みをつくってしまえば意外と簡単にできそう! ですよね。
家計を見直すきっかけをつくるためにも、ぜひトライしてみてください。

●教えてくれた人
【石阪京子さん】

片づけアドバイザー。400軒以上の片づけレッスンを手がけ、どんな家でも片づけられる「7割収納」を考案。著書『一生リバウンドしない!奇跡の3日片づけ!』(講談社刊)がベストセラーに。近著に『夢をかなえる7割収納』(同社刊)

<撮影/林 紘輝 取材・文/ESSE編集部>