収納を3割減らすだけで月10万円がラクに貯められる家に
ESSE編集部
2019.07.19
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ものを多くもちすぎると、管理しきれず部屋は散らかる一方…。不思議なことに、そんな人に限って、家計もずさんという状態になっていたりするもの。

「家計も収納も“7割”に抑えるという意識をもつと、部屋は片づくし、家計にもゆとりが生まれて貯蓄体質に変わります」と話すのは、片づけアドバイザーの石阪京子さん。今回は、そんな石阪さんのセオリーを実践して、赤字家計を見事に抜け出したケースを紹介します。

ものを減らして在庫をわかりやすく。赤字家計が一転、月10万円の貯蓄を実現

家族がリビングでくつろぐイメージ
築50年の一戸建てをリノベーションするも、ものが収まりきらず、4年前に一念発起して、家じゅうで7割収納を実践
二女の出産後、仕事と子育てに追われ、家がぐちゃぐちゃだったというYさん。子どもへの影響を危惧し、石阪さんの言う“7割収納”で家のすみずみまで片づけきったら、お金が貯まるようになったそうです。

「以前は探し出すのが面倒で、どこかにあるものでも、すぐに新品を買ってたんです。でも、ものが減って見つかりやすいので、重複買いがなくなりました。在庫もひと目でわかり、ストックも余計にもたずにすむ。それに、片づいた家は居心地がよく、外出して浪費することも、めっきり減りました」

ものの管理ができるようになったことで、お金の流れに敏感になったというYさん。
「散らかっていたときは心にゆとりがなく、家計のことはあと回しだったんです。でも、片づけたときに“こんなにムダなものを買っていたのか!”って目の当たりにして…。きちんと家計と向き合うようになったことで、月10万円貯められるようになりました」

【Y家の家計表】食費減、ストレス買いセーブのおかげで無理せず貯蓄に

共働きのYさん一家。これまで貯められなかったという10万円の貯金が無理なくできるようになったという、その内訳を見せてもらいました。
※部分は、「ここが変わった!」という支出です。

夫の月収 (手取り) ¥340,000
妻の月収 (手取り) ¥190,000
児童手当 ¥20,000
収入合計 ¥550,000

住居費 ¥87,000
食費 ¥50,000 → ※1
外食費 ¥15,000 → ※1
電気・ガス料金 ¥16,000
水道料金 ¥5,000
通信費 (携帯電話2台分、
プロバイダー) ¥36,000
日用雑費 ¥10,000 → ※2
レジャー・交際費 ¥15,000 → ※3
子ども費 ¥62,000
クルマ費 ¥20,000
こづかい
(夫) ¥30,000
(妻) ¥30,000
生命保険料
(夫) ¥6,000
(妻) ¥2,000 → ※4
(子ども) ¥2,000
学資保険料(2人分) ¥40,000
貯蓄 ¥100,000 → ※5
支出合計 ¥526,000

収支 +¥24,000

●ここが変わったおかげで貯金ができました 

※1.在庫管理と自炊で、食費・外食費が減

外食の回数が激減。ムダに買っていた食品もしっかり管理し、合わせて4万円以上減。

※2.心に余裕が生まれ、ストレス買いをセーブ

片づかないイライラが解消し、ストレス買いがストップ。日用雑費が半分以下に減少。

※3.月5万円かかってたレジャー費がダウン

休日は家や公園で過ごすように。友人とのランチも、自宅に招く機会が増えた。

※4.書類の見直しで、生命保険を一本化

つき合いで入っていた保険を解約。かけ金をスリムにし、月4000円ダウン。

※5.1日の予算を守り月10万円貯蓄

1日の予算を決め、そのなかでやりくり。教育費や老後資金を貯められるように。

ものがたまりがちなキッチンは節約の成果が出やすい場所でした

ストック食材などがたまりがちなキッチンは、裏を返せば、すぐに成果が出るエリアです。キッチンを7割収納で片づけると、食費や日用雑費が大幅にダウン。死蔵品を出さないことが、食費節約につながります。

●キッチンが使いやすくなって外食の回数が激減→月2万5000円減!

キッチンで料理をしている様子「食事をつくろうとすると片づけからしなければいけないし、散らかった部屋で食べるのもいやだし、週2回のペースで外食していました」
7割収納の片づけ後は自炊が増え、外食は半分以下に。家族に収納場所がわかるようになったことで、料理は夫と分担するように。

<石阪さんのアドバイス>

キッチンの収納は、作業動線を考えるとうまくいきます。シンク下には下ごしらえの道具など、作業する場所の近くに収納すれば、ラクに片づいて作業台がすっきり!

●作業スペースを確保したことで調理をするのもラクちんに

【BEFORE】

キッチンカウンターが散らかっちる様子
散らかっているので、片づけるのも調理するのもおっくうに…

【AFTER】

キッチンカウンターを片づけた様子
作業スペースができたことで、外食よりもつくるほうがラクという考えに
もともとはカウンターや作業台には、子どものものや日用品など、料理に関係ないものがぎっしり…。
「調理前に片づけるのがおっくうで、外食に頼りがちに」
その気持ちもうなづけます。

そこで大改革! 洗剤やまな板以外は、キッチン用品は収納の中へ。もので埋まっていた作業スペースが現れました。
「すぐに調理を始められるので、食べに行くよりつくる方がラク! レトルトを使うことも減りましたね」

●ストック入れの収納を見直したら、日用雑費の支出が減

シンク下のストッカーにゴミ処理に使う袋類を収納した様子ゴミ処理に使う袋類は、シンク下を定位置に。
「昔は使いかけがいくつもあったのですが、ストッカーに入る分だけと決めたことで、ストックをもつのをやめました。予備がなくても困りません」
ムダ買いがなくなって、日用雑費の支出が減。

●食器棚も7割をキープ。よく使うものだけを手前に置いて重複買いを防止

食器棚に収納していたものを整理した様子を整理前と整理後で比較する画像
【左 Before→右 After】
いちばん便利な収納が、雑多なもののちょい置き場に…。
「奥の食器が出しづらいだけでなく、手前の作業スペースも使えませんでした」

そこで、よく使う食器だけをオープン棚に入れ、それ以外は引き出しへ。
「手前のスペースにいろんなものを置いていたせいで、重複買いが多発していました。今は盛りつけスペースとして使っていて、作業がスムーズになりました」

<石阪さんのアドバイス>
食器棚も7割をキープ! 食器は使っていないだけで、けっこうもっているもの。一度手もちのものを出し、適正量を見極めましょう。

キッチンが使いやすくなれば、家事もはかどるうえに、節約にも! 生活するうえでこんなにうれしいことはありません。さあ、できることから始めてみませんか?

<撮影/林紘輝 取材・文/ESSE編集部>

●教えてくれた人
石阪京子さん

片づけアドバイザー。400軒以上の片づけレッスンを手がけ、どんな家でも片づけられる「7割収納」を考案。著書『一生リバウンドしない!奇跡の3日片づけ!』(講談社刊)がベストセラーに。近著に『夢をかなえる7割収納』(同社刊)