<家計診断>落とし穴は教育費!ぜいたくしてないのに貯金が増えない理由
2018.04.11
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家計における教育費の負担が大きくなっていると、問題になっています。子どものためによかれと思って教育費をかけすぎることが、将来的に家計を圧迫するおそれも。
ここでは、「けっしてぜいたくしていないはずなのに、なぜか貯まらない」という家計を、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんに診断してもらいました。

ぜいたくをしていないのに、貯蓄が増えず、教育資金が心配です

家計のお悩み

【相談者】

南香苗さん(仮名)、神奈川県・38歳(専業主婦)
夫37歳(会社員)、長女10歳、長男9歳

【お悩み】

子どもをバレエや英語、ダンスなどの習い事に通わせています。周囲の家庭と比べてもぜいたくしていないはずですが、ここ数年毎月の貯蓄ができません。来年から長女が塾に通うので、さらに2万円の支出増に。大学資金はたりますか?

【南さんの家計収支】

夫の月収(手取り) ¥360,000
児童手当 ¥20,000
収入合計 ¥380,000
住居費 ¥85,000
食費 ¥56,000 ←check1
外食費 ¥10,000 ←check1
電気料金 ¥7,000
ガス料金 ¥6,000
水道料金 ¥5,000
通信費(固定電話・プロバイダー) ¥5,000
   (携帯電話2台分) ¥13,000
   (NHK受信料) ¥2,500
新聞代 ¥4,000
日用雑費 ¥10,000 ←check1
レジャー・交際費 ¥10,000 ←check1
子ども費(学校教育費) ¥10,000 ←check2
    (塾・習い事) ¥60,000 ←check2
クルマ費(ローン含む) ¥ 40,000
こづかい(夫) ¥30,000
    (妻) ¥5,000
生命保険料 ¥32,000 ←check3
学資保険料 ¥16,000 ←check3
貯蓄 ¥0

支出合計 ¥406,500
収支 −¥26,500

ボーナス収入 ¥800,000
現在の貯蓄 ¥2,900,000 ←check3

高3から増える出費に備え、これ以上の教育費負担はNG

現在、南さんが準備できている教育資金は、学資保険の350万円。加えて貯蓄が290万円ありますが、赤字が続くと大学までに底をつきそうです。

とくに気をつけなくてはいけないのは、入学前にかかる塾代や受験料。高校3年生で塾に通い、夏・冬の講習も受け、10校程度受験すると100万円以上かかります。
2人の子どもが高3になるまであと8、9年しかないと考えると、塾代や受験料が少なくすむ推薦入学も視野に入れて進路を考え、貯蓄も増やしておきましょう(check3参照)。

将来の教育資金を貯めるために、今は教育費を抑えるべきときです。塾以外の習い事は1つにして、現状の6万円をキープ。生命保険は割安なものにかけ直して、2万円減に。食費と日用雑費、レジャー・交際費も使い方を見直し、2万5000円カットを。

全部の見直しで、2万円貯められます。クルマのローンが終わったら、その分も貯蓄しましょう。

【check1】食費、日用雑費、レジャー費は、予算分以外は使わない習慣を

食費は外食代も合わせて、5万円に。週予算8000円×5週+予備費(米代など)でやりくりしましょう。
“なんとなく買い”で膨張している日用雑費も、メモを持って必要なものだけ買って6000円に。レジャー費もメリハリをつけて5000円カットすれば、全部で2万5000円減に。
月初に必要なお金だけ口座から引き出して、それ以上使わない習慣をつけて。

【check2】高3でかかる教育費に要注意。推薦入学も視野に入れて準備を

教育資金の意外な落とし穴は、高3の教育費。
塾代が月5万~6万円+夏・冬の講習約15万円×2回で、年90万~100万円程度に。加えて受験料が一般入試で1校3万5000円、1回の試験で複数学部の合否が決まる試験は5万~6万円など、8~10校受けると30万~40万円かかり、学資保険をここで使い果たす家庭は少なくありません。

一方で、今は私立大学の半分近くが推薦入学で、その場合受験料は1校分ですみます。高校進学時に、行きたい大学への推薦がある高校を選ぶのもひとつの方法。
将来の教育費を優先し、今はこれ以上の教育費アップはNG。

【check3】生命保険の見直しで2万円減。学資保険は大学入学まで死守!

今の生命保険は貯蓄性がありますが、死亡保障が不足しています。思いきって解約して、かけ捨ての保険で3000万円を確保。保険料も約2万円減らせます。
大学資金としてとっておきたい学資保険はこのまま続けましょう。食費や教育費が増えたら、貯蓄をきり崩してでも学資保険を死守して。

<イラスト/平井きわ 取材・文/ESSE編集部>