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夏にピッタリの簡単しそジュース。青じそでつくっても美味<暮らしっく>

2021.07.10

作家・作詞家として活躍する高橋久美子さんによる暮らしのエッセー。
今回は、夏に積極的に摂りたいしそ。高橋家ではしそジュースにして飲むそうで、つくり方についてつづってくれました。

第50回「赤じそジュース、青じそジュース」

暮らしっく

●夏はしそジュースで疲れ知らず

7月になると、愛媛の母が毎年送ってくれていたものが、しそジュースだ。目の覚める赤色が綺麗で、見ているだけでも元気が出てくる。
先月、梅拾いを一緒にしていたお隣さんが「しそジュース作ったよ」と、できたてのまだ温かい原液を瓶に入れて持ってきてくれた。嬉しいなあ。そんな季節だよねえ。
ガラスコップに3センチほど入れ炭酸と氷で割ってごくごくと。しその香りと酸味が爽やかで、これを飲むと夏が来るんだなあと思う。梅干しと同じく、クエン酸が入っているので疲れやすいこの季節に欠かせない飲み物だ。

しそジュース今年は、梅干しを漬けたときの残りの赤じそが冷蔵庫に大量にあったので、私も作らなきゃなあ。母に電話して詳しくレシピを聞いてみた。
簡単! めちゃくちゃ簡単だよ! 今まで送ってもらっていたのが申し訳ないくらいに。前回紹介した梅ジャムの3分の1くらいの労力であっというまにできるので、ぜひみなさんも作ってみてください。

●高橋家のしそジュースレシピ

高橋家で飲まれているしそジュースの原液2リットル分のレシピを紹介します(1リットルにしたい方は半分の分量で作ってくださいね)。
我が家では、しその葉っぱだけでなくて茎から使う。

しそ400グラムを2リットルの水を入れた鍋の中に入れて、中火で煮る。沸騰したら火を止めて1時間放置、しそを取りだす(もっと早めに出した方が香りと色は立つので私はすぐに出しますが、味はよりさっぱりしたものになります。好みで)。
ざるに布巾をしき、下に大きめのボールか鍋を置いて、そこに鍋の中身をうつす。これで細かいしその切れ端なども取り除ける。ここだけちょっと面倒だけれど、躊躇せずに勇気出していきましょう。

そこに砂糖を600グラム、クエン酸を20~25グラム入れ火にかけて溶かします(しそを早めに出す場合は熱さなくても溶けますよ)。クエン酸を入れると、しその紫からさーっと鮮やかな赤になるのが本当に気持ちいい。料理って化け学だなあといつも思う。
これで出来上がり!! 驚きの簡単さでしょう。料理が苦手という方もこれなら作れると思いますよ。

我が家ではクエン酸は20グラムだが、私は酸っぱい方が好きなので25グラム入れる。クエン酸は、掃除用と食用のがあり、掃除用のでもいけるんじゃないのか…と思いがちだけれど、純度が違うようなので、ここは食用を探しましょう。スーパーによっては掃除用しか置いてないところもあり、私はドラッグストア購入した。

粗熱が冷めたら、空いた500mlのペットボトルに3本入れ冷凍保存。残りの500mlはお酒の瓶に保存して、冷蔵庫へ。いつでも飲めるようにしている。
甘さ控えめで作っているけれど、あまりに糖度を下げると腐りやすくなるのである程度はお砂糖も必要だ。もしくは冷蔵庫で保管する量を少なめに。

●赤じそよりも青じそ?

さて、赤じそジュースは見た目も美しく、美味しいことは誰もが知っていることだと思うけれど、実は、青じそジュースの方が美味しいということをここだけにこっそり記そう。

高橋家の畑では、青じそがこれでもかというほど毎年取れるもんだから、青じそでもジュースしてみようということになり、10年前に作ってみた。そうしたら…なんと青じそジュースの方が美味しかったのだ。「見た目は赤じそ、味は青じそだね」と、我が家ではもっぱら青じそジュースの方が人気になってしまった。見た目は青汁みたいで毒々しいけれど、しその爽やかな香りがハーブティーのような味わい。

青しそ
雑草に混ざって青しそが生える庭

東京の家の庭も、年々青じそが雑草のようにはびこるようになって、そろそろ青じそジュース作ってみようかなあと思っている。去年から時間ができた分いろんなことを試すようになった。

ちなみに、茹だった大量のしそたち、もったいないよなあと、水気を切って細かく刻んで、しょうゆやみりん、唐辛子、ニンニク、ゴマ油等で、佃煮のようにして食べてみた。うん、これもなかなか美味しい。そもそも脇役のしそを、こんなに大量に使うことってないよねえ。400グラムって相当ですよ。3年分くらいのしそを食べて飲んで、夏が来る。

【高橋久美子さん】

1982年、愛媛県生まれ。作家・作詞家。最新刊で初の小説集『ぐるり』(筑摩書房)が発売。旅エッセイ集『旅を栖とす』(KADOKAWA)ほか、詩画集『今夜 凶暴だから わたし』(ちいさいミシマ社)、絵本『あしたが きらいな うさぎ』(マイクロマガジン社)。主な著書にエッセイ集「いっぴき」(ちくま文庫)、など。翻訳絵本「おかあさんはね」(マイクロマガジン社)で、ようちえん絵本大賞受賞。原田知世、大原櫻子、ももいろクローバーZなどアーティストへの歌詞提供も多数。公式HP:んふふのふ

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