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74歳、月7万円のひとり暮らし。それ以外の生活費はすべて献金している理由

浅野裕見子
2021.06.04

やがて子育てがひと段落した54歳のとき、ミツコさんは試験を受けて、それまでの『伝道師』から『牧師』へ。本格的に教会をきり盛りするようになります。
教会のほかにも大学や病院、老人施設などで奉仕活動をしていた夫は、今度は糖尿病に。つらい闘病を続けましたが、今から5年前、とうとう他界します。

夫の死後、ミツコさんは夫婦で暮らしていたマンションから公営住宅に移ってひとり暮らしに。寂しくないといえばうそになるけれど、いつもたくさんの人に囲まれていた分、ひとりの気ままな暮らしを楽しんでいます。

それでも、ちっともじっとしていないのがミツコさんなのです。

●年金7万円は「けっこうな収入です」

ミツコさんの暮らしは、質素そのもの。それは若いころから変わりません。
家族のため、教会員のために働き、食事の世話や掃除を一手に引き受けてきました。
牧師になってからはカウンセリングや牧会(キリスト教で、羊飼いが羊の世話をするように、信者や悩める人のケアをすること)など、教会内外で忙しく活動してきました。
現在は第一線を退き、教会へは週2回通っています。

カレンダー
ミツコさんの毎日は多忙です。日曜日は教会で説教を。シルバー人材センターの仕事もあります。月曜日には、家族や教会に来られなくなった教会員など80~90代の方たちの様子をうかがいに、順繰りに訪問することにしていましたが、コロナ禍が始まってからは控えています

「子育ての最大の目的は自立」

著書の中でそう語るミツコさんは、4人のお嬢さんたちが幼いころから「18歳までは面倒を見るけれど、あとは自分でどうにかして」と育ててきたと言います。
その言葉どおり、子どもたちは早くから独立。それぞれに仕事や家庭を持って暮らしています。

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