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65歳、月12万円で小さく暮らす。コロナ禍でも穏やかでいられる理由

藤谷千明
2021.05.22

コロナ禍で先行きが見えないなか、生活するお金についての不安を感じる人が増えているようです。
毎月12万円のパート収入でやりくりしている60代ブロガー・ショコラさんに、コロナ禍で感じたこと、日々のやりくりについて伺いました。

キッチンに女性
ショコラさんインタビュー(撮影:林ひろし)

60代人気ブロガー・ショコラさんインタビュー

――『65歳から心ゆたかに暮らすために大切なこと』(マガジンハウス)は、これまでの人生、そしてこれからのお金についてのお話がテーマになっています。

書籍「編集部の方から、“老後に対して不安を持っている若い人も多いので、金銭的なことに的を絞ったことをやりましょう”と提案されたのがきっかけです」

●必要なお金の額は人によって違う

――「老後を豊かに過ごすには2000万円が必要」といったことが、にテレビやニュースでもいわれています。

「それは人それぞれですよね。現役世代にもらっているお給料も違うし、賃貸なのか持ち家なのか、あるいはローンがあるかどうかなど、環境も千差万別なのにそういう漠然としたイメージのせいで、皆が余計に不安になってしまっているのではないでしょうか」

――イメージがひとり歩きしてしまっていると。

「それに、普段の生活において、たりなくなったら2、3万下ろして…を繰り返していて、どのくらいお金を使っているのか把握していない人も多いと思うんです。それは不安になると思います。自分の生活というものを理解していたら不安も減るのではないでしょうか」

●節約は苦じゃなかった

窓に植物――ショコラさんは、現在は月12万円と予算を決めたうえで生活されています。

「正社員で働いていた会社を57歳で退職し、パートタイムになったときの収入は10万円でした。少々不安はありましたが、60歳になったら企業年金基金が出ることはわかっていたので、それまでは手取りの10万円で生活していこうと決めていました。会社の退職金の半分は老後の資金に貯金しましたが、もう半分は急な出費が出たときの予備費として持っていようと思いました」

――住宅ローンは払い終えていたとはいえ、生活費が月10万円だと節約も必要になってきますよね。

「それがあまり苦じゃなかったんです。節約も水筒を持っていったりお弁当をつくっていったりの、無理のない範囲でやっていました。たまに数千円ほどですが赤字も出ていたけれど、“今はこれだけしかないけど、60歳になったら年金が出る”と考えていました」

――期限があったからこそ、努力もはかどったのですね。

「なので、年金が出るようになり、さらに会社が変わり生活費が12万円になったときは、その2万円がすごく大きく感じて嬉しかったです。仮に毎月30万円使ってたら、2万円にそこまで差は感じなかったかもしれないじゃないですか」

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