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発達障害同士の別居婚から1年、妻の恋人を夫が許容している理由

ESSEonline編集部
2021.01.23

グラフィックデザイナーの西出弥加さんと光さん夫妻は、夫婦ともに発達障害という特性をもちながら結婚。そして、結婚早々から別居という道を選び、約1年がたちました。
昨年はコロナ禍もあり、実際に会った回数は4回。離れて暮らす現在の2人をZOOMで取材しました。

マスクをつけた男女
別居から1年で会った回数は4回。左が光さん、右が弥加さん

別居婚から約1年。世間の結婚観にとらわれないそれぞれの暮らし

妻の弥加さんがASD、夫の光さんがADHDの発達障害の特性をもっています。東京に住む弥加さんはグラフィックデザイナーの仕事を、愛知県に住む光さんは訪問介護の仕事をしながら、それぞれが一人暮らしをしています。それぞれの暮らしはどう変わったのか、教えてもらいました。

●10日間しか仕事が続かなかった夫が訪問介護に日々奮闘

――昨年はコロナ禍ということもあり、会える機会も少なかったのではないでしょうか?

弥加:そうですね、昨年は4回しか会えなかったです。私が住む東京に来てもらっていたのですが、東京の感染者数も大変なことになってきて、来てもらうのは危険だと思っています。LINEでは毎日連絡を取り合っていて、穏やかな日々を過ごしています。

――光さんは、最近はどのように過ごされているのでしょうか?

光:訪問介護の仕事をしています。短時間の日もあれば1日がかりの日もあり、ようやく人並みに働けるようになりました。僕が担当している方は大きな不便はなく、コーヒーを入れたり簡単な食事をつくったり、日常生活のお手伝いをさせていただいています。

――以前は、会社勤めが10日と続かないとおっしゃっていましたね。

光:僕が就ける仕事って限られていて、上司や同僚がいたり、複数の人たちとするような仕事が苦手で、今まで続かずに逃げ出してしまっていました。このヘルパーの仕事は、顧客と1対1なのでとても気持ちがラクですね。とはいえ、会話も得意じゃないので、顧客とも必要以上の話はしません。それで成り立っているので。

――仕事をしているほか、一人暮らしなので自炊や家事なども毎日されているんですよね?

光:はい。仕事で外出するついでにスーパーに行ったりして、極力つくるようにしています。こういった買い物や自炊、掃除のことまで教えてくれたのはすべて弥加さんです。

弥加:毎日LINEで連絡し合っているんですけど、「(公共料金など)滞納してない?」って心配になっちゃうんです(笑)。

光:今は大丈夫!(笑)

机とイスがある部屋
光さんが一人で暮らす家。自炊、家の掃除などきっちりこなしている

弥加:昔は滞納していないものがないくらい、払っていないものが多かった。その過去があったから、今でも「大丈夫かな」って心配になっちゃうんです(笑)。でも、それがないって聞いて安心しています。

光:ほしいものがとくにないから、大きな買い物はしないし、働いているから残高不足になることもない。今の楽しみは、弥加さんにすすめてもらったフィットネスジムに行って走ることですね。

●運動習慣を身に着けたら、できることが増えた

――ジムにも通っているんですね。

弥加:はい。全国に店舗があるフィットネスジムです。それぞれ近くの店舗に通っています。

光:もともとは太らないようにと思って行き始めたんですが、運動習慣を身に着けたことでうれしい効果がありました。以前は、発達障害の影響で、毎日眠くて起きられない日もたくさんあったんですが、ジムで走るようになってから疲れにくくなりました。これも弥加さんのおかげです。

ジムで写真を撮る男女
会ったとき、一緒にジムで汗を流す2人

弥加:運動や食べるもので、体調不良の症状を抑えられることを私自身も実感しています。食事面では血糖値の急激な上昇を抑えるため、炭水化物より先に野菜とタンパク質から食べるようにアドバイスしたりしていました。

光:結婚前はコンビニ弁当ばかり食べていて、なぜか毎日疲れていましたね。今は、ジュースとかも飲まなくなりました。健康に気を遣うようになってからは、以前はできなかったこともできるようになったんです。

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