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大勢の集まりで浮いてしまう…敏感な人(HSP)におすすめの対処法

ESSEonline編集部
2020.11.16

「ちょっとした刺激にとても敏感で反応しやすい」「人の感情に敏感で共感しやすいが、影響も受けやすい」「とても感受性が豊かだが、不安になりやすい」。普段、このように感じてしまうことありませんか?
これらの特徴は、環境や周囲の出来事に対して敏感に反応してしまう気質の持ち主に見られていて、「HSP(Highly Sensitive Person)」、つまり「とてもセンシティブ(敏感)な人」と名づけられています。

HSPの数少ない臨床医である精神科医の長沼睦雄先生に、その特徴と、困ったときの対処法を教えてもらいました。

お茶を飲むたくさんの女性
大人数の飲み会や集まりになじめず、「自分だけ浮いている」と感じてしまうときは

繊細な感受性をもつHSP(敏感な人)。大人数の会合ではこう対処

HSPは病気や病名ではなく、生まれもった“気質”を指しています。気質とは心理学や精神医学の用語であり、感情的な傾向や反応に関係する人格(パーソナリティ)のひとつの側面です。

HSPとは育った環境や学習によって後天的に身につけるものではなく、もともと持っている“生まれつきの特徴”をあらわします。このような人は5人に1人いるとされています。

●5人に1人がもつ極めて繊細な感受性

HSPに共通しやすい特徴は以下の6つです。

1.あらゆる刺激に敏感すぎる
2.共感しやすい
3.人の影響を受けやすい
4.心も体も疲れやすい
5.予感や直感力に優れる
6.内向的になりやすい

生きづらさを解消する3ステップ感情や感覚は変えられないものですが、考え方や習慣は変えることができます。心構えと覚悟を持ち、自分中心に癒やしやケアを行うことで、悩みや苦しみは解消されていくものです。
たとえば人に振り回されてばかりいるなら、折に触れて「人は人、自分は自分」「過去は過去、今は今」と意識して自分に言い聞かせてみましょう。最初はできなくても、自分を責めてばかりいたり、ミスを恐れてがんばりすぎていたりする傾向にも気づき、きっとラクになれるでしょう。

●大人数の飲み会や集まりになじめず、「自分だけ浮いている」と感じてしまうときは

人の思いだけでなく物音などにも敏感で細やかな神経をもつHSPな人にとっては、にぎやかな大人数の集まりが楽しめないと思っています。それは、とても自然なことです。

HSPにとっては、人の顔色や感情の小さな変化まで気づいてしまい、人といるよりも一人でいる時間のほうが気楽に感じ、世間話や愚痴、噂話も楽しくは感じられないでしょう。大勢の人がざわざわといろいろな会話をくり広げている空間は、それだけでストレスフルな場所。「みんなは楽しんでいるのに、一緒に楽しめない自分はダメなんじゃないか」などと思う必要は一切ありません。

たくさんの人と孤立する女性そのような人たちには以下の対処法3つが最適です。

1.気が乗らない飲み会や集まりへの誘いには断る勇気を
2.出席するときには気心の知れた人となるべく一緒に
3.できるだけ端にいて、疲れたらそっと席を立ちトイレに

こうした場はなるべく避けるのがいちばん。しかし、仕事の関係やどうしても出席しなければならない場合には、信頼できる人の近くにいるか、もちろん会話ができそうだと思えば、近くにいる人とだけ話すのもよいでしょう。あるいはなるべく端のほうにいて、疲れたらそっと部屋の外やトイレに行くなどして無理しすぎないこと。ただし、必要な用事や会話には、仕事モードになってチャレンジしてみましょう。

また、基本的にこうした場が苦手なことは前もって周囲に話しておき、たとえ誘われても勇気をもって断ることも大切。
「知らない人とでも交流しなくてはいけない」というのも思い込みなのです。

敏感すぎる心がスーッとラクになる本』(扶桑社刊)は、HSPの数少ない臨床医である十勝むつみのクリニック院長で精神科医の長沼睦雄先生が監修し、その具体的な方法をわかりやすく紹介しています。ぜひこちらもチェックを。

<イラスト/石玉サコ 取材・文/ESSEonline編集部>

●教えてくれた人
【長沼睦雄さん】

十勝むつみのクリニック院長・精神科医。北海道大学医学部卒業、脳外科研修を経て神経内科を専攻し、大学院にて神経生化学の基礎研究を修了後、障害児医療分野に転向。道立札幌療育センターにて小児精神科医として14年間勤務。2000年よりHSPに注目し研究を開始。道立緑ヶ丘病院精神科に8年間勤務し、2016年帯広市にて十勝むつみのクリニックを開業

敏感すぎる心がスーッとラクになる本

HSPの数少ない臨床医である十勝むつみのクリニック院長で精神科医の長沼睦雄先生が監修し、その具体的な方法をわかりやすく紹介しています。

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