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人間関係で孤立しがちな人へ。話題の和尚が届けたい、救いの禅語

ESSEonline編集部
2020.10.24
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登録者数28万人超え。仏教の視点をもって国内外から寄せられたさまざまな悩みに応えるYouTubeの人生相談チャンネル『大愚和尚の一問一答』が、今多くの人から絶大な支持を得ています。

YouTubeを運営する大愚和尚は僧侶、事業家、作家・講演家、セラピスト、空手家と5つの顔を持ち、これまで、多額の借金に追われたり、過労で倒れて生死をさまようなど、壮絶な半生を乗り越えてきました。

大愚和尚さん
大愚和尚

YouTubeの人生相談チャンネルが話題。大愚和尚のメッセージ

そんな大愚和尚だからこそ、今届けたい、家庭や職場、学校などの人間関係で悩みを抱える人のための、救いになる禅語を紹介します。

●人間関係がギクシャクしている人へ

【挨拶】
型を重んじることで、
相手と真実の関係を築ける

幼い頃から、「きちんと挨拶をしましょう」と言い聞かされてきた人が多いと思います。じつは、この「挨拶」という言葉も禅語のひとつです。
この地球上で、挨拶の言葉をもたない民族はいません。そして挨拶の「型」もあります。中東では握手、欧米ではハグ、タイやインドでは合掌、そして日本ではお辞儀。

なぜこのような挨拶の「型」が生まれたのでしょう。
脳が発達し、言語をもち、道具をつくることを覚え、そして複雑な感情をもつようになった人類は、武器を持って殺し合いをする生き物となりました。
そこで大切になるのが、挨拶の「型」です。

ハグは、お互いが抱き合うことで、武器を持っていないことを確認し合う「型」です。日本のお辞儀は、両手を体の側面にぴたりとつけ、無防備に頭を相手に差し出します。
それぞれ方法は違っても、挨拶の「型」は、私はあなたの敵ではないことを態度で示し、相手を受け入れ、争わないためにつくられた人間の智恵です。

職場や学校、家庭でも、自分の心に余裕がないと、挨拶をしそびれてしまうことがあります。しかし、毎日のように会う人とこそ、挨拶を交わすことが大切です。人の心は毎日変わります。自分から挨拶をすることで、押し黙っていたのではわからない心の奥が見え、今、相手がどういう状態なのかを推し量り、内側の本質に迫ることができます。
挨拶は、もっとも簡単に相手を理解し、真実の関係を築く方法です。習慣にすることで、人と人との壁をなくし、より相手と深い関係を築くことができるでしょう。

お花

●人間関係で孤立しがちな人へ

【相互依存】
思いきって助けを求めてみよう。
感謝し、感謝されることで、
人間関係がステージアップしていく

「相互依存」は、自立した者同士がお互いに支え合って生きる、そんな理想の生き方を表した言葉です。
私は、今の社会において、この生き方をとくに大事にしたいと思っています。なぜなら、なんでも自立、自立と、自立することがよいこと、当たり前のことのように言われている現代社会にあって、自立したと勘違いして、孤立してしまう人が増えているからです。

私自身も、振り返れば、非常に傲慢だった時期があります。とくに若い頃は、「親に育ててもらったのに生意気だ」とか「親に感謝しろ」というようなことを言われるたびに反発して、「自分はだれの世話にもならずに生きている。だれにも文句は言わせない」という調子で思い上がっていたのです。
それが、あっちで失敗して助けられ、こっちで失敗して助けられ、といったことを繰り返すうちに、ひとりで生きていくことはできないのだ、と気づきました。

大事なのは、自分ひとりではなにもできないことを知ること。そして素直に助けを求めること。助けてもらったら「ありがとう」とほほ笑むこと。
仕事や家事、育児において、だれにも頼れず、ひとりで背負いすぎていることはないでしょうか? 周りに力を借りて甘えることは、決して悪いことではありません。意固地にならず、がんばりすぎず、必要なときには人を頼りましょう。その代わり、だれかがあなたを頼ってきたら、全力で助けてあげてください。

「お互い様」の精神で、完璧でない人間同士がお互いにできることを補い合い、助け合って生きることで、人とのつながりに感謝でき、自分も謙虚になれます。周りとの絆が深まり、人間関係もどんどんステージアップすることでしょう。
「相互依存」の関係が、じつは私たちにとって、ずっと豊かで幸せなありかたであることを忘れないでほしいのです。

手をつなぐ様子

●言いたいことが言えない人へ

【単刀直入】
正々堂々と飛び込む勇気が、
相手を動かし、道を拓く

一振りの刀を持ち、ひとりで敵陣に切り込んでいく。その勢いと潔さ。
「単刀直入」は、人と人との関係のあるべき姿の一つとして、伝わる禅語です。

私は今、現代の人間関係が、この言葉からどんどん縁遠くなってしまっているのではと感じています。嫌われたくない、トラブルに巻き込まれたくない、仲間外れにされたくない、そんな理由から、遠回しに意見を述べ、肝心な部分をオブラートに包んでしまう物言いが横行しているように思うからです。

そんな潮流の中、もしも「単刀直入」に本音でぶつかってくる人、懐に飛び込んできて意見する人がいたらどうでしょう?
そんな人が少ない分、一瞬びっくりされながらも、その覚悟の大きさや意志の強さが評価されるはずです。時代を変えた歴史上の人物は切腹覚悟で言うべきことを言ってきた人ばかりです。

「単刀直入」に切り込むのは怖いことです。本音を言うことで周りに嫌われるのではと怖気づくこともあるでしょう。しかし、本音を言わず保身に走る人ほど信用されません。

たとえ「単刀直入」に本音でぶつかっても、日頃から努力を積み重ねていれば、その姿勢が認められ、あなたの信念が伝わり、正当にその勇気が評価されるはずなのです。嫌われるなど、まずありません。言いにくいこと、大事なことを、正々堂々、腹を割って伝えることで、忘れられない印象を与え、周りから必要とされる特別な人になれるのです。

大愚和尚だからこそ伝えられる、苦しみを手放し、困難を打破する禅語の数々。著書『最後にあなたを救う禅語』(扶桑社刊)には、YouTubeでは語られていない大愚和尚のメッセージが満載です。心が折れそうになったときに、ぜひ開いてみてください。

<取材・文/ESSEonline編集部>

【大愚和尚】

佛心宗大叢山福厳寺住職。(株)慈光マネジメント代表取締役。慈光グループ会長。僧名「大愚」は、大バカ者=何にもとらわれない自由な境地に達した者の意。駒澤大学、曹洞宗大本山總待寺を経て、愛知学院大学大学院にて文学修士を取得。僧侶、事業家、作家・講演家、セラピスト、空手家と5つの顔を持ち、「僧にあらず俗にあらず」を体現する異色の僧侶。

最後にあなたを救う禅語

「もうダメだ」と思ったとき、開くとそこに答えがある。大愚和尚が今、届けたい心に寄り添う救いのメッセージ

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