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若いママ友とのつき合いがストレス。自分の意見が言えなくて…

川本義巳
2020.07.02
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「ママ友との関係がしんどい」と悩む人は少なくありません。とくに習い事やスポーツクラブなどは親も熱心だったりするぶん、逆にしんどさも多いという面があります。

ここではうつ専門メンタルコーチの川本義巳さんが、これまで相談を受けたなかから、「年齢差のあるママ友とつき合うのがつらい」というケースと、その対処法について教わりました。

応援する様子
子どもの少年野球のママ友づき合いがストレスに(写真はイメージです)

少年野球のママ友とうまくつき合えない悩み。年下のママ友が苦手でストレスに…

今回紹介する事例の、後藤悦子さん(仮名)は50歳。高校1年生の長女と小学6年生の長男のお母さんです。
悦子さんは「少年野球のママ友とうまく関われない」という悩みをもっていました。

「上の子は女の子だし、どちらかというとおとなしかったのでスポーツとかには縁がなくて、ごく普通に成長していったと思っていました。下の子は男の子ということもあって、やっぱりスポーツがやりたいと言い出しまして、主人もその言葉に喜んでしまって、地元の少年野球に入りました。私も『この子がやりたいのなら応援する』と思ってはいたのですが、だんだんしんどくなってきて…」
悦子さんはため息交じりにそう話してくれました。

●年齢差のあるママ友がやりにくい
悦子さんが「しんどい」と感じているのは、同じチームのママ友との関係について。
じつはチームのママ友の中で悦子さんが最年長。しかもほとんどのお母さんが30代ということで、最初から「やりづらいなあ」という印象があったそうです。

少年野球では保護者の方の応援というのが重要で、試合の送迎にだれが車を出すのか、スポーツドリンクやお茶、水などの手配をどうするのか、監督やコーチへの対応など、想像以上にやることがあったと悦子さんは言います。そんななかで、とくに熱心なお母さんが3名いて、ほかの人がその人たちの意見に流されるような傾向があるのだそうです。

ただでさえ年齢的にやりにくさを感じているうえに、もともと控えめな性格の悦子さんは、どうしてもこの3人のお母さんに対して苦手意識がぬぐえません。しかも最上級生となり、3人のお母さんたちはますますヒートアップ。悦子さんからすると、「お願いされるというより命令されているような感じ」に受け取ってしまうようになりました。

●相手の立場になって考えてみる
そうこうしているうちに、一日のほとんどの時間で頭の中をその3人のママ友のことを考えて憂鬱になるようになってしまい、そのしわ寄せとしてついつい家族にキツく当たってしまったり、自分の体調がすぐれないように感じたりする日が増えたりし、私のところへ相談にやって来られたのです。

悦子さんの話を聞いて、私は「もし立場が逆なら、どう思いますか?」と質問をしてみました。悦子さんは少し考えてこう答えてくれました。
「私なら、相手の気持ちを尊重して『あなたはどう思う?』って聞くと思います」

続けて私はこう尋ねました。
「もしその人がいつも受け身で、自分から発言しない人だったらどうですか?」
すると悦子さんはハッとした表情をした後で「聞く前にお願いしちゃいますね。そうですね。私いつも意見を言わずに黙っているから、だんだんそうなっていたように思います」そう答えてくださいました。
ただ「でもやっぱり自分の意見を言うのは難しいです。なんかわがままと思われたり、人間関係がかえってギクシャクする気がして」とおっしゃるので、次のようなお話をしました。

●「アイ・メッセージ」を活用しよう
人に意見を聞いてもらいやすい話し方として「アイ・メッセージ」というのがあります。
アイとはIのこと。つまり私ですね。話の冒頭に「私は」をつけて話すんです。「私は、その日は都合が悪いです」というふうに。

たとえば「その日は都合が悪いです」と言われるよりは、「私は」がある方が受け取りやすいですよね。これは「私は」がないとなにか上から言われたように聞こえるので、受け取りたくなくなるんです。だから「私は」をくっつけて聞いてもらいやすくします。

さらに最後に「どうでしょうか?」という質問をつけると相手は答えなきゃいけなくなります。「私はその日は都合が悪いのですで無理なんですが、いかがでしょうか?」というふうに、できるところからでいいので一度試してみませんか。

●気を使いすぎてコミュニケーション不足にならないために
この話の数日後、悦子さんから連絡をもらいました。じつはあの3人のママ友と仲良くなれたとのことでした。悦子さんの方から勇気を出して、アイ・メッセージで自分の気持ちを伝えたそうです。すると向こうもじつは気を使っていたそうで、悦子さんの気持ちが聞けてよかったと言ってくれたとのことでした。

お互いが気を使いすぎて、コミュニケーションがうまく行っていないということがあります。そんなときは「アイ・メッセージ」で気持ちを伝えてみてください。

●教えてくれた人
【川本義巳さん】

うつ専門メンタルコーチ。高校卒業後、SEとして20年以上メーカーに勤務。大手IT企業への転職を機にうつ病を発症、寝たきり状態になり、1年2か月の休職を余儀なくされる。職場復帰後も6年間うつ病に悩まされ、さまざまな方法を試すが失敗。2007年コーチングに出合い、うつ病を完全克服。その体験をきっかけに現職に。著書に『1日3分でうつをやめる。』(扶桑社刊)がある

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