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憂鬱な人に共通する習慣。「寝る前」にやってはいけないこと

川本義巳
2020.06.22
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病院に行くほどではないけど、いつも憂鬱だったり、モヤモヤしていたり…。人生が楽しめないと悩む人は少なくありません。
うつ専門メンタルコーチの川本義巳さんは、「相談にくる方の多くに、とある習慣が共通している」といいます。
詳しく教わりました。

悩む様子
眠る前に「いやなこと」を考える習慣に注意

常に憂鬱な人の多くに共通する習慣。「眠る前にいやなことを思い出す」は危険

私のところに相談にいらっしゃる方の半数以上が、「病院に行くほどではないのだけれども常に憂鬱な気持ちでいることが多い」という方たちです。
「このままでは大変なことになるのではないか?」そう感じて相談にいらしゃいます。

私は、相談に来てくださった方と1時間ほどかけて、おしゃべりをします。一般的に考えられているカウンセリングのように、こちらが話を聞き続けるということではありません。
お互い、言いたいことをいいながら会話を続けています。雑談をすることも多いです。

●うつのカウンセリングに来る人の多くに共通する習慣

その会話のなかで、その人の日常的の様子について確認していきますが、割と共通している生活習慣があります。それは「夜寝る前にしていること」です。

相談にいらっしゃる方の多くが「夜寝る前に今日のいやだったこと、つらかったことを思い出してしまう」というのです。

じつは私自身もかつてそういう傾向がありましたので、気持ちはわからなくもありません。一日の最後にゆっくり自分と向き合うことができる時間ですから、ついつい振り返りをしてしまうのも理解できます。
皆さん日ごろから憂鬱なことを考える機会が多いですから、この振り返りの時間もまた、憂鬱なエピソードで埋められてしまうのです。

「今日も言い返せなかった」
「満員電車で疲れてしまった」
「一日中だれとも会話しなかった」

こういうことをずっと考え続けます。たりなければ過去のことも思い出しながら、やがて疲れて眠るまでこの作業を続けます。

●夜、眠る前にいやなことを思い出すのは危険

じつは、この習慣はとても危険です。夜寝る前、とくに寝るか寝ないかのギリギリの状態のとき、人の脳はとてもリラックスをしています。コーチングなどではこの状態を「変性意識状態」と呼んでいます。

「変性意識状態」は私たちが日常で生活しているときとは、脳の働きが違ってきます。いろんなことを選択したり、判断したりすることが抑えられ、見たもの・聞いたもの・感じたものを素直に受け取るようになっています。
私はエリクソン催眠という分野も少し学んでいますが、ここではトランス誘導という手法を使い、変性意識状態を形成していきます。そのうえでプラスに働く言葉がけをしていくのですが、相手は変性意識状態で無防備になっているので、言葉をそのまま受け取るようになります。

たとえば「あなたはもっと幸せになる」という言葉も、日常的な脳の状態だと「いやいや! それはあり得ないわ!」と拒絶をしてしまうのに「変性意識状態」はその判断が起こらないため、そのまま「もっと幸せになる」という言葉を素直に受け取り、自分の無意識の領域にインプットします。

この無意識の領域にインプットされたメッセージが、その人の行動や意識に変化を与えるようになるのですが、マイナスなことも同じく受け取ってしまいます。
なので、寝る前にマイナスなことを考えるというのは、それらをすべて無意識の領域に格納してしまうことになり、ひいては日常の無意識的な行動や思考がマイナスになるという結果を生んでしまいます。

●ほんの少しでもポジティブなことを思い出す習慣を

ではどうすればいいのでしょうか? もうお気づきのこととは思いますが、「変性意識状態」が善悪やポジティブ・ネガティブの区別をつけずにインプットしてしまうものならば、その性質を利用して、夜寝る前に「よかったこと、うまくいったこと、癒されたこと」など、ほんの少しでもいいからポジティブに感じたことを思い出すようにすればいいのです。

そうすることで、ポジティブな言葉やイメージが無意識の領域に格納されます。その結果、日常生活においても意識がポジティブなことに向くようになったり、使う言葉が変わったり、表情が変化したりします。
私も寝る前に「うれしいこと・いいこと」をイメージするようになってから、どんどん調子がよくなっていきましたし、副産物として寝つきがよくなりました。

「たったそれぐらいで?」とにわかには信じられない方もいらっしゃると思いますが、ネガティブな思考はそれを考える時間が減れば減るほど、心理的な負担が少なくなります。
夜寝るときは、できればいい気持ちで迎えてみませんか?

●教えてくれた人
【川本義巳さん】

うつ専門メンタルコーチ。高校卒業後、SEとして20年以上メーカーに勤務。大手IT企業への転職を機にうつ病を発症、寝たきり状態になり、1年2か月の休職を余儀なくされる。職場復帰後も6年間うつ病に悩まされ、さまざまな方法を試すが失敗。2007年コーチングに出合い、うつ病を完全克服。その体験をきっかけに現職に。著書に『1日3分でうつをやめる。』(扶桑社刊)がある

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