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義理の両親にばかり懐く子ども。嫉妬してつい暴言を…

瀧波ユカリ
2020.06.21
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同居や近居など義理の両親と親しくしていると、子どもが母親以上に懐いているのではないかと悩むことがあるかもしれません。「どうしてママには優しくしないの」と嫌味を言ってしまえば、さらに苦しくなってしまいます。こんなとき、子どもとどう向き合えばよいのでしょうか。

漫画家、エッセイストの瀧波ユカリさんに、読者から実際に寄せられたお悩みをズバリ解決してもらいました。

子どもとしてではなく、人格をもったひとりの個人として尊重しましょう

【お悩み】子どもが義両親に懐いていて嫉妬してしまいます

私がママなのに義理の両親と二世帯住宅に住んでいます。長男は義理の両親に懐いているので、私が忙しいときは預かってもらうなどして、すごく助かっていました。ところが、長男は義父母といる方が楽しいようで、次第に一日じゅう一緒にいるように…。

そんな長男に私はイライラするようになり、最近では長男に「ママには優しくしないの」「ママなんかいらないよね」などとつい暴言をはいてしまいます。これではダメだと思いつつ、感情を抑えられず悩んでいます。(埼玉県・32歳 夫36歳、長男4歳、二男2歳、三男0歳)

<瀧波さんからのアドバイス>大事なのは気持ちを素直に伝え、ルールを提案すること

私の娘も、夫の実家では祖父母にべったりです! そして私への態度が悪くなり、指摘すると怒ります。だから「どうしてママには優しくしないの」ってつい口にしてしまう気持ち、わかるなあと思いました。

一方で、息子さんの気持ちもわかる気がします。恐らく彼にとって義理のご両親のいる部屋は、まるでひとりっ子のように甘やかしてもらえる場所なんでしょうね。そんなふうに「どっちもわかるなあ」と考えていたところ、このお悩みって親子の問題というより、友達づき合いの問題に近いのでは? と思えてきました。

中高生の頃って、親友が不意に別のグループに入り浸るようになってヤキモキすること、ありませんでしたか? 私だけと仲よくしてほしい。だからってそっちに行くなとは言えない。そのせいか、戻ってきた親友についいや味を言ってしまう。どうしたら…って悩んだこと、私はよくありました。

今思うと、あの頃の私がすべきだったのは、自分の気持ちを素直に伝えることでした。好きだという気持ち、寂しいと思う気持ち。それを素直に伝えて、どうしたらいいか一緒に考えてほしいって提案する。そして登下校やお弁当はふたりだけで楽しもうとか、毎日手紙を渡し合おうとか、納得できるルールをふたりで決める。そうしていれば、ひとりで苦しい気持ちになることもなかったと思うんです。

考えよう、ずっと仲よしでいるために。あなたと息子さんも、きっと同じです。大事なのは気持ちを伝え、提案すること。「私はあなたが大好きだし、一緒にいると幸せ。でも最近はあなたがおじいちゃんとおばあちゃんのところに行ってる時間が長くて、寂しいときもある。私が寂しい気持ちにならないためにはどうしたらいいか、一緒に考えてくれる?」 そのうえでルールを一緒に考えましょう。

行っていいのはなん時からなん時までとか、戻ってきたときにはハグをするとか。大事なのは「向こうで◯◯しちゃダメ」とかではなく、あくまで「ママを寂しい気持ちにさせないためのルール」であることです。まだ幼いから、最初は守れないこともあるでしょう。でもそこで怒ったりすねたりせず、なん度でも気持ちを伝え、話し合うのです。そうすれば、息子さんは母から愛されていることと、ルールを守っている限り自分の居場所は守られることを、いずれ必ず理解します。

子どもとしてではなく、人格をもったひとりの個人として尊重し、気持ちを伝え、話し合う。それができれば、あなたと息子さんはずっと仲よしでいられるでしょう。応援しています!

●教えてくれた人
【瀧波ユカリさん】

1980年、北海道生まれ。漫画家、エッセイスト。アニメ化もされた『臨死!! 江古田ちゃん』(講談社刊)でデビュー。著書に『モトカレマニア』(講談社刊)など

<イラスト/瀧波ユカリ 取材・文/ESSE編集部>