過去の怒りが忘れらずストレス…「思い出し怒り」の対処法
2019.05.10
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怒りたくないのに、ついイライラしてしまい、仕事や人間関係に悪影響が出てしまう…。怒りについて悩む人は少なくありません。

ここでは怒りを上手にコントロールする技術である「アンガーマネジメント」の専門家・安藤俊介さんに、読者の悩みに答えてもらいました。

イライラしているイメージ
「思い出し怒り」にうまく対処する方法は?(写真はイメージです)

アンガーマネジメントの専門家に聞く! 過去のイヤな思い出をうまく忘れる方法は?

●読者のお悩み:「思い出し怒り」に悩んでいます(36歳・東京)

過去にされたイヤなことや、腹立たしいことをうまく忘れられない性格です。
以前勤めていた会社で、理不尽な人事をされて強いストレスを感じた時期がありました。現在は転職して楽しく過ごしているのですが、当時の知人と話をすると、徐々にそのときの感情が蘇ってきて、言わなくてもいい悪口や愚痴を、ついまくしたててしまいます。
結果、帰宅途中で自己嫌悪。相手にもいい印象を与えないことは重々わかっているので、なんとかしてやめたいです。

●安藤さんのアドバイス:今起きていることに集中すれば、イライラが落ち着く

今回の質問者さんのように、思い出し怒りをしがちな人は、「怒りの持続性がある人」と言い換えられます。
ずっと過去にとらわれており、過去にこんなことがあった、あんなことを言われた、されたと自分が怒りに感じたことを、いつまでも忘れることができません。

そして大きな特徴は、過去を考えると同時に未来も考えているということ。未来というのは報復のことです。
「次にこういうことがあったら、こう言ってやろう」「次は相手をへこますことができるのに」など、仕返しについて心のどこかで考えてしまっているのです。
つまり怒りの持続性がある人は、意識が過去と未来にいきがちで、今ここに意識をおいておくことが苦手な人ともいえます。

●利き手と逆の手で生活してみる

思い出し怒りに悩まないためには、今だけを考えることがポイントです。
そのためには、普段から、いわゆるマインドフルな状態(今この瞬間に注意を向けている状態)をつくりましょう。

おすすめなのは、利き手と逆の手で5~10分生活してみる方法です。
無意識だと、人は余計なことを考えてしまいがち。そのためにも利き手と逆で生活してみるのです。

歩いているときは余計なことを考えがちなので、歩き瞑想を取り入れてみましょう。
歩きながら、足の裏だけに意識を向けてみるのです。最初は「ここから次の電信柱まで」など、短い距離で始めてみてはいかがでしょうか。

●日記には事実を淡々と書く

ちなみに、女性のほうが怒りを根にもちやすいという誤解が広まっているように見受けられますが、これまでカウンセリングしてきた経験から言うと、男女差はありません。
よくいえば思慮深い人、いろいろ考える人が、このケースに当てはまりやすいです。

また、日記を書いていると、過去の怒りを思い出しやすい傾向にあります。
日記を書くこと自体はよい主観ですが、愚痴を書くのはやめ、なるべく事実だけを淡々と書くのがおすすめです。

<取材・文/ESSEonline編集部>

●教えてくれた人
【安藤俊介さん】

日本アンガーマネジメント協会代表理事。2003年に渡米してアンガーマネジメントを学び、日本に導入し第一人者となる。『「怒り」を上手にコントロールする技術 アンガーマネジメント実践講座』(PHP刊)、『イライラしなくなるちょっとした習慣~60万人の怒りをしずめてきたアンガーマネジメントのテクニック』(大和書房刊)ほか著書多数



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