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古坂大魔王さんが語る育児。「イクメン」という言葉はなくなってほしい

朝井麻由美
2021.04.19

「PPAP」でおなじみのピコ太郎をプロデュースする古坂大魔王さん。じつは子育て番組への出演や、毎日の子育てをSNSで発信するなど、育児に熱心であることが知られています。
昨年11月には第二子の誕生に合わせて約2週間の育休を取得。「芸人が育休」という意外性も相まって話題になりました。
育休としては短い期間ながらも、確かな手ごたえを感じたとのこと。その経験から見えた男性目線の育児について語ってもらいました。

古坂大魔王さん
育児中の古坂大魔王さん。ご本人より提供

古坂大魔王さんインタビュー。父親としての子育ての工夫

育休を取得し、現在も子育て真っただ中の古坂さん。今回お伺いしたのは、あってよかった、オススメのベビーグッズや、家事や育児を楽しむ工夫についてのお話です。

●楽しく育児をするために。古坂大魔王さんオススメのベビーグッズ

古坂:育児や家事に義務感を抱かないために、自分が楽しめそうなポイントを見つけるようにもしています。僕は育児や家事グッズについて調べるのが好きなんですよ。ベビーカーや抱っこ紐は、新作が出るときは発売直後にお店に行って使って、何種類も試しました。感覚としては、ゴルフの道具にこだわったり、車の車種を吟味したりするのと似ているかもしれません。

――ちなみに、ベビーカーや抱っこ紐のいちばんのオススメは何でしょうか?

古坂:現時点でのイチオシは「サイベックス」のベビーカー。「ベビーザらス」や「アカチャンホンポ」で全種類試して、これがいちばん軽くてグラつきが少なかったです。抱っこ紐は「コニー抱っこ紐」がオススメ。タンクトップみたいに簡単に着られて、一発で赤ちゃんのお尻が入るんですよ。
抱っこ紐に関しては、いろいろ試して使わなくなったものはメルカリで売りました(笑)。「使った人がいるってことは、よかったんだな」と思ってもらえるからなのか、メルカリって育児グッズがよく売れるんです。

――ほかにはなにか、快適な育児・家事をするための工夫はありますか?

古坂:工夫、というわけでもないですが、やっぱり大事なのは同い年くらいの子を持つ親同士の会話ですよね。情報交換にもなるし、なにより楽しい。NHKの「すくすく子育て」を一緒にやっている鈴木あきえちゃんは上の子も下の子もほぼ同じ年なので、よく話しています。話すことでなにかが解決するわけではなくても、共感し合えるとホッとするんですよ。「わかるー!」、「うんうん」って言ってもらえるだけでうれしい。僕、ネットでも育児の記事をよく読んでいるんですが、自分が共感できる話や、自分の家と同じケースが書かれている記事を見つけるまでずっと検索し続けますからね。占いみたく、「合ってる、合ってる」という感覚がほしいのかも(笑)。

ただ、今はコロナ禍でなかなかそれが難しいのがつらいところ。子どもが幼稚園や保育園に行っている間のランチ会とか、ちょっとした時間の共有…、あれは言わば“感情の排泄”なんですよね。

●目標は「イクメン」という言葉がなくなること

お子さん
二人目のお子さん。ご本人より提供

――子育てをすることで得られたことってなにかありますか?

古坂:子どもたちがテレビを見てなにに笑うのか、どんなCMだと一緒に歌いたがるのか、これは見ていて本当に勉強になりますね。僕の場合は音楽とお笑いの仕事なので、注目するのはそういうポイントですが、どんな職業でも同じじゃないかな。子どもにウケるものは何なのか、24時間マーケティングできるようなものなのです。
だから、昨年ピコ太郎がつくった手洗いの歌は、子どもがいなければつくれていなかったと思います。ちなみに、家でピコ太郎の手洗いの曲を流すと、子どもたちはちゃんと一緒に「ウォッシュウォッシュ」って手を洗ってくれるんですよ。

――ピコ太郎さんとお父さんが別人であることはわかっているんでしょうか?

古坂:家に何回もピコ太郎が撮影で来てますけど、ピコ太郎が来ると、うちの子は「知らない人が来た」みたいな感じで黙ります。ダイニングに、僕のいつも座っている席があるんですが、そこにピコ太郎が座ると「そこパパの席。パパのとこ」って言われるので、ピコ太郎は「あ、すいません…」って(笑)。

――ははは。お子さんからしたら、ピコ太郎さんが家に来るときは、なぜかいつもお父さんがいないなーって感じですよね(笑)。

古坂:たまたまお父さんいないなーって(笑)。テレビにピコ太郎が出ているときに、子どもに「これパパ?」って聞くと、「違うよ!」って言われますね。
まあ、僕とピコ太郎は別人ですからね。そりゃそうですよね。

――最後に、子育てに関して、世間がこうなっていけばいい、と思っていることはなにかありますか?

古坂:2つあって、1つは「イクメン」という言葉がなくなること。もう1つは保育園に向けたふるさと納税のような制度ができればいいなと思っています。
まず「イクメン」のほうは、男性が育児をするのが珍しいからこそ生まれてきた言葉なわけで。だから、この言葉がなくなるくらい、男性が育児をするのがごく普通のことになるのが目標です。

また、保育園の方は、お金に余裕がある人が任意で保育園に向けて支援できるシステムがあるといいな、と。わが家も認可の保育園は落ちて、無認可に通っているのですが、無認可は値段も高いです。そもそもなぜ保育園に落ちるかというと、保育士が足りていないから。保育士のお給料を上げるために、ふるさと納税みたく、保育納税をしたいんです。保育園って多くの人が小さな頃に通ったことがあって、ある意味まさに“ふるさと”じゃないですか。だから、保育園というふるさとに向けて納税できるような制度ができればいいなと思っています。

<取材・文/朝井麻由美>

【古坂大魔王さん】

1973年、青森県生まれ。1992年「底ぬけAIR-LINE」でデビュー。ピコ太郎プロデューサー。文部科学省・CCC大使、総務省・異能vation推進大使、UNEPサスティナビリティアクション・アドバイザー。現在は、バラエティ・情報番組への出演をはじめ、様々なアーティストとのコラボ楽曲制作を手掛けるなど幅広く活動中。

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