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10代の娘が生理や性で悩んでいたら…。親としてできること

ESSEonline編集部
2021.01.06
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思春期の女の子をもつ親であれば、娘の性に関する悩みに対面することがあるかもしれません。
思春期という微妙な時期、センシティブな悩みにどのように対応したらいいのかは、親としても難しいところ。

ここでは、上野皮フ科・婦人科クリニックで行っている「思春期外来」の担当女医さんに、娘が思春期独特の性の悩みを抱えているとき、婦人科でどのように相談すればいいのか、3つのケースについて教えてもらいました。

スマホを持つ制服の女性
思春期の娘が性の悩みを抱えていたら

上野皮フ科・婦人科クリニック「思春期外来」に教わる、10代が婦人科を受診するときの疑問

こちらの「思春期外来」は、婦人科を受診するのに不安を感じたりする10代の女性を対象にした外来。話を聞き、医師と相談のうえで治療方針を決めていくところで、同クリニックでは8年間行っています。

1.高校生の娘の生理の様子がおかしい気が…

【お悩み】

高校生の娘を持つ母です。最近、娘の生理の様子がおかしい気がしています。でも、本人はなにも話してくれません。どうしたらいいでしょうか?

【回答】

一緒に暮らしていると、ナプキンの減り具合や生理中の様子から、同じ女性として違和感を覚えることもありますよね。しかし若い女性の場合、なにが正常でなにが異常なのかわかっていないケースも多く、そもそもおかしいと思っていない可能性があります。変だなと思ったら、お母さんの方から声をかけてあげてもいいんじゃないでしょうか。

ただし、ほかのご家族には聞かれないようにしてほしいです。どれだけ仲がよくても、婦人科の悩みを知られるのはとても恥ずかしいことなので、話しやすい空気をつくってあげましょう。

もし、具体的に指摘するのが難しいようであれば、医師、看護師、助産師、心理士のような人が相談に乗ってくれるところがあります。電話やオンラインで相談できるところもありますし、実際に対面で相談に乗ってくれるところもあります。親御さんに知られることなく相談できますので、そういった外来があるという情報だけでも教えてあげると娘さんも行動しやすくなると思いますよ。

逆に、娘さんから婦人科系のご相談をされた際には、「私も昔はつらかったわ」ですませることなく、しっかりと耳を傾けてあげてください。大人の女性でいちばん身近なのは、やはりお母さんです。たとえご自身が同じ経験をしていなくても、いちばんの味方となって寄り添ってあげてほしいと思います。そして、必要に応じて、婦人科への相談もご検討ください。

2.娘が初めて婦人科に。親はどうすればいい?

【お悩み】

娘が初めて婦人科に受診するとき、親がすべきことはありますか? どう行動すればいいでしょうか?

【回答】

人生で初めて行く婦人科ほど、病院に行くときに緊張することはないかもしれません。とくに中学生くらいまでは、大人とコミュニケーションをとるのが苦手な人も多いので、一緒に診察室に入られたほうが、お子さんも安心すると思います。
高校生になると病院までついてきてほしいか、診察室も一緒に入ったほうがいいか、本人の意思を確認するとよいでしょう。親御さんに退席していただいたほうがいいと判断した場合は、医師からご提案しますので、遠慮なさらなくて大丈夫です。

ただし、私たち婦人科医はできるだけご本人の言葉を尊重したいと思っています。なかでも詳細な自覚症状は、本人でないと説明できません。たまにお子さんのことを思うあまり、話しすぎてしまう親御さんもいらっしゃいますが、そばで見守っていただけると診察しやすいです。治療や投薬が必要な場合には必ず親御さんにもご説明、ご相談をさせていただきますし、ご納得いただいたうえで治療を進めますので安心してください。

婦人科受診のハードルが上がる要因として「どんな診察をされるかわからない」「恥ずかしい」という気持ちの問題があると思います。婦人科の診察では、膣内に手や器具を挿入する内診もありますが、まずは診察せずご相談だけでもかまいません。また、どうしても内診が難しい場合には、腹部のエコーやMRIなど、内診台を使用しない方法も可能です。

お困りのことがあれば、おひとりで悩まずにぜひ一度プロフェッショナルを頼っていただきたいです。

3.小学生の娘を婦人科に連れていくのは早い?

【お悩み】

娘はまだ小学生で初経もきていません。しかし、ちょっと心配なことがあるので、婦人科に連れていきたいと思っています。小学生で連れていくのはまだ早いですか?

【回答】

婦人科は、生理の悩みや妊娠など、ある程度の年齢になってから受診するイメージが強いと思います。しかし小さなお子さんでも、おりものが多い、デリケートゾーンがかゆいなどの理由で受診されるケースは珍しくありません。

婦人科を受診するにあたって年齢制限はないので、婦人科で診てもらいたい症状があったら、遠慮なく受診していただいて大丈夫です。もちろん通い慣れた小児科があれば、そちらでも構わないと思います。どちらに行くか悩むようであれば、まずはかかりつけの小児科の先生に、一度ご相談されてみてはいかがでしょうか?

思春期の悩みというのは、病気のことだけではありません。「クリニックに行く」というとなにか病気なのかな、と思ってしまう人もいると思いますが、クリニックに相談に行くというのは病気のときに限らないです。何かあったときに、どんなことでも相談できる先生を見つけておくことも、とても役に立ちます。

上野皮フ科・婦人科クリニック 思春期外来による書籍『10代の[性の悩み]白書』(扶桑社刊)は、10代特有の性の悩みについて、わかりやすくQ&A形式でまとめた一冊です。子ども本人、親のどちらにも参考になる内容なので、ぜひチェックしてみてください。

<取材・文/ESSEonline編集部>

●教えてくれた人
【上野皮フ科・婦人科クリニック 思春期外来】

皮膚科・小児皮膚科・形成外科・アレルギー科・美容皮膚科婦人科・婦人科検診を行う。婦人科にある思春期外来は、婦人科の受診が初めてだったり、恥ずかしかったり不安を感じたりする10代の女性を対象にした外来。話を聞いて、医師と相談の上、治療方針を決めていくのが特徴

10代の[性の悩み]白書

10代の性について相談ができる「思春期外来」。同外来を8年間行っている婦人科の担当女医さんが、性の悩みにすべて答えます!

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