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ボール遊びが苦手な息子へ。51歳の父の思いは…<古泉智浩の養子縁組やってみた>

2020.12.07
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51歳の漫画家・古泉智浩さん。古泉さん夫婦と母(おばあちゃん)、里子から養子縁組した6歳の長男・うーちゃん、里子の2歳の長女・ぽんこちゃんという家族5人で暮らしています。
今回は、ボール遊びが苦手なうーちゃんと、みそっかすになることを心配する古泉さんのお話です。

ボール遊びを好きになってほしい。古泉さんの思い、うーちゃんに届け!

6歳の養子のうーちゃんはボール遊びが苦手です。一緒に遊ぼうと誘っても嫌がったり、ようやく応じてくれてもだれもいない真横に投げたり。こっちに向けて投げても前に飛ばず、真上や後ろに飛んでいくこともあって遊びになりません。

来年は小学校で、この調子では男子の間でみそっかす扱いされる様子が目に浮かびます。僕自身みそっかすだったため、うーちゃんには同じ思いをしないでほしい。なんとか駆けっことボール遊びに親しんでほしいと常に願っています。

●珍しくうーちゃんからボール遊びのお誘いが!

「ボールあそびしようよ」

夕食の後、うーちゃんがボールで遊びたいと言いました。気まぐれでしょうか。そこで、リビングで僕が投げたボールをオモチャのラケットで打つという遊びをしました。

本当はキャッチボールがしたいのだけれど、せっかくボール遊びをしたがっているのに水を差すわけにはいきません。うーちゃんのやりたいようにやりたい方向に同調してやります。
バケツを置いて、そこに山なりのボールを投げて、ラケットで打ったらうーちゃんの勝ちで一点、バケツにボールが入ったら僕の勝ちで一点というゲームをしてみました。

ラケットをふる男の子山なりのふわっとしたボールがオモチャのバケツに飛んでいくのを大きなラケットで打つだけなので、あまりにうーちゃんに有利でしたが、うーちゃんはボールが苦手なため、けっこう白熱した試合になっておもしろかったです。

うーちゃんはけっこうな負けず嫌いなため、少しでも負けるとヘソを曲げて、勝つと思いきり調子に乗って敗者を見下すような発言をします。
それもどうかと思うのですが、まずはボール遊びで楽しい気持ちを味わってもらうことがなにより重要です。うーちゃんの勝利で終わりました。

●ポケモンGOのおかげ?ルールに沿った遊びが楽しくなってきたうーちゃん

そこで、ちょっと難易度を上げようということで、天井の近くの壁にボールを投げて跳ね返って来たボールをうーちゃんがカレンダーを丸めたバットで打つゲームをしました。

バットの振り方は横にスイングするのだけど、うーちゃんは剣道の面の打ち下しのように縦に振ります。そこで「こうだよ、バットっていうのは横に振るんだよ」などと教えると途端にヘソを曲げてそっぽを向くので、ぐっと言葉を飲み込んで気の向くままにさせました。

そんな打ち方ではきれいに当たらないのだけど、本人が楽しそうにボールを打っていたのでよかったです。要は飛んでくるボールに対応することが重要です。

これまでうーちゃんとは、ルールもなにもなくめちゃくちゃにして遊んでいたのだけど、ポケモンGOのお陰なのかルールに即して遊ぶことがおもしろいことに気づいてくれたようです。

●さらに、コツコツ練習すると上達する喜びも覚えた(?)うーちゃんです

床で後ろに引っ張ると走り出すクルマのオモチャで、向こう側にアンパンマンのパソコンのマウスを置いて、当てるゲームもしました。

クルマのオモチャで遊ぶ男の子マウスに直で当てると5点だけれど、パソコン本体や床にある物に当たってマウスに当たった場合は1点でカウントしました。

うーちゃんは負けず嫌いなのですぐカッカします。交代でやっていくのですが、回を追うごとに技術が向上して上手に当てられるようになりました。頑張ってコツコツやれば上達する気持ちを覚えてほしい。

そんな様子を2歳の里子のぽん子ちゃんが近くで見ていてやりたがります。

「ぽんこちゃんもしたいー」
「ぽん子ちゃんはぬいぐるみでおばあちゃんと遊んでな」

まだ2歳は一緒に遊ぶことができないので適当にあしらいます。早く3人で遊べるようになりたいです。

●ぬいぐるみで他者を演じる天才2歳児・ぽんこちゃん登場!

ぽんこちゃんはおばあちゃんにピンクのクマのぬいぐるみを買ってもらいました。すごく気に入ってお風呂に一緒に入りたがるので、ダメだと言うと泣いて怒ります。

そのクマのぬいぐるみを借りて片手でクマの手を動かしながら、高い声で
「ぽんこちゃん、ご飯全部食べたの? おいしかった?」
と話しかけました。

「うん、たべた」
ぽんこちゃんが目を丸くして答えました。クマとおしゃべりしたことがうれしかったようです。

さっそくぽんこちゃんが真似をしてクマの手を動かしながら高い声で話しました。
「ぽんこちゃんは、ごはんぜんぶたべたね」

ぬいぐるみを持つ女の子隣のイスで食事しているうーちゃんにクマを向けて手を動かしました。
「にいにいはぜんぶたべてないね」

ご飯を食べている男の子うーちゃんは、ぽんこが全部食事を終えて自分がまだ食べ終えていないことをバカにされたように感じたみたいで、
「ぼくはたべているとちゅうなんだ!」
大声で言い返していました。やっぱり怒りんぼのうーちゃんです。

そして、2歳なのにぬいぐるみを使って第三者を演じるなんて、ぽんこちゃんてすごい子だなーと思いました。

【古泉智浩さん】

漫画家。1969年、新潟県生まれ。93年にヤングマガジンちばてつや賞大賞を受賞してデビュー。里子を受け入れて生活する日々をつづったエッセイ『うちの子になりなよ ある漫画家の里親入門』、その里子と特別養子縁組制度をめぐるエピソードをまとめたコミックエッセイ『うちの子になりなよ 里子を特別養子縁組しました』など著書多数。古泉さんの最新情報はツイッター(@koizumi69)をチェック!

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