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2歳児、愛しの魚肉ソーセージと一緒にでんぐり返し<古泉智浩の養子縁組やってみた>

2020.01.27
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50歳の漫画家・古泉智浩さん。古泉さん夫婦と母(おばあちゃん)、里子から養子縁組した長男・うーちゃん、里子の長女・ぽんこちゃんという家族5人で暮らしています。
今回の主役は、魚肉ソーセージと一緒にでんぐり返しするぽんこちゃんのお話です。

初めてのでんぐり返しのきっかけは、まさかの魚肉ソーセージ!?

とっとろみるリビングでの夕食を終えると、2歳の里子の女の子、ぽんこちゃんは「ととろ、みる」と言って僕の部屋で『となりのトトロ』のブルーレイを見たがります。毎日毎日見ていて飽きているのか、最近は再生させるばかりでろくに画面を見ません。

その日は両手に魚肉ソーセージを持って現れました。

魚肉ソーセージのビニールを僕にむかせて、僕の膝に座って『となりのトトロ』が再生されているテレビを見たまま、なかなか魚肉ソーセージを口にしようとしませんでした。口にようやく運んだと思ったらぺろぺろなめています。夕食をたくさん食べてお腹がいっぱいなのかもしれません。

●魚肉ソーセージでオリジナルスムージー!?「ギャー」

ぽんこちゃんは、お腹がすいていないときも食べ物を欲しがるだけ欲しがって、ちょっとだけつまみ食いして放置したり、オモチャにして遊び始めることもあり、どちらも食べ物を粗末にする行為なのでよくないです。

飲み物の入ったコップに食べものを入れてオリジナルのスムージーのような飲み物をつくることもあり、飲めばまだいいですが、残すと気持ち悪くて飲めたものではなく、捨てるしかありませんん。

ばしゃっ最悪のケースではそれをひっくり返すこと。椅子のクッションにしみ込んだり、床のジョイントマットの隙間に入り込むことも…。

お腹がすいていないときのぽんこちゃんに食べ物は極力渡さず、食事中ももうお腹がすいていないと判断したら、さっと食べ物を遠ざけることにしています。

この日も「食べないの?」と聞くと、「うん」と言ってそのままなめていました。なめている方ともう1本、まだむいていない魚肉ソーセージがあったので、「ちょうだい」というと渡してくれたので、むいて僕が食べました。
食べるところを見せることで釣られて食べるのではないかと水を向けてみたのです。

●感極まった(?)ぽんこちゃん、でんぐり返しに成功!

そうしたら不意に前に体を倒すと、コロンと転がりました。僕の部屋には、ベッドの横にぽんこちゃんを寝かせる用の布団が畳の上に敷いてあります。その布団の上を転がって仰向けに寝たと思うとくるっと腹ばいになって起きました。

ころりん「でんぐり返ししたの?」と聞くと「うん」と答えて、「いつの間にできるようになったの! すごいね!」と興奮して言うと、頭を布団にくっつけてお尻をぐいっと持ち上げてまたコロンと転がりました。そうして何度も何度もでんぐり返しをやって見せてくれました。

きれいに前に転がったのは最初の1回だけで、その後は体が横に流れてあまり上手に転がれませんでしたが、その間ずっと魚肉ソーセージを右手に持ったままだったので、ハラハラしました。

ひとしきり何度もでんぐり返しをして気が済んだのか、ようやく魚肉ソーセージを食べ始めました。

んー食べ始めたと思ったらおいしかったようで、すぐにビニールをむいてあるところを食べてしまうと、ビニールがあって食べにくいと怒ってまた僕にビニールをむくように言いました。

【古泉智浩さん】

漫画家。1969年、新潟県生まれ。93年にヤングマガジンちばてつや賞大賞を受賞してデビュー。里子を受け入れて生活する日々をつづったエッセイ『うちの子になりなよ ある漫画家の里親入門』、その里子と特別養子縁組制度をめぐるエピソードをまとめたコミックエッセイ『うちの子になりなよ 里子を特別養子縁組しました』など著書多数。古泉さんの最新情報はツイッター(@koizumi69)をチェック!

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