息子と初めての釣りへ!大漁だったけど残念な結末が<古泉智浩の養子縁組やってみた>
2019.10.07
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50歳の漫画家・古泉智浩さん。古泉さん夫婦と母(おばあちゃん)、里子から養子縁組した長男・うーちゃん、里子の長女・ぽんこちゃんという家族5人で暮らしています。

古泉さんはうーちゃんの5歳の誕生日に釣竿をプレゼントしたそう。一緒に豆アジを釣りに行ったときのレポートです。

魚の骨がイヤ!せっかく釣っても全然食べないうーちゃん

うーちゃんの5歳の誕生日に、欲しがっていたシンカリオン・ドクターイエローの人形と、べつに欲しがっていたわけでもなんもでない子ども用の釣り竿を買いました。

うーちゃんの大好きな緑色の竿で、リールがついています。5歳にリールの操作はまだ難しいかも。プレゼントしたとき、ドクターイエローは喜んでいましたが、釣り竿にはとくになんの反応もありません。親の自己満足だったかな? と思いました。

ぼくもつりにいきたいところが先日、ぼくが釣って来た魚を見せると、緑色の釣り竿を持って「ぼくも行きたい」と言いました。夏の暑い盛りはぼくも釣りを休んでいましたが、いまは秋風が吹き始めたころ。家族連れで釣りに行くのにちょうどいい豆アジの季節が到来していました。

ぼくとうーちゃんは早速土曜日の午後に釣りに行こうとしました。すると、保冷剤やクーラーボックスの用意をしているところにぽんこちゃんが来て離れようとしません。
これまでもうーちゃんとぼくだけで出かけたことが度々あり、今回ばかりは置いて行かれまいと考えている様子でした。

ドアの前に立つぽんこちゃんしかし、1歳児に海は危険です。砂浜ならまだしも漁港での釣りなので、海に落ちたら大変です。ママが一緒なら大丈夫ですが、ママにそのつもりはなくぽんこちゃんを連れて行くわけにはいきません。

玄関の近くで待機して、ぽんこちゃんが離れたすきに音を出さないようにさっとドアをあけて外に出ました。すると、ドアの向こうから激しい泣き声が聞こえました。帰宅してからママに聞いたところ、ずっと長い時間泣き続けていたそうです。せめて3歳になったら連れて行けるんだけど。

さて、豆アジは釣りに行くと嫌になるくらい釣れます。
そんなわけで一人でも大忙しなのに、この日はぼくの竿と仕掛け、うーちゃんの竿と仕掛け、両方を準備して釣れたら両方の魚を外してまたエサをつけてと、休む暇がありません。

豆アジは小さいエビの冷凍ブロックを解凍したエサを使います。仕掛けの一番下にカゴがついていて、そこに小エビをつめます。エサが水中で散らばると豆アジの群れがわーっと寄ってきて、針に食いつく仕組み。仕掛けには6本の針がついていて、2~3匹一度に掛かることもあります。

つれたよーうーちゃんは魚がかかると竿を持ち上げて魚を陸に上げるだけ。リールはまだ上手に巻けませんでした。浅い海なのでリールを巻かずに竿の上げ下げだけで充分です。

ぼくは目が回るほど忙しく汗だくで作業をし続けて、早くエサがなくなることを祈りました。一日目は自宅用、二日目はママの実家用に二日続けて釣りに行きました。
二日目は、ボラがたくさんかかって、おいしくないのですぐに逃がしました。その分アジが少なくなってしまったのが残念です。

そんなこんなで二日間、幸いにも大漁で終えることができたのですが、漁港でぼくらが釣りをしていた場所の隣には初心者の家族連れがいました。うーちゃんは「ぼくはたくさん釣ったんだ」と偉そうに自慢していました。「あんまり自慢ばっかしてると感じ悪いぞ」とたしなめました。

焼いた豆アジを食べるぽんこちゃん帰るころには「お腹すいた、ぼくはアジを食べる」と言っていましたが、豆アジは骨ごとバリバリ食べるもの。骨があると知った途端、うーちゃんはすっかり食べる気をなくし、全然食べませんでした。
一方ぽんこちゃんは焼いた豆アジを3匹、頭からバリバリ食べていました。

【古泉智浩さん】
漫画家。1969年、新潟県生まれ。93年にヤングマガジンちばてつや賞大賞を受賞してデビュー。里子を受け入れて生活する日々をつづったエッセイ『うちの子になりなよ ある漫画家の里親入門』、その里子と特別養子縁組制度をめぐるエピソードをまとめたコミックエッセイ『うちの子になりなよ 里子を特別養子縁組しました』など著書多数。古泉さんの最新情報はツイッター(@koizumi69)をチェック!

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