「最近クローゼットの前に立つとモヤモヤしてテンションが下がっているというなら、クローゼットを見直すチャンスです。早速、洋服の整理に取りかかりましょう」というのは、片づけ・収納・インテリアのコーディネートを行う森下純子さん。森下さんがおすすめするのは、クローゼットの壁紙をチェンジすること。
「壁紙を変えることで見た目がかなり変わり、クローゼットの扉を開けるのも毎日楽しくなります。片づけ後のリバウンドを防げる効果もあります。最近は、賃貸でも安心して使える壁紙も増えていますよ」
壁紙を変えて、開けるたびにウキウキするクローゼットにしましょう
着たい服がすぐ探せない。着ようと思って取り出したら、シワになっていて着られない。引き出しに入りきらない服が、床に置きっぱしでホコリだらけに…それはクローゼットに対して、洋服が多すぎる兆候です。着ない服、気に入っていない服までため込んでいませんか? クローゼットをちょこっと改造すれば、洋服の整理が進み、毎日のコーディネートもラクになりますよ。
最近では、自分で簡単にはれる輸入クロスが人気です。フリース素材なら、今ある壁紙の上に直接はって剥がすのがラクなので、賃貸でも楽しめます。
下の写真は1間半あるクローゼットで、10m巻を3本使用。

輸入クロスは、柄もたくさんあるので選び放題です。大胆な柄で遊んでみると、個性が際立ちクローゼットがおしゃれに大変身します。
すてきな壁紙をはるとやっぱり「壁紙を見せたい!」「壁紙を眺めたい!」と思うようになります。そんな心理的効果を利用すると、服をつめ込みすぎないようになっていきます。壁紙を見せるなら、洋服は、空間に対し8割ぐらいの量がベスト。

壁紙をすてきにはることで8割収納が維持できるというお話をしましたが、片づけにも服を減らすためのテクニックがあります。服を減らそうと思って「着ていない服を捨てよう」と取り出したけれど、きっぱりと決められなくて迷う…。そんなときには、捨てる服を選ぶのではなく、まずは分けてみてください。
私が提唱している、「“捨てる”から始めない片づけ術」では、洋服を4つに分けるのをおすすめしています。
・大好きで着ている服
・大好きだけど着ていない服
・好きじゃないけど着ている服
・好きじゃないし着ていない服
このキーワードを書き出し、床にテープを貼って4つに分けていくと、単に捨てる服を選ぶよりも、簡単に仕分け作業が進んでいきます。好きじゃないし着ていない服は、きっぱり手放しましょう。
服を減らし壁紙を変えてみると、毎日の洋服選びやクローゼットの扉をあけるのが楽しみになる効果が! 見せることを意識した壁紙や収納方法で、より上質な暮らしを目指しましょう。
●教えてくれた人
【森下純子さん】
片づけ・収納・インテリアのコンサルティング会社アンジェ・リュクスの代表取締役。「収納とインテリアで暮らし最適化」をテーマに、モデルルーム監修・新築、リフォームのインテリアコーディネート、収納プラン、片づけ作業サポート・セミナーを行っている