片づけが面倒なときに…やる気を出してくれるこんまりさんの言葉
「どんなに面倒でも、始めさえすれば必ず終わります。そして家がきれいに片づくと、暮らしに余裕が生まれます」という近藤さんに、片づけのやる気を起こすアドバイスをいただきました。
●片づけは必ず終わる。大切なのは始める日を決めること
どんなに膨大な量のものに囲まれていたとしても、片づけるのをひるんではいけません。始めなければ終わりは来ないのです。片づけは単純作業の繰り返し。ひとつずつ処理していけば、いつか必ず終わります。
大切なのは、今すぐ始める日を決めてしまうこと。カレンダーに書き込み、家族に宣言して日時を確定しましょう。
●いらないものを家族にあげるのはやめましょう
処分するのが面倒だからといって、自分がいらないものを安易に家族にあげるのは考えもの。もらった相手も、「家族からのもらいものだから捨てられない」ということで悩むケースが多いのです。
思い出の品を実家に送るのも同様。ものをあげるなら、本当に相手が欲しがっているかどうかを見極め、そうでないなら自分できちんと処分しましょう。
●玄関はシンプルに。バスルームにはものを置かないように
玄関はおうちの顔であり、いちばん神聖な場所。靴はきちんと靴箱にしまい、たたきは水ぶきしてピカピカに。神社のようにシンプルですがすがしい空間に保ちます。
浴室などの水回りも空気のめぐりをよくしたいので、シャンプーなどのバスアイテムは普段から置きっぱなしにせず、入浴するたびに持ち込むようにすると、見栄えもよく、気持ちもすっきりします。
●子どもに手がかかるときは、無理しなくてもいい
片づけは、効率よく一気に進め、短期間で完璧に行うことがリバウンドしないコツ。ですが、子育て時期など忙しくて難しい場合もあるでしょう。そんなとき、たとえばクローゼットの衣類を全部出して要・不要を判断するのは、時間も手間もかかって大変。無理せず今日はTシャツ、明日は靴下と、ひとつのジャンルをさらに細分化して行うのがおすすめです。
●家がきれいに片づくと、暮らしに余裕が生まれます
片づけを終えると、心と時間に余裕ができるため、家庭菜園や保存食づくりといった「手仕事」を楽しむ人が増える傾向にあります。ものに振り回される生活から解放されると、時間をかけて丁寧な暮らしをしたくなるようです。一見、不便なようで、そんな毎日の方が充足感を得られてちょうどいいのかもしれません。
●10日間がんばると新しい習慣になります
新しい習慣を身につけるとき、肝心なのは最初の一歩。「大変そうだから3日に1回から」と言わず、まずは10日間続けてがんばってください。その習慣で得る恩恵を最初にしっかり味わうと、続ける気になるものです。
シーツを毎日洗う、帰宅したら靴底をふくといった私の習慣は、この「一気に、短期に、完璧に」方式で身につきました。ちょっとした習慣を身につけることで、日々の家事がラクになるはずですよ。
●教えてくれた人
【近藤麻理恵(こんまり)さん】
片づけコンサルタント。著書『人生がときめく片づけの魔法』(サンマーク出版刊)が42か国で刊行が決定し、米『TIME』誌で「世界でもっとも影響力のある100人」に選出される。夫、娘2人とアメリカに在住。近著に『人生がときめく魔法の片づけノート』(扶桑社刊)がある
<取材・文/ESSE編集部>
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『人生がときめく魔法の片づけノート』床が見えないゴミ部屋をホテルのスイートルームのように劇的に変える片づけコンサルタント。2015年、米国「TIME(タイム)」誌 世界で最も影響力のある100人に選ばれました! ![]() |
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『人生がときめく片づけの魔法』「一度片づけたら、二度と散らからない方法」について書いた本。「そんなことはありえない!」そう思った方にこそ、読んでいただきたい本です。 ![]() |