友人と同じものはもたない。すっきり暮らす人の4つのルール
ESSE編集部
2019.06.27

気がついたら家の中にものがたくさん…好きでもないものが増えてしまっていたり、なんだか自分自身も暮らしがすっきりしない、なんてことはありませんか?

少ないものですっきり暮らす達人、エッセイストの石黒智子さんは、「もたない」ためにしっかりとしたルールを決めています。詳しく教えてもらいました。

人間関係における4つの“もたない”ルール

すっきりしたリビング
「もたない」ための4つのルールとは?
石黒さんのお宅は、すっきりしているなかにも、家族が本当に必要なものが過不足なくある居心地のよい空間です。余計なものをもたずに心地よく暮らすために欠かせないのは、「しっかりした人間関係」と、石黒さん。

「“もつ”ために必要なのは、デザインのこだわりや、予算であったりなどの、あくまで自分のためのルール。それに対して、“もたない”暮らしで不可欠なのは、相手の立場を思いやる、他人に対してのルールだと思っています」

●ご近所と同じハーブをもたない

現在、石黒家の庭に植えられているローズマリー。

「以前は、近所の方がとても上手に育てていました。許可をもらって、必要なときは気軽に切って使っていたのですが、枯れてしまって。そんなわけで、現在はわが家の庭にローズマリーを植えています。月桂樹は、うちの庭では日当たりが悪く香りが弱いので、お隣の庭からいただいています」

ハーブ日当たりや土によって、香りの強さが変わるハーブ。近所に上手に育っているハーブがあったら、分けてもらうのもアイデア。

●来客用の食器をもたない

食器棚おもてなしは気負うことなく、普段使いの食器を使います。

「うちの食器は白が多いので、友人たちは、わが家の食事で白い器に盛られた料理を楽しみ、一方、私は友人の家でカラフルな器の美しさを味わえるという仕組み。さらに、『あの家の器は白』とイメージしてもらえると、友人宅で使わない白い器が、わが家へやって来ることも。反対に、わが家にある柄物の食器を、『◯◯さんに回そう』などと考えたりもします。そんなふうに、お互いの趣味に合った器が自然に集まるのもうれしいですね」

●友だちと同じ趣味をもたない

ご主人の友人である正信さん。彼の趣味のひとつが、手づくり石けん。遊びに来たときに持ってきてくれるので、あえて、石黒さん自身はつくりません。
「すてきなものをつくる友人と、わざわざ同じ趣味をもつ必要はないでしょう? 彼の手づくり石けんは、原料も手間も惜しみなくかけるので、本当にすばらしい仕上がりなんです」

そういえば、年上の友人から、「私はもう、卒業したから」と、彫金の道具と材料が回ってきたことも。

「縁あって自分の手元に来たものなので、壊れていた道具は自分で直し、いまは趣味のひとつとなっています。これも、いずれ年下の友人か身内にお下がりとして回す予定です」

●立派な花器はもたない

家に飾る花は、基本的に庭に咲く花。そんな素朴な花に似合うのは、立派な花器ではないはず。

「わが家で花を生けるのは、チョコレートフォンデュの素焼きポットや古いガラスビン。その様子を見て、友人たちもそれぞれの庭に咲く花を、気軽に持ってきてくれるようになりました」

<撮影/加藤新作 取材・文/ESSE編集部>

【石黒智子さん】
神奈川県在住。1980年から雑誌や新聞に、自身の暮らしぶりや生活道具を紹介するエッセイを執筆。ほぼ毎日更新されるサイト「石黒智子のLife Style」も好評