1. トップ
  2. インテリア・収納

「着る服がない」40~50代のクローゼット。アメリカ流片づけですっきり

2021.02.07

近藤麻理恵さんの番組や自粛生活の影響で、アメリカでも片づけがブーム。ただし住宅事情や独特の金銭感覚もあり、日本の片づけ事情とは少し異なるようです。
アメリカ・シアトルに住んで十数年。子育てに奮闘するライターのNorikoさんに、アメリカ流洋服片づけをレポートしてもらいました。

アメリカの片づけ事情。捨てずに寄付するのが一般的

たくさんの衣類がかけられている様子
アメリカ流クローゼットの片づけ

「KonMari ~人生がときめく片づけの魔法~」がNetflixでシリーズ化し、近藤麻理恵さんの片づけ術はアメリカでも話題となっています。このコロナ禍で続く自粛生活は、番組を通して覚えた片づけの「実践」を後押ししてくれました。
ただ、日本と違い、比較的広く収納スペースもあらゆるところにたっぷりあるアメリカの住宅事情や独特の金銭感覚もあってか、日本とはちょっと片づけの意識が違うように感じています。

●アメリカは「捨てない」文化?

たとえば、服。日本からのアメリカ旅行で古着のショッピングが目玉という方も多いですよね。専門店もたくさんありますが、「スリフト・ストア」と呼ばれる寄付された品を販売する店は、古着コレクターの日本人から「とくにお得」だと人気を集めています。

片づけブームにより、スリフト・ストアには人々からの寄付が殺到。ゴミが増えるのではなく、寄付が増えるところが、寄付精神の根づくアメリカらしいと思いました。

不要品を寄付したら部屋が片づいてスッキリ! 私にとってはいらないものだけれど、だれかが代わりに使ってくれれば(最終的にスリフト・ストアでゴミと判断されたとしても)罪悪感なし! ということで、アメリカ人はまた新しい服を買い、経済が回るわけです。

ちなみに、私の周りのアメリカ人を見ていると、いいのか悪いのか、その多くは日本人が大好きな貯蓄や倹約という考えとは無縁の生き方をしているように思います。

●服の入れ替えという発想の転換

日本では片づけと聞くと、たくさんある物の総量を減らして、お気に入りだけを残し、スッキリ整理するというイメージがありました。もちろん、それはそれでいいやり方だと思います。

でも、40、50代になると、そもそもクローゼットに「お気に入り」自体がない可能性も…。若い頃より流行を追う情熱もなくなり、なにを残すべきかの判断に自信を持てなくなる「おしゃれ迷子」の年代でもあります。

そこで、試してみたのが「新しい服をそろえてイメージチェンジ」することを前提とした服の片づけ。アメリカ最大のセール期間、11月第4木曜のサンクスギビング(感謝祭)の祝日からお正月までの「ホリデー・シーズン」に、コロナ禍の鬱々とした気分を晴らす、明るい色合いの服、柄物をオンラインで注文しました。

衣類やバッグなどそして、イメージチェンジを目的に処分するのは、これまでクローゼットでもっとも幅を利かせていたジャンルの服や小物です。私の場合は、大量のグレーの服や小物。合わせやすいという理由でなんとなく選びがちでしたが、改めて集めてみると、こんなに偏っていたのかと自分でびっくり。1着ずつ手に取って判断することなしに、グレーの丸ごと処分を決行しました。

●気分一新、おしゃれ心も芽生える片づけ法

バッグに衣類クローゼットのあいたスペースにやって来た新しい服やバッグは、一瞬でもストレスを緩和させてくれます。新しく買い物をすることで、忘れかけていた、おしゃれを楽しむ華やかな気分も取り戻せました。

クローゼットを占領する物は、私の場合、グレーの服や小物でしたが、人によってはそれが違う色であったり、ノースリーブやタートルネックといった服のデザインであったり、あるいはバッグや帽子といったジャンルなのかもしれません。気分やひらめきでもなんでもいいので、1つ設定しましょう。あれこれ悩まずにすみ、時短のうえ処分がラクちん。そして、それを手放すことで、これまで定着していた自分のイメージも一瞬で変えることができます。

寄付専用ボックス処分方法ですが、私もアメリカ流に寄付することにしました。寄付先はスリフト・ストア以外にもいろいろとあり、今回は街角に置いてある寄付専用ボックスに放り込むことに。コロナ禍の今、人との接触もなく、とても便利です。

FREEと張り出されている不用品近所を散歩しても、庭先に「FREE(無料)」と張り出されて置かれた不要品をたくさん見かけます。日本語で言うところの「ご自由にお持ちください」システム。これもまた、アメリカらしい光景のひとつです。

アメリカではワクチン接種が始まり、終息の期待は高まりますが、自粛生活はもう少し続きそう。感染対策に気をつけつつ、片づけなど、おうちでできることに専念できるいい機会と捉えて、前向きに過ごしたいものですね。

【Norikoさん】

アメリカ・シアトル在住で現地の日系タウン誌編集長。フリーランス・エディター/ライターとしても、日米のメディアに旅行情報からライフスタイル、子育て事情まで多数の記事を寄稿する。著書に『アメリカ西海岸ママ~日本とは少し違うかもしれない、はじめての妊娠&出産~』(海外書き人クラブ刊)、共著書に『ビックリ!! 世界の小学生』(角川つばさ文庫)。

このライターの記事一覧
  • この記事を
    シェア

【この記事も読まれています】