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50代からのキッチン収納は量より質。本当に好きなものを厳選して暮らす

小林志保
2021.01.07
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子育ても落ち着き老後が気になり始める50代は、暮らし方を見直すのにもちょうどよい時期。

なかでも「子どもの手が離れたときに、ぜひ見直したい場所がキッチンの収納です」と話すのは、整理収納アドバイザーの小林志保さん。

自身もアラフィフ世代で、同居する70代の義母も使いやすい収納法を実践している小林さんに、50代からのキッチン収納の見直し方、考え方を教えていただきました。

キッチン
暮らし方が変わり始める50代はキッチンを見直すいい機会

50代はキッチンを見直すいい機会。暮らしにあった分量、収納法へシフト

子どもがいる50代以降の家庭の場合、現在思春期の最中か、すでに成人しているという方も多く、いわゆる「子育て世代」というカテゴリーを卒業したタイミングだと思います。

●子どもたちの成長とともに生活スタイルも変化する時期

中学生頃から子どもたちの生活は一気に変わり、部活、友達関係、習い事と、親とは顔を合わせる機会も減ってきます。それに伴い、食卓を一緒に囲む事も少なくなっているのではないでしょうか?

わが家の場合も大学生の長男はバイトがあり自宅での夕飯は不定期で、中学3年生の長女は受験を控えて毎日のように塾通い。わが家の食卓は私と義母、夫、長男、長女と食事時間はバラバラになっています。

つまり、家族で囲む食卓から、個人で食事をすることが当たり前になっていくということ。子どもの成長とともに現れるライフスタイルの変化に気づいたときが、今の生活の仕方を見直すときです。

そこでまずおすすめしたいのが、食事に関わるキッチンの見直しです。

●まずは食器の数を見直しから

キッチン収納の代表といえば食器棚。

どれくらいの量の食器が入っていて、どれくらいの頻度で使っているのか見直してみましょう。家族5人であれば、同じお皿が5枚、器も5個ずつありませんか?

食器
食器は1人でも楽しくなるようなものに

家族で食卓を囲むことが減ってきている今、家族分の枚数は必要ありません。これからは数を持つことよりもお気に入りの食器で、1人でも食事を楽しめる方向に変えていきましょう。

●1人でも楽しい食卓に必要なものの残し方

食器の見直し方は簡単。
食器棚に入っているものをすべて出して、「日常で使うか使わないか」で分けていきます。

安いからと100円ショップで買ったもの、なにかの景品でもらったなどの食器は本当に今後も使っていくのかを自分自身で問いかけてみましょう。このとき「もしかしたら使うかもしれない」「壊れていないからもったいない」と思ったものは、お別れどき。

迷うときは「これから残りの人生は本当に好きなものとだけ暮らす」ということを意識してみて。1年以上使っていない食器は本当に好きなものなのか、思い出で取っておいたものは今もワクワクするのか、判断がつきやすくなると思います。

欠けた食器

欠けた食器も、直してでも使いたいと思えるものでなければ、この機会に手放していきましょう。

●新しく迎える食器は「気持ちの質を上げてくれるもの」を

新しい食器

新たに食器を購入する際は、よいものをそれなりのお値段で購入してみます。今まで5枚買っていたなら、2枚だけ購入。そして、ほんの少し高価なものをそろえてみると、ぜいたくな気分を味わえます。

もちろん、お手頃価格の食器でも構いません。ただ、本当に自分が使っていきたいものだけを家に入れるようにするのが重要です。同じお料理でも、器が変わると見た目が変わります。気持ちが上がる器だど、味まで変わってくるように思えますし、幸せな気持ちも高まるもの。

量から質の「質」は、自分のなかの「気持ちの質」。使うものを変えるだけで、気持ちの質が上がります。

●毎日開けたくなる食器棚をつくろう。よく使うものは中段に

食器を厳選したら、毎日開けたくなるような食器棚に変えましょう。

きっとこれまでは食器がパンパンだった方も、本当に好きなものだけに厳選したことで、空間のある収納をすることができるようになっています。

50代からの収納で意識するポイントは「取り出しやすいかどうか」。この一点。

食器の収納最初に、毎日使っているものを立ったまま出し入れできる中段へ収納。置く位置は、食事の準備や片づけるときに「出しやすくしまいやすい」を考えて決めていくとやりやすいと思います。

次に、ときどき使うものは下段へ。一年に一回程度使うものは上段へ収納していきます。

●調理器具の収納は動線を意識して

調理器具の収納シンクやコンロの下にしまう調理道具も同じです。

すべて出して数を厳選し、料理をする際の「取り出しやすさ」でしまう場所を決めます。

コンロ下にはフライパンやお鍋、シンク下にはボールやザル。使う場所に使うものを収納することで動作や動線のアクション数が減り効率よく料理をすることができます。

調理道具の数が多い場合、ファイルボックスなどの収納グッズを使って収納する方法がありますが、数厳選していれば、ただ並べてしまうだけで、収納術いらずな点もうれしいポイントとです。

●調味料にはラベルを貼っておくと迷わない

調味料にラベルを貼った様子よく使う調味料もコンロ下の引き出しやカゴにひとまとめにするなど、調理中に手の届く場所に収納するのがおすすめ。

引き出しなど上から見るような収納の場合、調味料のフタにラベリングしておくとさらに使いやすくなります。キッチンに1つマスキングテープを用意しておくと便利に使えますよ。

収納は、70代以上になっても使いやすいかどうかも意識して

私たちが50代に突入していくということは、親は70代、80代と高齢者といわれる年代になっています。足腰が弱くなり、わずかな段差でつまずいてしまう。つまずいてこけて、手を地面についただけで骨折。そんなことも当たり前な事故として発生します。

現在同居中の方も別居中の方も親、そして自分たちもこれから迎える時期への意識を向けることも大切になってきます。

●家庭内事故を防ぐ収納とは?

高齢者宅で多い家庭内事故を防ぐためにもものの整理は必須。

・ものを床置きしていないか?
・ものはすぐに取り出せる場所に置いてあるか?

をチェックしてみましょう。この2つのためにはものの量を減らしていき、所定の位置を決めておくことが大切。そして、毎日使うものは立ったまま出し入れができる場所に収納することで使いやすい仕組みできがっていきます。

キッチン収納高い所の収納は踏み台が必要になり危険な場合もありますし、足腰が弱くなるとしゃがまないと取れない場所も安全とは言えません。例えばつり戸棚の場合も、毎日使うものは立ったまま取り出せる場所へ。しゃがまないと取れない場所へは1年に数回しか使わないものを収納。

手の届かない高い場所の収納は、いっそ使わない選択をするのもおすすめです。

これから先の人生でなにを持ちたいかを選択することが、満足度の高い暮らしへとつながります。まずは、キッチン収納の見直しから暮らし方を変えてみましょう。

●教えてくれた人
【小林志保さん】

整理収納アドバイザー。夫、長男、長女、義母と暮らす(義母とは同居14年目)。元散らかりハウスの住人。ものに囲まれものに振り回される暮らしを改善すべく、整理収納を勉強し資格を取得。主婦の目線を生かして、家族が笑顔になるような片づけ術を片づけ大ポートや講座をとおして提案している。ホームページ『slowly walk

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