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50代で手に入れた、平屋の小さな暮らし。不要なものを捨てて心も体も身軽に

RIN
2020.11.04
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50代は老後が気になったり、暮らし方を変えていく年代です。不要なものを処分してコンパクトな暮らしにシフトする人も。

ここでは50代で引っ越し、20坪の平屋で夫婦2人暮らしをしている整理収納アドバイザーのRINさんに、50代からの片づけと暮らし方について伺いました。

ものを捨てて気づいた、50代からの新しい暮らしの整え方

50代は、子どもが自立したり、老後の暮らしが気になったりする年齢です。
それと同時に、若いときとは確実に変わってきた見た目や体力の衰えを感じてしまう年代でもあります。

子育てが終わると金銭的にもラクになり、ある程度はほしいものを手にすることもできます。
しかし、ものを買ったり着飾ったりしても、その瞬間しか幸福感はなくまた次のものがほしくなる。
幸せなはずなのに満たされないような毎日を過ごしている方は、案外多いような気がします。
私もじつはそうでした。

●自分が本当にやりたいことってなに?50代の焦燥感と「空の巣症候群」

友人や夫から「子育てが終わったのだから、自分のやりたいことをやりなよ」と言われても、なにがやりたかったのかも分からない。

長い間、仕事と家事を両立させて子育ても頑張ってきました。
趣味も色々と手を出してやってきましたが、学生時代から続けてきたバレーボール以外は継続できたこともなく。
そんな私のやりたいことってなに?

じつは、50年以上も生きてきて、本当に自分のやりたいことや、自分の大切にしたいことが分かっていなかったのです。
子どもが自立した後だったので、もしかしたら「空の巣症候群」だったのかもしれません。

子育てが終わってしまったことの寂しさや、自分の役割が終わってしまった虚しさを紛らわすために、なにかをしなくてはと焦っていました。

●介護の仕事で感じた片づけへの強い思い

同時に、その頃抱えていたのは「今のうちに身辺整理をやっておかなければ」という強い思いです。

私は、介護の仕事を20年以上しています。
高齢者のお宅を訪問する機会が多いのですが、ものが多くて生活しづらくなったお宅を、たくさん見てきました。

その方々も、片づけなくてはいけないと分かっていても、体力、気力ともに失われてしまって動けないのです。

少しでもラクで軽やかな老後を送るために、元気で動けるうちにものを整理しておこうと思い、整理収納アドバイザーの勉強を始めました。

たくさんのもので溢れているクローゼット
クローゼットや納戸の中はものでいっぱい

その頃のわが家は一見きれいに見えるのですが、見えない部分のクローゼットや納戸は物が目一杯押し込められ、とても使いにくい状態になっていました。

きっと、専門家に教えてもらえば使いやすくなり、ストレスフリーな暮らしができるのではないかと思ったのです。
これが私にとっての転機になりました。

●不要なものを捨てると、休日も過ごしたくなるような居心地のいい家に

使っていないものや、処分に困ってとりあえずしまってあったものからどんどん処分していきました。
センスがないのに飾り立てていた棚や壁などのインテリア雑貨も、引き算しながらお気に入りだけを残していくと、部屋の居心地がとてもよくなりました。

ナチュラルリビング
家が片づくと、暮らしが心地よく回り始めました

すると、今までは休日にはデパートに出かけたり、ドライブしたり、外に向いていた気持ちが家に向くようになったのです。

●家が片づく前は家事も捗らず、夫にイライラすることも

以前は、やりたくない家事から離れたくて、休日は自分へのご褒美と言いながら外に出かけていました。

しかし、そうやって外に出ていてもやらなければならないことが後回しになっただけで、家事がなくなったわけではありません。

月曜日になるといつものように仕事と家事に追われる日々。
「あ、夫のワイシャツにアイロンかけるのを忘れていた!」と朝からぶつぶつ言いながらアイロンをかけていました。
そんな日は出勤時間もギリギリで、信号待ちにイライラして朝から最悪なスタートでした。

その上、家事も子育ても地域の行事も、夫に頼むことをせず自分で抱え込んでいいました。
自分自身手一杯なのに、相手に迷惑をかけたくないと思っていたのです。
しかし、裏を返せば夫にも頼ってほしくなかったのです。
忙しい自分に迷惑をかけないでほしいという思いがあったのです。

そのくせ、仕事から帰って夕飯づくりをしている脇で、大笑いしながらテレビを見ている夫にイラっとしていました。
本当に、悪循環でしたね。
今思えば、本当にかわいげのない妻でした。

●「それは本当に必要か?」を繰り返すと、自分の大切なものが明確に

しかし、外に向いていた気持ちが家に向くようになると、家事もゆっくりでき、雑多なことがすべて片づきました。
すると、当たり前のことですが体も休まり、月曜日からの一週間がラクなことと言ったらありません。
不要なものを捨て、面倒な家事は思いきってやめ、家を整えていくと心に余裕が出てくると反対に素直に頼みごとができるようになりました。

もし、家庭でストレスを感じたり、もやもやするようなことがあったりするならば、まずは家から不要なものを排除してみませんか?

日々、時間に追われていると感じるならばものが多過ぎるのかもしれません。
管理しなければならないものが減ると自分の時間が持てるようになります。

「それは本当に必要か?」

その繰り返しをしていくうちに、自分が本当に残したいもの、大切なものが明確になっていきます。

「なにを残すか?」

残したいものに集中することによって、自分がこれからどんな暮らしがしたいか分かってくると思います。

●小さな平屋に引っ越し。ものを減らしたことで、心も体もラクになった

私は、清潔感があり心地よく感じる部屋を目指してきました。
そのために、かなりの量のものと向き合い、処分してきました。

身軽になったお陰で、ひと回り小さな平屋に引っ越したのが一昨年です。

黒イスのあるリビング
片づけで手に入れた平屋のコンパクトな暮らし

片づけを始めた5年前には想像できなかったコンパクトな平屋暮らし。
掃除もラクな今の暮らしは、子育てが終わった私たち夫婦には丁度よい大きさです。

ものを減らしていなければ、今の暮らしは手に入らなかったと思います。
ものを減らしたことによって、心も体も軽くなり、性格まで明るくなった気がします。

片づけは、私の人生を大きく変えてくれました。
そんなことを実感した5年間でした。

暮らしを整えて、皆さんの毎日が、ごきげんになりますように。

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●教えてくれた人
【RINさん】

20坪の平屋に夫婦二人暮らし。ブログ『Rinのシンプルライフ』、YouTube「Rinチャンネル」を運営。整理収納アドバイザー1級・(一社)日本防災共育協会認定講師。『50代からの暮らしの整え方』(オーバーラップ)が発売中