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東日本大震災からの対策。食器棚の転倒防止に牛乳パックが活躍

2020.03.11
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今日は3月11日。この時期に考えたいのが、地震に対する備えのこと。
当時、埼玉県の高層マンションで地震の日を迎えたライフオーガナイザーの尾花美奈子さん。その際に実感した、防災インテリアのポイントを教えていただきました。

つっぱり棒が入らないすき間は、牛乳パックでつくった防災アイテムで対策!

地震や災害の多い日本で暮らしていると、防災リュックや備蓄、家具の転倒防止のことなど、普段から気にかけている人も多いと思います。

わが家でも15年前に子どもが生まれたのを機に少しずつ取り組んでいましたが、2011年3月11日の東日本大震災で食器棚への対策がまだまだ十分でなかったと感じ、改善を加えました。今回はそのことについてお伝えしたいと思います。

●対策をしているか、していないかで被害に差が出た3.11

2011年3月11日は金曜日で、週末のためにおかずのつくりおきをしているところに地震が発生しました。
最初は小さい揺れでしたが、止まるどころかゆっくりゆっくり着実に、これまでに体験したことがないほど大きくなり、それにつれ食器棚もガタガタと音を立てて前後に揺れ、天井との間につっぱっていた2本のつっぱり棒のうち1本がはずれた途端にお皿が2枚飛び出しました。

キッチン
2011年3月11日、東日本大震災後のキッチンの様子

幸いそれ以上揺れることはありませんでしたが、食器棚の1番下の引き出しが開き、隣に立てかけていたコードレス掃除機が倒れ、シンク周りにあった物はシンク内に滑り落ちていました。

私が住む埼玉県川口市の揺れは震度5強で、わが家はマンションの高層階なので実際はそれより大きく、恐らく震度6ぐらいの揺れだったと思います。それなのにこの程度で済んだのは、やはり少なからず対策をしていたからです。

事実、対策をしていなかった同じマンション内の家では、わが家より下の階であっても食器棚や本棚が完全に倒れ、割れた食器や本が散乱してすぐには近寄れず、その日は別の場所に避難したそうです。

●対策の重要性を痛感し強化することに。牛乳パックに着目

震災対策の重要さを感じ、さらに強化することにしました。そのときに注目したのが牛乳パックです。

幼稚園や保育園などで牛乳パックでつくったイスを見たことはありませんか? 大の大人が座っても大丈夫な程強度があり、これをつっぱり棒の代わりとして食器棚と天井の間にはめ込むことにしました。つくり方をお伝えします。

【防災アイテムのつくり方】

カットした牛乳パック(1) 牛乳パックを食器棚から天井までと同じ長さにカット。すき間にギリギリ押し込めるくらい、気持ち大きめにカットするのがコツです。1つには新聞紙をつめ、もう1つをフタのようにしてかぶせます。

ガムテープでまとめた牛乳パックこれをいくつもつくり、ガムテープでまとめます。

食器棚の上に牛乳パック(3) 天井や壁紙に近い色の紙を牛乳パックのまわりにはって、食器棚の上へはめ込みます。

このグッズのよい点は、飲んだあとの牛乳パックをリメイクできるということ、そしてサイズが自由自在ということ。
たとえば天井との距離が市販のつっぱり棒より短いとしても、牛乳パックなら好きな長さにすることができます。

10cmでも上があいていれば食器棚は前後に揺れ、倒れなかったとしても、少し傾いた瞬間に中の食器などが落ちることも。牛乳パックを押し込むようにして食器棚と天井とのすき間を埋めましょう。

●食器棚の収納バランスで安定性を取ることも大事

食器棚の中に収納するもののバランスも注意すべき点です。整理収納においては、手の届きづらい高い場所や、取りづらい・見づらい低い場所へは使用頻度が少ないものを収納しますが、重さも考える必要があります。

食器棚たとえばラップなどのストックやお菓子づくりの道具など軽いものは高い場所、大皿など重いものは低い場所に収納するようにすると食器棚のバランスが安定します。

緩衝材や大きな風呂敷などで包んだ食器それに地震の際、重い物が上から落ちてきたら凶器になりかねません。もし割れ物を高い場所に収納するときは、梱包用の緩衝材や大きな風呂敷などで包んで衝撃を少なく、割れたものが飛散しないよう対策しましょう。

このように対策を強化してから、地震が来た際に食器棚がガタガタ揺れる音がなくなったことに気づきました。
100円ショップにも食器棚をロックするフックや、食器がすべりにくくなるシート、家具の転倒防止ストッパーなどが売っていますので、組み合わせて使ってみてください。

30年以内に起こると言われている首都直下型地震や南海トラフ地震。起こらないことを祈りつつ、家族と自分の命を守るために対策は最善を尽くしたいと思います。

※今回ご紹介した防災グッズは、震災の被害を必ず防ぐものではありません。ほかのグッズと組み合わせるなとして対策してください。

●教えてくれた人
【尾花美奈子さん】

ライフオーガナイザー、親・子の片づけインストラクター。片づけが苦手なワーキングマザーやこどもの立場に立った、楽で早く片づく収納のアドバイスやセミナーを実施。ブログ「片づけられない家族とのスマートシンプル空間」を日々更新

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